2025年のスニーカーシーンは、これまで以上に多様で個性的。定番ブランドの進化はもちろん、新しい価値観を取り入れたデザインや素材が次々と登場しています。この記事では、今年注目のスニーカートレンドをわかりやすく整理しながら、人気ブランドと話題のモデルを徹底的に紹介します。
レトロ回帰とモダンの融合がキーワード
2025年の最大の特徴は、「懐かしさ」と「新しさ」の融合。
90年代から2000年代初期のレトロなランニングシューズやコート系スニーカーが、最新テクノロジーや素材と組み合わされて復活しています。
たとえば、アディダスの「SAMBA」や「SUPERSTAR 82」などは、クラシックなデザインを保ちながらも、履き心地や軽量性を現代的にアップデート。ナイキも「Air Max」シリーズを中心に、カラーバリエーションや素材の多様化を進めています。こうした“懐かしいのに新しい”スタイルは、ファッション感度の高い層を中心に人気を集めています。
ニューバランスも注目ブランドの一つ。「990」シリーズや「2002R」は、レトロな見た目と快適な履き心地を兼ね備え、男女問わず人気を維持しています。スニーカーが「スポーツアイテム」から「ファッションの主役」へと変化した今、こうした再構築モデルの存在感はますます高まっています。
テック系・フューチャーデザインの進化
もう一つのトレンドが、未来的なルックスと機能性を追求したテック系スニーカーです。
高反発クッション、3Dプリントソール、異素材ミックスなど、テクノロジーを駆使したモデルが急増中です。
アシックスの「GEL-KAYANO」シリーズは、ランニングシューズの機能を活かしつつ、街履きにも使えるスタイルとして人気。ソール構造や通気性を強化し、歩行時の安定感が格段に向上しています。また、ナイキの「Air Max 95」や「Zoom」シリーズも、軽量かつ快適な履き心地で支持を得ています。
さらに、プーマやサロモンのようなアウトドア系ブランドも、タウンユースに馴染むテックスタイルで再注目されています。グリップ力の高いソールや防水性素材を使ったモデルは、デザイン性と実用性を両立し、通勤や旅行でも活躍する万能シューズとして人気が広がっています。
ミニマルから“ラウド”へ、デザインの二極化
2025年のスニーカーは、シンプル派と個性派に分かれる「デザインの二極化」も進んでいます。
一方では、真っ白なレザースニーカーや無駄を削ぎ落としたミニマルデザインが引き続き人気。
特に「コモンプロジェクト」や「アクネ ストゥディオズ」などのブランドは、きれいめファッションにも合わせやすい上品な印象が支持されています。
一方で、派手なカラーやボリュームソール、メタリック素材を使った“ラウド・ラグジュアリー”なモデルも台頭。バレンシアガやアレキサンダー・マックイーンなどのハイブランドは、厚底で存在感のあるスニーカーを続々と展開しています。
ストリートファッションでは、こうした“目立つ一足”をコーデのアクセントに使うスタイルが浸透しており、SNSでも話題を集めています。
人気カラーは“ニュートラルトーン”と“メタリック”
定番の白・黒に加えて、2025年は「ブラウン」「モカ」「エスプレッソ」など、落ち着いたニュートラルカラーが新定番に。
秋冬だけでなく、春夏でもアースカラー系のスニーカーを取り入れる人が増えています。これらはどんな服装にも合わせやすく、洗練された印象を与えてくれるのが魅力です。
さらに、メタリックシルバーやゴールドなどの光沢カラーもファッション感度の高い層に人気。未来的な雰囲気を演出できるため、テック系スニーカーとの相性も抜群です。特にナイキやアディダスは、限定モデルでメタリック素材を積極的に採用しており、2025年を象徴するトレンドカラーとして注目されています。
サステナブルスニーカーの広がり
環境意識の高まりを受け、2025年はサステナブルな素材を使用したスニーカーが一層増えています。
その代表格が「Veja」や「Allbirds」など、環境負荷を抑えた生産を行うブランド。リサイクル素材や天然ゴムを使いながらも、スタイリッシュなデザインで人気を集めています。
また、ナイキやアディダスなどの大手ブランドもリサイクルプログラムを拡充し、製造工程の透明化を進めています。ファッションと環境配慮を両立した“エシカルスニーカー”は、今後さらに市場拡大が見込まれています。
ハイブランドのスニーカー人気も継続
2025年も引き続き、ラグジュアリーブランドのスニーカーは注目の的。
プラダ、ディオール、グッチといったハイブランドは、上質な素材とデザイン性で差別化を図り、ファッションシーンで確固たる地位を築いています。中でも、アレキサンダー・マックイーンの「Oversized Sneaker」は、男女問わず人気を維持。ボリュームソールが脚長効果を演出し、シンプルな装いにも映える万能アイテムとして定評があります。
また、ストリートブランドとのコラボも活発で、Supreme×Nike や Y-3（アディダス×ヨウジヤマモト）などの限定コレクションは即完売が続出。ファッション性と希少性を兼ね備えた“コラボスニーカー”は、依然としてトレンドの中心にあります。
ジェンダーレス化とライフスタイルの多様化
スニーカー市場では、男女の垣根を越えた「ジェンダーレスデザイン」が主流になっています。
サイズ展開もユニセックス化が進み、カラーリングも性別を問わず楽しめるものが増加。ライフスタイルに合わせて自由に選べるスニーカーが当たり前になりつつあります。
また、通勤・旅行・ワークアウト・カフェ巡りといった多様なシーンで履ける「汎用性の高さ」も重視されています。クッション性や耐久性だけでなく、ファッション性や快適性も兼ね備えた“オールデイシューズ”としての価値が高まっているのです。
2025年の注目モデルまとめ
今年特に注目度の高いモデルを挙げると、次の通りです。
- ナイキ「Air Max 95 OG」
- アディダス「SAMBA OG」
- ニューバランス「990v6」
- アシックス「GEL-KAYANO 14」
- プーマ「Palermo」
- バレンシアガ「Triple S」
- アレキサンダー・マックイーン「Oversized Sneaker」
- Veja「Campo」
- サロモン「XT-6」
これらはファッション誌やSNSでも高頻度で取り上げられ、2025年のスニーカートレンドを象徴する存在となっています。
スニーカー トレンドのまとめ
2025年のスニーカートレンドは、レトロ回帰・テック進化・サステナブル志向・個性表現の4軸で構成されています。
クラシックなデザインを再解釈したモデルから、最新テクノロジーを搭載した未来型スニーカーまで、選択肢はかつてないほど豊富です。
今年は「自分らしい一足を選ぶ」ことが何よりのポイント。
ファッションの主役としても日常の相棒としても、スニーカーは今後も進化を続けていくでしょう。
