「最近、尖った靴を履かなくなったな」と感じていませんか?
かつてのビジネスシーンでは、つま先が細く長いロングノーズが流行した時期もありました。しかし、今の時代、多くの大人たちが原点回帰しています。そう、たどり着いた答えは「ラウンドトゥ」です。
なぜ今、革靴はラウンドトゥが正解と言い切れるのか。その圧倒的な汎用性と、履き心地の秘密、そして絶対に後悔しない選び方を、2026年の最新トレンドを交えて徹底的に解説します。
ラウンドトゥが今、再注目されている納得の理由
「丸いつま先の靴」と聞くと、少しカジュアルな印象を持つ方もいるかもしれません。しかし、現在のファッションシーンやビジネススタイルの変化を読み解くと、ラウンドトゥこそが最も合理的な選択であることが分かります。
1. 普遍的でトレンドに左右されない安心感
ファッションには流行り廃りがありますが、ラウンドトゥは革靴の歴史そのものです。10年前のロングノーズの靴を今履くのは少し勇気がいりますが、10年前に買った質の良いラウンドトゥは、今履いても全く違和感がありません。「一生モノ」として投資するなら、迷わずこの形を選ぶべきです。
2. 現代のリラックスシルエットとの相性
最近のスーツやカジュアルウェアのトレンドは、全体的に少しゆとりのある「リラックス感」がキーワード。細すぎる靴は、ゆったりとしたパンツの裾からひょっこり顔を出すと、バランスが崩れて足元だけが浮いて見えてしまいます。ボリューム感のあるラウンドトゥなら、今のワイドパンツやテーパードパンツとも自然に馴染むんです。
3. 足の健康と圧倒的な履き心地
何よりのメリットは「痛くない」こと。日本人の足は一般的に幅広・甲高と言われていますが、ラウンドトゥは指先にゆとりがあるため、外反母趾などのトラブルを抱えている方でも快適に過ごせます。仕事で一日中歩き回るビジネスマンにとって、この「指を自由に動かせる感覚」は代えがたい武器になります。
失敗しない!ラウンドトゥ選びで意識すべき3つのポイント
ただ「丸い」だけでは不十分です。ラウンドトゥの中にも、ドレッシーなものからワーク寄りなものまで幅広く存在します。失敗しないための見極め方をお伝えします。
木型(ラスト)の「肉厚感」をチェックする
同じラウンドトゥでも、上から見た時の丸みだけでなく「横から見た時の厚み」に注目してください。
- 薄いもの: エレガントでスーツに馴染む。
- 厚いもの: カジュアルで力強い印象。デニムやチノパンに合う。自分の手持ちの服が「きれいめ」なのか「カジュアル」なのかで、この厚みを使い分けましょう。
捨て寸の感覚を正しく理解する
ラウンドトゥはつま先に余裕があるデザインですが、だからといって「サイズを大きくする」のは禁物です。大事なのは、足の親指と小指の付け根(ボールジョイント)が、靴の最も幅の広い部分にピタリと合っているかどうか。つま先の空きスペース(捨て寸)に惑わされず、甲のフィット感でサイズを決めてください。
コバの張り出し具合を見る
ソールの縁(コバ)が外側に大きく張り出している靴は、より頑強でカジュアルな印象を与えます。反対に、コバが抑えられている靴はスマートで都会的。職種やTPOに合わせて、この「コバ」の主張をコントロールするのがおしゃれ上級者です。
憧れの一生モノからコスパ最強モデルまで!厳選ブランド15選
ここからは、実際に手に入れるべきおすすめのブランドを、特徴別にご紹介します。あなたのライフスタイルに合う一足が必ず見つかるはずです。
英国の気品を感じる至高のブランド
革靴の聖地、ノーザンプトンのブランドは「エッグトゥ」と呼ばれる上品な丸みが得意です。
- Edward Green(エドワードグリーン)名作中の名作「202ラスト」は、ラウンドトゥの完成形と言われています。吸い付くような土踏まずのフィット感と、控えめながら高級感あふれる丸みは、まさに一生モノ。Edward Green
- Crockett & Jones(クロケット&ジョーンズ)日本人の足型にも合うモデルが多く、適度なボリューム感が現代的です。特に「ボストン2」などのローファーは、ラウンドトゥの愛らしさと品の良さが同居しています。Crockett & Jones
- Church’s(チャーチ)「173ラスト」に見られる質実剛健なラウンドトゥは、英国紳士の象徴。タフに履ける実力派です。Church's
- Joseph Cheaney(ジョセフ チーニー)カントリーテイストを感じさせる少しボリュームのあるラウンドトゥが魅力。雨の日でもガシガシ履けるモデルが揃っています。Joseph Cheaney
