「明日から海外出張だ」「海外のサイトでおしゃれな靴を個人輸入したい」そんな時、ふと疑問に思うことはありませんか?「そういえば、革靴って英語でなんて言うんだろう?」と。
実は、日本語の「革靴」をそのまま直訳して使おうとすると、ネイティブには少し違和感を持たれてしまうことがあります。さらに、ビジネスシーンやカジュアルな場、あるいは靴のデザインによって、英語では呼び方が驚くほど細かく分かれているんです。
この記事では、革靴にまつわる英語表現を徹底的に紐解いていきます。基本の呼び方から、デザインごとの専門名称、さらにはメンテナンスで使うマニアックなパーツ名まで、これさえ読めば海外の靴屋さんも怖くありません。
「革靴」を英語で伝えるときの正解は?
まず最初に、私たちが普段「革靴」と呼んでいるものを英語でどう表現すべきか整理しましょう。結論から言うと、最も一般的でスマートな表現は「dress shoes」です。
dress shoes(ドレス・シューズ)が標準的
ビジネスシーンや冠婚葬祭で履くような、カッチリとした革靴を指すとき、英語圏で最も使われるのがこの表現です。「dress」と聞くと女性のワンピースを連想するかもしれませんが、英語では「正装用の」「礼装用の」という意味があります。
男性がスーツに合わせる靴であれば、素材が革であることは前提となっているため、わざわざ「革」と言わずに「dress shoes」と呼ぶのが自然です。
leather shoes(レザー・シューズ)との違い
もちろん「leather shoes」という言葉も存在します。ただし、これはあくまで「革で作られた靴」という素材にフォーカスした表現です。
例えば、ドクターマーチンのようなカジュアルなブーツや、レザースニーカーなども含めて「革製の靴」と呼びたい時には適していますが、ビジネス用のシュッとした一足を指して「leather shoes」と言うと、少し説明的な響きになります。
相手に「仕事用の靴を探しているんだ」と伝えたいなら、迷わず「dress shoes」を使いましょう。
和製英語に注意!「ビジネスシューズ」は通じない?
日本語では当たり前に使っている「ビジネスシューズ」という言葉。実はこれ、和製英語に近い表現です。
英語で「business shoes」と言っても意味は通じますが、ネイティブが自ら発信することは稀です。彼らの感覚では「仕事で履く靴=dress shoes」という認識が定着しているため、ショップで「I’m looking for business shoes.」と言うよりも「I’m looking for a pair of dress shoes.」と言った方が、より洗練された印象を与えられます。
デザイン別・革靴の種類を英語でマスターする
一口に革靴と言っても、その形は千差万別ですよね。海外のオンラインショップでjohn lobbのような高級ブランドをチェックする際にも役立つ、デザイン別の英単語を見ていきましょう。
紐があるタイプ(Lace-up shoes)
紐靴のことを英語では「Lace-up shoes(レースアップ・シューズ)」と呼びます。
- Oxford(オックスフォード)日本語では「内羽根式」と呼ばれる、最もフォーマルなスタイルです。靴紐を通す部分が甲の革と一体化しており、スッキリとした見た目が特徴です。
- Derby / Blucher(ダービー / ブルーチャー)「外羽根式」のことです。羽の部分が甲の上に載っている状態で、着脱がしやすく、オックスフォードよりも少し活動的な印象を与えます。
- Straight tip / Cap-toe(ストレートチップ / キャップトゥ)つま先に一本のラインが入った、最も王道のデザインです。英語では「つま先に帽子をかぶせた」ような見た目から「Cap-toe」と呼ばれることが多いです。
- Wingtip / Full brogue(ウイングチップ / フルブローグ)つま先がW字のデザインになっているものです。装飾の穴(パンチング)が多いものは「Full brogue(フルブローグ)」とも呼ばれます。
紐がないタイプ(Slip-on shoes)
脱ぎ履きが楽な「スリッポン」タイプの革靴も、英語では固有の名称があります。
- Loafer(ローファー)日本でもおなじみの名称ですが、語源は「怠け者」という意味です。靴紐を縛る手間を省いたことからそう呼ばれるようになりました。
