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革靴のえぐれ修理は自分でできる?失敗しない補修方法とプロに頼む費用の相場を解説

お気に入りの革靴を履いて意気揚々と出かけたのに、ふとした瞬間に段差にぶつけて「ガリッ」とやってしまった……。そんな経験、誰しも一度はありますよね。しかも、ただの擦り傷ではなく、表面の革が削れて穴が空いたような「えぐれ傷」を見つけた時のショックといったら、言葉になりません。

「もうこの靴は寿命かな」と諦めてしまう前に、ちょっと待ってください。実は、その革靴のえぐれ、適切な手順を踏めば自分でも驚くほど綺麗に修理できるんです。もちろん、プロに任せるという選択肢もあります。

今回は、革靴のえぐれ傷を自分で修復する具体的なテクニックから、失敗しないための注意点、そしてプロに依頼した時の費用相場まで、あなたの相棒を復活させるための情報を徹底的にまとめました。


なぜ「えぐれ傷」は普通の靴磨きでは治らないのか

まず理解しておきたいのが、傷の深さについてです。表面が少し白っぽくなった程度の「擦り傷」なら、靴クリームを塗るだけで色が入り、目立たなくなります。しかし、革が削れて凹凸ができている「えぐれ傷」は別問題です。

革の繊維そのものが欠損している状態なので、色を乗せるだけでは凹みが埋まりません。光が当たると影ができてしまい、どうしても傷跡が浮き出てしまうんですね。

この凹凸を平らに埋めて、周囲の革と質感を馴染ませる作業。これこそが、えぐれ修理の核心になります。


DIY修理に挑戦!準備すべき「レスキュー道具」たち

自分で修理する場合、まずは「穴を埋める素材」と「色を整える素材」を揃える必要があります。普通のケア用品とは少し違う、補修専用のアイテムを使いましょう。

まず、欠かせないのがアドベースです。これは革専用のパテで、深い傷やえぐれた部分を埋めるために使います。乾燥すると硬くなるので、その上から色を塗ることができる優れものです。

次に必要なのがアドカラーレノベイティングカラー補修クリームといった着色剤。これらは一般的な靴クリームよりも顔料が濃く、パテの色をしっかりと隠してくれます。

その他、以下のアイテムも用意しておきましょう。


失敗を防ぐ!革靴のえぐれを自分で修理するステップ

それでは、具体的な手順を見ていきましょう。焦って作業すると仕上がりに差が出るので、時間に余裕がある時に行うのがコツです。

1. 傷口のクリーニングと下地作り

まずはステインリムーバーなどのクリーナーで、傷の周りの汚れや古いワックスをしっかり落とします。油分が残っていると、後で塗るパテが剥がれやすくなるからです。

次に、えぐれて毛羽立っている革をサンドペーパーの400番程度で軽く削り、表面を整えます。「せっかくの革を削るなんて!」と怖くなるかもしれませんが、ここを平らにしておかないと、パテが綺麗に密着しません。

2. パテで凹みを埋める

ここでアドベースの登場です。少量をヘラや指に取り、えぐれた部分に押し込むように塗ります。

ポイントは「一度に厚塗りしないこと」。深い傷の場合は、薄く塗って乾かし、また塗るという作業を2〜3回繰り返すと、乾燥した時の肉痩せ(凹み)を防げます。塗り終わったら、完全に乾くまで最低でも30分から1時間は放置しましょう。

3. 表面を平滑に削り出す

パテが完全に乾いたら、再びサンドペーパーを使います。今度は800番、仕上げに1200番と順に細かくしていき、パテと周囲の革の境界線が指で触っても分からないくらいフラットになるまで磨き上げます。

この工程が仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。手触りに集中して、滑らかに仕上げましょう。

4. 色合わせと着色

いよいよ着色です。自分の靴の色に一番近いアドカラーを選びますが、そのままの色だと浮いてしまうことが多いです。複数の色を混ぜて、少しずつ調整するのがプロ級に仕上げるコツです。

筆を使って、パテの部分に薄く色を乗せていきます。一度に濃く塗らず、ポンポンと叩くように馴染ませると自然な風合いになります。

5. 仕上げの靴磨き

着色剤が乾いたら、最後にいつもの靴クリームを使って全体を磨き上げます。補修した部分だけマットな質感になりやすいので、クリームで油分を与えて周囲の光沢と馴染ませれば完成です。


自力での修理が難しい「要注意ケース」とは?

DIYは安く済みますが、どんな傷でも自分で直せるわけではありません。以下のようなケースは、無理をせずプロの手に委ねることを検討してください。

  • エナメル素材のえぐれ: エナメル特有の光沢をDIYで再現するのは至難の業です。
  • 薄い色のスエードやヌバック: 起毛素材はパテが使えず、色合わせも非常に難しいため、専門の技術が必要です。
  • 広範囲すぎる損傷: 傷が靴の半分以上に及ぶような場合は、全体のバランスが崩れるためプロの補色が必要です。
  • 高級靴の初修理: 何十万円もする一生モノの靴であれば、最初の修理で失敗して価値を下げてしまうリスクは避けるべきでしょう。

プロに依頼した時の費用相場とメリット

「自分でやるのは自信がない」「絶対に失敗したくない」という方は、靴修理専門店に持ち込むのが一番の近道です。

気になる費用ですが、小さなえぐれ傷(1〜2箇所)の補修であれば、相場は2,000円〜5,000円程度です。これに加えて、全体の磨きや補色をセットで行う場合は、合計で8,000円前後になることが多いでしょう。

プロに頼む最大のメリットは、何といっても「色の再現性」と「耐久性」です。

プロは数百種類の染料や顔料を使い分け、その靴が持つ本来の深みを再現してくれます。また、工業用の強力な補修材を使用するため、自分で直すよりも補修箇所が剥がれにくいという安心感があります。


日頃からえぐれ傷を防ぐための予防策

修理の方法を知っておくことも大切ですが、そもそも傷をつけない工夫ができれば最高ですよね。

  • 防水スプレーを活用する: 意外かもしれませんが、防水スプレーは汚れだけでなく、軽い摩擦からも革を守ってくれます。
  • 階段の昇り降りに注意する: つま先のえぐれ傷の多くは、階段の段差にぶつけることで発生します。
  • 定期的な保湿ケア: 乾燥した革は脆く、衝撃で裂けやすくなります。月に一度はデリケートクリームで潤いを与えましょう。

革靴のえぐれ修理は自分でできる?失敗しない補修方法とプロに頼む費用の相場を解説

ここまで、革靴のえぐれ傷に対するアプローチを詳しく見てきました。

「えぐれ」を見つけた時は絶望的な気持ちになりますが、現代の補修アイテムは非常に進化しています。アドベースのようなパテを駆使すれば、自宅のリビングでも十分に現役復帰させることが可能です。

まずは小さな傷から自分で挑戦してみて、どうしても難しいものや大切な勝負靴はプロの職人に託す。そんな風に使い分けるのが、革靴と長く付き合うための賢い方法です。

傷がついたということは、それだけその靴と一緒に歩いてきた証でもあります。丁寧に修理して、また新しい一歩を踏み出してみませんか?

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