- Tricker’s(トリッカーズ)カントリーブーツでおなじみ。唯一無二の存在感を放つ、丸っこくて力強いラウンドトゥが特徴です。Tricker's
アメリカ・フランスの個性派ブランド
国が変われば、ラウンドトゥの表情もガラリと変わります。
- Alden(オールデン)アメリカを代表するブランド。「モディファイドラスト」の独特な曲線美は、歩きやすさとスタイルを両立した究極のラウンドトゥです。Alden
- Paraboot(パラブーツ)フランスの雄。「シャンボード」に見られるポテッとした厚みのあるつま先は、世界中で愛されています。雨に強く、オンオフ兼用できる最強の1足です。Paraboot
- J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)「180 ローファー」や「641 ゴルフ」。計算し尽くされた完璧な丸みが、足元にエレガンスを添えてくれます。JM WESTON
日本人のために作られた信頼の国内ブランド
日本のブランドは、日本人の足を知り尽くしています。
- Regal(リーガル)説明不要の国民的ブランド。堅牢なグッドイヤーウェルト製法のラウンドトゥは、日本のビジネスマンを支え続けてきました。Regal
- Scotch Grain(スコッチグレイン)良質な革と丁寧な作りが自慢。日本人の幅広な足に寄り添う、美しいラウンドトゥが豊富です。Scotch Grain
- Sanyo Yamacho(三陽山長)「友二郎」などの名作に代表される、凛とした日本的な美意識が宿るラウンドトゥが特徴です。三陽山長
- Asics Walking(アシックスウォーキング)「Runwalk」シリーズは、見た目は本格派のラウンドトゥなのに、中身はスニーカー並みの衝撃吸収性を誇ります。Asics Walking
- Madras(マドラス)イタリアの感性と日本の技術が融合。スマートな中にも丸みを感じさせる、現代的なデザインが得意です。Madras
- Otsuka Seisaku(大塚製靴)明治から続く老舗。皇室御用達の確かな技術で作られるラウンドトゥは、品格が違います。大塚製靴
- Jalan Sriwijaya(ジャランスリウァヤ)インドネシア発ですが、日本のセレクトショップで大人気。圧倒的なコスパで、本格的なラウンドトゥを楽しめます。Jalan Sriwijaya
シーン別・ラウンドトゥの着こなしガイド
「この靴、この服に合わせて大丈夫かな?」と不安になった時のための、クイックガイドです。
ビジネス・冠婚葬祭(フォーマル)
結婚式や葬儀、重要な商談では「内羽根式のストレートトゥ」が基本です。ラウンドトゥであっても、この形式を守れば全く問題ありません。むしろ、尖りすぎた靴よりも「誠実さ」や「落ち着き」を感じさせるため、目上の方からの信頼も得やすいでしょう。
オフィスカジュアル(ジャケパン)
少しリラックスしたスタイルなら、茶色のラウンドトゥや、ローファーがおすすめです。ベージュのチノパンやネイビーのジャケットと合わせると、親しみやすい「デキる大人」の雰囲気が完成します。
休日スタイル(デニム・軍パン)
週末は、少しボリュームのあるラウンドトゥ(パラブーツなど)をデニムに合わせてみてください。足元に重みが出ることで、全体のシルエットが安定します。
長く履き続けるためのメンテナンス術
ラウンドトゥの靴は、つま先部分の面積が広いため、傷がつくと目立ちやすいという一面もあります。
- 履く前の防水スプレー: これだけで汚れの付き方が全然違います。
- 帰宅後のブラッシング: 埃を落とすのが、革を長持ちさせる最大の秘訣。
- シューツリーの活用: ラウンドトゥの綺麗な形を維持するために、木製のシューツリーを必ず入れましょう。特に甲のシワを伸ばすことが、美しさを保つポイントです。 Shoe Tree
まとめ:革靴はラウンドトゥが正解!魅力と失敗しない選び方、人気おすすめブランド15選
いかがでしたか?
革靴選びに迷った時、「ラウンドトゥ」を選んでおけば間違いありません。それは単なる消去法ではなく、機能性、汎用性、そして何より時代を超えて愛される「王道の美しさ」を手にすることだからです。
2026年の今、私たちは見た目の派手さよりも、自分自身が心地よく、かつ周囲に信頼感を与えるスタイルを大切にする時代にいます。そんな今の空気に、ラウンドトゥほどフィットするデザインはありません。
あなたの足元を優しく、そして力強く支えてくれる最高の一足を、ぜひ今回ご紹介したブランドの中から見つけてみてください。一度その快適さと美しさを知ってしまったら、もう元の靴には戻れなくなるかもしれませんよ。