- Monk strap(モンクストラップ)紐の代わりにバックルとストラップで固定するタイプです。キリスト教の修道士(Monk)が履いていたサンダルがヒントになったと言われています。
- Chelsea boots(チェルシーブーツ)日本では「サイドゴアブーツ」と呼ばれることが多いですが、英語圏では「Chelsea boots」と呼ぶのが一般的です。
マニア必見!パーツや構造の英単語
靴好きの方なら、ソールの製法や細かいパーツについても英語で語れるようになりたいですよね。ここでは少し専門的な用語を紹介します。
靴の部位に関する英語
- Upper(アッパー)ソールを除いた、足を包み込む上の部分すべての総称です。
- Outsole(アウトソール)地面に接する一番外側の底です。
- Insole(インソール)靴の中にある「中敷き」のことです。
- Heel(ヒール)かかと部分です。ヒールの先端にある、摩耗したら交換するゴムの部分は「Top lift」と呼びます。
- Eyelet(アイレット)靴紐を通す穴、いわゆる「ハトメ」のことです。
- Welt(ウェルト)アッパーとソールを繋ぐための細い革の帯です。高級靴でよく聞く「グッドイヤーウェルト製法」は、英語で「Goodyear welted construction」と言います。
修理や手入れで使う単語
靴のメンテナンスを依頼する際に役立つ単語も押さえておきましょう。
- Resole(リソール)ソールを新しいものに張り替える修理のことです。
- Shine / Polish(シャイン / ポリッシュ)靴を磨くこと、または磨き上げることを指します。
- Shoe tree(シューツリー)型崩れを防ぐために靴の中に入れる木型です。湿気を取るならcedar shoe treeのように、シダー(杉)素材のものが人気ですね。
- Shoe horn(シューホーン)靴べらのことです。海外のホテルで「靴べらがない!」という時は、「Do you have a shoe horn?」と聞いてみてください。
実際に使える英語のフレーズ集
知識が深まったところで、シチュエーション別の例文をご紹介します。
ショップで靴を探すとき
- “I’m looking for a pair of black dress shoes for a wedding.”(結婚式用の黒い革靴を探しています。)
- “Do you have these in a size 9?”(これのサイズ9はありますか?)※アメリカやイギリスではサイズ表記が異なるため、事前にshoe size converterなどで自分のサイズを調べておくとスムーズです。
- “Are these made of genuine leather?”(これは本革製ですか?)
自分の靴を褒められたとき
海外では、街中やオフィスで「Nice shoes!」と声をかけられることがよくあります。そんな時は笑顔で答えましょう。
- “Thank you. These are my favorite Oxfords.”(ありがとう。これ、お気に入りのオックスフォードなんだ。)
- “I just polished them this morning.”(ちょうど今朝、磨いたばかりなんだよ。)
革靴の英語に関するまとめと応用知識
「革靴」という言葉ひとつとっても、英語では「dress shoes」を筆頭に、デザインや用途によって豊かな表現があることがお分かりいただけたでしょうか。
最後におさらいをすると、以下の3点を意識するだけで、あなたの英語はぐっとネイティブに近づきます。
- 仕事やフォーマルな場なら「dress shoes」
- デザインを特定するなら「Oxford」や「Loafer」
- 修理や手入れには「Resole」や「Shoe tree」
英語で靴の知識を深めると、海外ブランドの公式サイトで直接買い物をしたり、現地の職人と話をしたりと、靴の世界がさらに広がります。例えば、一生モノの靴として有名なchurch'sやcrockett & jonesの歴史を英語の原文で読んでみるのも面白いですよ。
お気に入りの一足を英語で正しく表現し、より豊かなシューライフを楽しんでください。
**革靴は英語で何?dress shoesとの違いや種類・パーツ名称の英単語を徹底解説!**というテーマでお届けしました。この記事が、あなたの疑問を解決する手助けになれば幸いです。


