ランニングシューズでフットサルはできる?兼用の可否と最適な選び方を徹底検証
「ランニングシューズでフットサルってできるの?」
この疑問、意外と多くの人が抱えています。仕事帰りや休日に友人と軽くフットサルを楽しむとき、わざわざ専用シューズを買うのはもったいない気もしますよね。
でも、実際にランニングシューズでプレーして大丈夫なのか——結論から言うと「できるけれど、条件付き」です。この記事では、その理由と注意点、そして兼用する場合の最適な選び方を、分かりやすく解説します。
ランニングシューズとフットサルシューズの違いをまず理解しよう
見た目が似ている2つのシューズですが、設計思想はまったく違います。
ランニングシューズは「前方向への推進力」を重視して作られています。道路やトラックを長時間走っても足に負担が少ないよう、クッション性や反発性を高めた構造が特徴です。
一方のフットサルシューズは「瞬発力と方向転換」が命。コート上で急停止や切り返しを繰り返す動きに対応できるよう、ソールが平らでグリップが強く、横方向の安定性が高く設計されています。
つまり、ランニングシューズは“走るための靴”、フットサルシューズは“動くための靴”。
この目的の違いが、兼用の可否を左右する最大のポイントです。
ランニングシューズでフットサルをする「リスク」と「実際のところ」
「できる」とは言っても、すべての状況で快適にプレーできるわけではありません。
ランニングシューズを使うと、次のような問題が起きやすいです。
- 滑りやすい
ランニングシューズのソールは路面をグリップするよう作られていますが、体育館などのツルツルした床では滑ることがあります。
特に、方向転換の多いフットサルでは致命的。急停止や切り返し時に踏ん張りが効かず、転倒やケガにつながるケースも。 - 横方向の動きに弱い
フットサルでは左右のステップやスライドが頻繁に起こります。
しかしランニングシューズは前後の動きに特化しているため、横の動きに対して足をしっかりホールドできないことがあります。 - 耐久性が落ちる
フットサルは摩擦が激しいスポーツ。つま先や側面がすぐ擦れてしまい、ランニングシューズでは想定外のスピードでソールが減ってしまうことも。 - ケガのリスク
設計の違いにより、足首や膝への負担が大きくなる傾向があります。特に急な動き出しや方向転換の際に、ねんざや膝のねじれを起こしやすい点には注意が必要です。
では、完全に「使えない」のか?というと、そうでもありません。
たとえば“軽く蹴るだけのフットサル”や、“運動目的で少し動く程度”なら、ランニングシューズでも問題なくこなせます。要は「どのレベルでプレーするか」が判断基準になるのです。
こんな人ならランニングシューズでもOK
次のような条件に当てはまる人は、ランニングシューズでも比較的安全にフットサルを楽しめます。
- 月に1〜2回程度、友人と軽くボールを蹴るだけ
- スピードプレーやスライディングなどを行わない
- コートが屋外の人工芝やコンクリートなど、滑りにくい路面
- シューズのグリップ力や安定感が高めのモデルを使っている
このような「ライトユーザー」なら、無理に専用シューズを買わずとも、まずは手持ちのランニングシューズで試すのも一つの方法です。
ただし、滑りやすい体育館や、競技志向のチームでプレーする場合はやめておいたほうが無難です。
フットサル用シューズの特徴を知っておくと違いが見えてくる
もし本格的にフットサルを続けたいなら、専用シューズを1足持つのが理想です。
フットサルシューズは、以下のような構造になっています。
- 平らなノンマーキングソール
体育館の床を傷つけず、しっかり止まれるラバー素材。滑りにくさと安定性を両立しています。 - 軽量で柔軟なアッパー
ボールタッチやドリブル時の感覚を重視し、足との一体感を高める素材が使われます。 - 横方向の安定設計
ミッドソールがやや硬めで、切り返し時のぐらつきを防止。 - 耐久性のある補強パーツ
つま先や側面など、摩擦が起こりやすい部分に補強を施し、長持ちする設計になっています。
これらの要素は、ランニングシューズにはほとんど備わっていません。
つまり、両者を兼用しようとすると「設計上のズレ」がどうしても出てしまうのです。
どうしても兼用したいなら“選び方”が重要
それでも「今すぐ専用シューズを買うのはちょっと…」という場合、少しでも安全に兼用できるよう、選び方に気をつけましょう。
- アウトソールのグリップをチェックする
滑りにくいラバー素材を使ったモデルを選ぶこと。特にフラットなソールや、体育館対応(ノンマーキング)のランニングシューズなら、多少は安定感が増します。 - ホールド感があるものを選ぶ
かかとや足の甲がしっかり固定されるシューズを選びましょう。横方向のブレを防ぎ、足首への負担を軽減します。 - 柔らかすぎるソールは避ける
厚底タイプや反発性が高すぎるものは、フットサルには不向き。地面との距離が遠くなり、バランスが崩れやすくなります。 - フィット感を試す
足が中で滑らないか、指先に余裕がありすぎないか確認を。靴の中で動くと、摩擦やねじれが起きてケガの原因になります。 - ジム用・トレーニング用ランニングシューズも候補に
最近は「ジムワーク+ランニング両対応」モデルも多く、横方向の動きにもある程度対応できます。こうしたモデルは、フットサルの軽いプレーにも比較的向いています。
フットサル専用シューズを選ぶメリットも押さえておこう
長期的に見ると、専用シューズを持つメリットは大きいです。
- 滑りにくく、プレーの安定感が増す
- 足首や膝の負担を軽減できる
- 摩耗が少なく、結果的にコスパが良い
- ボールタッチが向上し、技術的にも上達しやすい
一度履いてみると、ランニングシューズとの違いにすぐ気づくはずです。
プレー後の疲労感が少なく、動きのキレも変わります。
もし週1以上でプレーするなら、早めに専用シューズに切り替えるのがベストです。
ランニングシューズでフットサルを楽しむためのまとめ
最後にもう一度整理しておきましょう。
- ランニングシューズでフットサルは「できる」が「最適ではない」
- 軽いプレーや屋外コートなら代用可能
- 滑りやすい室内コートや競技志向の環境では非推奨
- 兼用するならグリップ・ホールド・安定性重視のモデルを選ぶ
- 定期的にプレーするなら専用フットサルシューズを用意するのが安心
「走る靴」で「止まる競技」をするには、やはり限界があります。
それでも、遊び感覚で楽しむ程度ならランニングシューズでも十分。
ただし、快適さや安全性を求めるなら、専用の一足を手に入れる価値は間違いなくあります。
結論。
ランニングシューズでフットサルは“できる”。けれど、本気で楽しむなら“フットサルシューズを履いた方がいい”。
このバランスを理解して、自分のスタイルに合った一足を選んでみてください。


