オニツカタイガーと聞くと、やはり頭に浮かぶのはあの“トリコロール配色”。青・赤・白のストライプがサイドに走る、あの独特のデザインです。レトロでありながらモダン、そして誰が見ても「オニツカタイガーだ」とわかる存在感。今回は、このトリコロール配色がなぜここまで愛され続けているのか、そしてどんなモデルがおすすめなのかをじっくり紹介します。
トリコロール配色が誕生した背景とブランドの原点
オニツカタイガーが誕生したのは1949年。創業者・鬼塚喜八郎が「健全な精神は健全な身体に宿る」という信念のもと、スポーツシューズ作りを始めたことからスタートします。その後、世界的に知られるきっかけとなったのが、1966年に登場した「LIMBER UP」。このモデルこそが、現在の“オニツカストライプ”の原型を持つ一足でした。
青・赤・白のストライプ――いわゆるトリコロールカラーは、この時代に初めて採用されました。1968年の国際大会で注目を浴びたこともあり、以降この配色はブランドの象徴として定着します。つまり、トリコロールは単なるデザインではなく、オニツカタイガーの歴史と精神を表す“アイコンカラー”なのです。
なぜトリコロール配色は今も人気なのか
オニツカタイガーのトリコロールは、時代を超えても色褪せない魅力があります。その理由をいくつかの観点から見てみましょう。
見た瞬間に「オニツカ」とわかる象徴性
トリコロールと虎ストライプの組み合わせは、ブランドを象徴するサインのようなもの。派手すぎず上品、それでいて存在感は抜群。街で履いているだけで“あのデザイン”と気づかれる安心感があります。
レトロ感と現代的な抜け感のバランス
今のファッションシーンでは、ヴィンテージやローテク系スニーカーが再評価されています。トリコロール配色はどこか懐かしさを漂わせながらも、清潔感があって軽快。クラシックとモダンのちょうど中間に位置する色使いが、幅広い世代に受け入れられています。
ユニセックスで履けるデザイン
オニツカタイガーのスニーカーは全体的に細身で、フォルムがすっきりしています。トリコロール配色のモデルも例外ではなく、男女問わずコーディネートに取り入れやすいのが特徴。スカートにも、ジャケットスタイルにも自然に馴染みます。
履き心地と実用性の高さも人気の理由
デザインだけでなく、オニツカタイガーが支持される大きな理由は“履き心地”です。MEXICO 66などの定番モデルは、薄めのソールと軽量構造で、足に馴染むようなフィット感があります。クッション性の高いインソールを採用しているため、見た目以上に歩きやすいのもポイントです。
また、レザーやスエードを使用したモデルは、履くほどに足になじみ、味が出てくる素材感も魅力。トリコロール配色の鮮やかさと、素材の風合いが相まって、長く愛用できるスニーカーとして完成度が高いのです。
コーデに映える！トリコロール配色の魅力
トリコロール配色は、青・赤・白という王道のカラーコンビ。爽やかさ、知的さ、そして適度な遊び心を同時に表現できます。特に日本人のファッションではモノトーンコーデが多いので、トリコロールのスニーカーを差し色にするだけで一気にスタイリッシュな印象になります。
- 白T×デニム：定番中の定番。シンプルな装いにトリコロールが映える。
- ネイビーのジャケット×チノパン：上品なカジュアルスタイルに程よい抜け感をプラス。
- ワンピース×トリコロール：甘すぎない大人のカジュアルコーデに仕上がる。
このように、コーディネートの軸を壊さず、むしろ引き立ててくれるのがトリコロールの強みです。
トリコロールを楽しめるおすすめモデル
トリコロールカラーはオニツカタイガーの定番。中でも人気の高いモデルをいくつか紹介します。
MEXICO 66 トリコロール
オニツカタイガーの代名詞的モデル。細身のシルエットと軽量ソールで、どんな服装にも合わせやすい万能スニーカーです。ブランドの原点を象徴する一足として、まず持っておきたいモデル。
MEXICO 66 SD / NIPPON MADE
上質なレザーを使用し、日本国内で丁寧に仕上げられたプレミアムライン。履き込むほどに艶が増し、クラシックなトリコロールの魅力を一層引き立てます。大人カジュアルに最適。
SERRANO トリコロール
より軽やかな履き心地を求めるならセラーノ。ランニングシューズをベースにしたモデルで、スリムなフォルムと優れたクッション性を両立。アクティブなシーンにもおすすめです。
DENTIGRE LS トリコロール
厚底ソールで存在感を出したモデル。伝統の配色にモダンなボリューム感を組み合わせ、トレンド感とクラシックをミックスした一足です。ストリート系のコーデにもマッチします。
トリコロール配色を選ぶ際のポイント
トリコロールと一口にいっても、モデルや素材によって印象は異なります。
- キャンバス素材：軽く、カジュアル。デイリーユースに最適。
- レザー素材：高級感があり、フォーマル寄りのコーデにも対応。
- スエード素材：秋冬に映える。暖かみと落ち着きをプラス。
また、ソールの厚みやラインの太さによっても見え方が変わります。細身でシャープな印象を出したいならMEXICO 66。ボリューム感を楽しみたいならDENTIGRE LSシリーズがおすすめです。
トリコロールスニーカーが再評価される理由
ここ数年、世界的にローテクスニーカーが再ブームとなっています。理由の一つは、ハイテク系スニーカーが主流になりすぎた反動。よりシンプルでクラシックなものを求める流れが戻ってきているのです。
その中で、オニツカタイガーのトリコロールモデルは「原点回帰」の象徴的存在。ブランドの歴史を感じながら、現代のスタイルにもマッチする――そんなバランスの良さが、ファッション感度の高い層から再注目されています。
さらに、オニツカタイガーは海外でも人気が高く、特にヨーロッパやアジアでは“ジャパニーズヘリテージブランド”として評価されています。トリコロール配色のスニーカーは、日本発ブランドの象徴的アイテムとして世界的に支持を広げているのです。
トリコロールスニーカーを長く愛用するために
せっかくお気に入りの一足を手に入れたなら、長く履きたいもの。トリコロール配色をきれいに保つためには、定期的なケアが欠かせません。
- 使用後はブラシでほこりを落とす
- レザーの場合はクリームで保湿
- 雨の日は防水スプレーを使用
- 乾燥時はシューキーパーで形をキープ
こうした簡単な手入れだけで、色の鮮やかさやフォルムを長く維持できます。トリコロールの美しさは、清潔に保つことでより引き立ちます。
まとめ：オニツカタイガーのトリコロール配色は永遠の定番
オニツカタイガーのトリコロール配色は、単なる色使いではありません。ブランドの歴史、デザイン哲学、そして時代を超えて愛される普遍性を象徴しています。クラシックでありながら新しい。誰が履いても“ちょうどいい個性”を与えてくれる。
お気に入りの服に合わせて履くだけで、日常が少し軽やかに、そして上品に見える。そんな魅力を持つトリコロールのスニーカーは、これからもオニツカタイガーを語る上で欠かせない存在です。
シンプルに、でも確実におしゃれを底上げしてくれる――それが、オニツカタイガーのトリコロールです。
