かかとの痛みで歩くたびにつらい思いをしている方へ。その原因が「踵骨棘(しょうこつきょく)」かもしれません。
足底腱膜炎などが背景にあり、かかとの骨にトゲのような突起ができることで、立つ・歩くといった動作のたびに痛みを感じるようになります。
そんなときに役立つアイテムの一つが「インソール(中敷き)」です。この記事では、踵骨棘の仕組みから、インソール選びのポイント、人気モデルまでを丁寧に解説します。
踵骨棘とは?痛みの原因と特徴を理解しよう
踵骨棘とは、かかとの骨(踵骨)に形成される小さな突起のこと。主に足底腱膜炎などの慢性的な炎症やストレスが原因で、骨の付着部にカルシウムが沈着してできると考えられています。
骨のトゲと聞くと、それ自体が痛みの原因と思われがちですが、実際には「足底腱膜」や「周辺組織の炎症」が痛みを引き起こしているケースが多いです。
特に朝起きたときの一歩目、長時間の立ち仕事や歩行中など、かかとに体重がかかる場面で痛みを感じやすいのが特徴です。
踵骨棘の発生には、以下のような要因が関係しています。
- 扁平足やハイアーチなど足裏のアーチ構造の崩れ
- 加齢や体重増加によるかかとへの負担
- クッション性のない靴や硬い路面での歩行
- 足底筋やアキレス腱の柔軟性不足
これらの要素が重なることで、足底腱膜に繰り返しストレスがかかり、結果として骨棘が形成されるのです。
インソールが踵骨棘の痛みに役立つ理由
踵骨棘の痛み対策において、インソールは「衝撃の緩和」と「足裏のバランス補正」という2つの働きを担います。
1. 衝撃吸収でかかとへの負担を軽減
歩行時や立ち上がる瞬間、かかとには体重の数倍の衝撃がかかります。
ジェルや高反発フォームなどの素材を使ったインソールは、この衝撃を吸収し、踵骨への圧力をやわらげます。
特にヒールカップ型のインソールは、かかとを包み込むように支えることで安定性を高め、痛みの出にくい歩行をサポートしてくれます。
2. アーチサポートで足底腱膜へのストレスを減らす
扁平足やハイアーチなど、アーチの形が崩れていると足底腱膜に余分な牽引がかかります。
アーチサポート機能のあるインソールを使うことで、足裏全体に荷重を分散でき、足底腱膜の緊張を和らげることができます。
結果的に、踵骨棘による痛みを引き起こす根本的な負荷の軽減につながります。
踵骨棘対応インソールを選ぶときのポイント
1. かかと部分のクッション性
かかとに衝撃を集中させないためには、ヒール部に厚めのクッションやジェルパッドが入っているタイプがおすすめです。
柔らかすぎず、しっかり支える弾力のある素材を選ぶと安定感も保てます。
2. 足裏アーチのサポート構造
土踏まずを自然に支える立体構造のインソールは、足底腱膜へのストレスを減らすのに有効です。
特に扁平足気味の方は、アーチを持ち上げるタイプが向いています。
3. かかとのホールド感
ヒールカップ形状で踵を包み込むタイプは、荷重を分散させながら安定した歩行をサポートしてくれます。
靴の中でインソールがずれにくく、かかとが安定するので痛みが出にくくなります。
4. 靴との相性
インソールを選ぶ際は、靴のサイズや形状との相性が重要です。
厚みがありすぎると靴が窮屈になり、逆に薄すぎるとサポート力が落ちます。
普段履く靴に入れて試しながら調整しましょう。
5. 素材と通気性
長時間履く場合は、通気性が良くムレにくい素材を選ぶと快適です。
抗菌防臭加工があるタイプなら、衛生面でも安心です。
痛みを軽減するための正しいインソール活用法
せっかく良いインソールを選んでも、使い方を誤ると効果が半減します。
踵骨棘対策としてインソールを使用する際は、次のポイントを意識しましょう。
- 靴の中にしっかりフィットさせること
インソールが浮いたりズレたりすると、かえって足に負担がかかります。 - 慣らし期間を設けること
最初は1〜2時間程度から始め、徐々に使用時間を延ばすと足が自然に馴染みます。 - 痛みが強い日は無理をしないこと
炎症があるときに無理に歩くと悪化する可能性があります。休息と冷却も大切です。 - 靴全体の見直しも同時に行うこと
インソールだけでなく、靴底の硬さやフィット感も痛みに影響します。
クッション性とホールド性のある靴を選ぶことが前提です。
人気の踵骨棘対応インソール例
市場には踵骨棘や足底腱膜炎向けに設計されたインソールが多数あります。
ここでは、ユーザー評価が高く、日常使いしやすい代表的なモデルを紹介します。
- Heel That Pain ヒールシート インソール
踵骨棘や足底腱膜炎のサポート用に設計されたヒールカップ型。かかとを包み込むように支え、衝撃を吸収します。 - Scholl In-Balance Orthotics Heel Pain Relief Insole
医療分野でも知られるドクターショールが開発。アーチとヒールの両方を支える構造で、歩行時のかかと負担を軽減します。 - Profoot Plantar Fasciitis インソール
柔らかい素材で履き心地重視のタイプ。軽度のかかと痛や長時間立ち仕事をする人にもおすすめです。 - ジェルヒールパッドタイプ(市販品)
かかと部分だけに取り付けるシリコンパッドやジェルクッションも手軽です。既存の靴に簡単に追加できるので、試しやすいのが利点です。
インソールを選ぶ際は、「長時間履いても疲れにくいか」「サイズ調整ができるか」も確認しましょう。
また、症状が長引く場合は、自己判断せず整形外科や専門クリニックで診断を受けることが大切です。
インソール以外でできる踵骨棘ケア
痛みを抑えるためには、インソールに加えて次のようなケアも取り入れると効果的です。
- 足底筋膜やふくらはぎのストレッチ
筋膜の柔軟性を高めることで、腱膜への牽引ストレスを減らします。 - 体重管理
体重が増えると、かかとへの荷重が比例して増加します。 - 立ち仕事や長距離歩行時の休憩
一定時間ごとに足を休ませることで炎症の悪化を防げます。 - 医療機関での相談
インソールや生活改善でも痛みが取れない場合は、理学療法や体外衝撃波治療などを検討するケースもあります。
セルフケアと専門治療のバランスを取りながら、無理なく継続できる方法を見つけることが大切です。
踵骨棘におすすめのインソールで快適な歩行を取り戻そう
踵骨棘によるかかとの痛みは、日常生活の質を大きく左右します。
しかし、原因を理解し、自分に合ったインソールを選ぶことで、痛みを和らげて快適に歩けるようになる可能性があります。
ポイントは、「衝撃吸収」「アーチサポート」「かかとの安定感」。
さらに、靴の見直しやストレッチなども組み合わせれば、より効果的に改善が期待できます。
痛みに悩んでいる方は、まずは一歩、インソールから試してみてください。
踵骨棘のケアは、今日からでも始められます。


