西荻窪駅の南口を出て、線路沿いを吉祥寺方面に歩くこと約3分。住宅街の一角にひっそりと佇む古民家があるんです。ここが今回ご紹介する「おかえり酒場 さんだるきっちん」。通称サンダルキッチンと呼ばれ、地元民はもちろん、わざわざ遠方から足を運ぶファンが後を絶たない人気店なんですよ。
「さんだるきっちん」ってちょっと変わった名前ですよね。実はこの名前には「サンダル履きで気軽に立ち寄れる台所」というオーナーの想いが込められているんです。暖簾をくぐると「おかえりなさい」の声が飛び交い、まるで実家に帰ってきたような居心地の良さに包まれます。
今回は、そんな西荻窪サンダルキッチンの魅力を余すところなくお伝えしていきます。初めて行く方も、もう何度も通っている常連さんも、新しい発見があるはずですよ。
なぜ「おかえり酒場」なのか?サンダルキッチンの魅力と雰囲気
サンダルキッチンの最大の特徴は、なんといっても「ただいま」と言いたくなるようなアットホームな空気感です。
店内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが壁一面に描かれた巨大な赤富士のタイルアート。実はこれ、オーナーとお客さんが一緒になって一枚一枚貼り付けて完成させたものなんです。銭湯のペンキ絵をモチーフにしていて、「裸の付き合いができる場所にしたい」というオーナーの遊び心が詰まっています。
席のバリエーションも実に多彩です。カウンター席ではスタッフとの会話を楽しみながら一人飲み。奥に進むとテーブル席や小上がりの座敷があって、家族連れやグループでもゆったり過ごせます。そして店の外には屋台風の立ち飲みスペースまで。ちょっと一杯ひっかけたいときにもぴったりです。
店内を見渡すと、壁には所狭しと短冊メニューが貼られています。その日の仕入れによって変わるおすすめ料理の数々。どれを頼もうか迷ってしまうのも、この店の楽しい悩みのひとつです。
通年で楽しめる名物おでん。その秘密は出汁にあり
サンダルキッチンといえば、まず外せないのが「おでん」です。夏でも冬でも、一年中提供されている看板メニューなんですよ。
ここのおでんがなぜこんなに美味しいのか。秘密はすべて出汁にあります。煮干しと昆布、そして鰹節を前日からじっくり寝かせて作る黄金色のスープ。一口すすると、魚介の旨味がふわっと広がって、思わず「はぁ〜」とため息が出るほど。
定番の大根はもちろん、ちくわぶや玉子も絶品ですが、ぜひ試してほしいのが手作りの「しいたけつくね」と「ロールキャベツ」。しいたけつくねは肉汁と椎茸の香りが絶妙にマッチしていて、おでん出汁を吸ったロールキャベツは箸で切れるほどの柔らかさです。
季節によって登場する変わり種おでんも見逃せません。春には菜の花や新玉ねぎを使った「春のおでん」、冬には牡蠣や白子、あん肝を贅沢に使った「痛風おでん」なんてメニューも。ネーミングに思わず笑ってしまいますが、その味は真剣そのものです。
こだわりの日本酒とお茶割り。お酒好きにはたまらないラインナップ
おでんに合うお酒といえば、やっぱり日本酒ですよね。サンダルキッチンでは、全国から厳選した5〜6種類の日本酒を常時取り揃えています。
嬉しいのはその価格設定。半合で550円からという良心価格なので、色々飲み比べしてみたい欲張りな人にもぴったり。スタッフさんに「今日のおでんに合うお酒はどれですか?」と聞けば、きっと素敵なマリアージュを提案してくれますよ。
日本酒以外にも注目したいのが「お茶割り」です。静岡県産の本格的な茶葉を使った抹茶ハイや烏龍ハイは、サンダルキッチンの隠れた名物。焼酎のキレとお茶の香ばしさが絶妙に絡み合って、何杯でもいけてしまう危険な一杯です。
熱海直送!幻の干物と新鮮な刺身も絶品
「おでんだけじゃないんだよ」と常連さんが口を揃えて言うのが、干物と刺身のクオリティです。
特に注目してほしいのは熱海から直送される干物。仕入れ先は地元で「ハイパー干物クリエイター」と呼ばれる職人さんで、完全天日干し製法にこだわった逸品を提供しています。人気すぎて数ヶ月待ちになることもあるんだとか。
運良くメニューにあれば、ぜひ頼んでみてください。ふっくらとした身質と凝縮された旨味は、スーパーで買う干物とはまったく別次元。日本酒との相性も抜群です。
刺身も侮れません。その日に市場で仕入れた新鮮な魚を、リーズナブルな価格で提供してくれます。おまかせ盛り合わせを頼めば、その日の一番良いネタをチョイスしてくれるので、迷ったらまずはこれ。
唐揚げ弁当に鯖の味醂干し弁当。テイクアウトも大人気
実はサンダルキッチン、テイクアウトメニューも充実しているんです。
中でも話題なのが「唐揚げ弁当」。そのボリュームたるや、フタが閉まらないほど。カリッとジューシーな唐揚げがこれでもかと詰め込まれていて、コスパ最強と評判です。
そしてもうひとつ見逃せないのが「鯖の味醂干しのり弁当」。先ほど紹介した熱海直送の高級干物を使った贅沢な一品で、おかずもご飯も隙のない美味しさ。西荻窪でちょっとした手土産を探しているときにも重宝しますよ。
アクセスと営業情報。西荻窪サンダルキッチンに行く前に
ここまで読んで「行ってみたい!」と思ってくださった方のために、最後にアクセスと営業情報をまとめておきます。
店舗情報
- 店名:おかえり酒場 さんだるきっちん
- 住所:東京都杉並区西荻南3-16-6
- アクセス:JR中央線・総武線「西荻窪駅」南口から徒歩約3分
- 営業時間:平日17:00〜24:00、土日祝15:00〜23:00(変更の場合あり)
- 定休日:不定休
- 予算:ディナー3,000円前後
- 席数:カウンター、テーブル、座敷、立ち飲みスペースあり
- 備考:ベビーカー入店可、子連れ歓迎
駅からのアクセスも抜群で、南口を出て線路沿いをまっすぐ歩くだけ。迷う心配もほとんどありません。
ただし人気店なので、週末のディナータイムはかなり混み合います。確実に入店したい方は、少し早めの時間帯を狙うか、事前に電話で空席状況を確認しておくのがおすすめです。
西荻窪サンダルキッチンで「ただいま」と言いたくなる夜を
いかがでしたでしょうか。西荻窪サンダルキッチンの魅力、少しは伝わりましたか。
美味しいおでんと日本酒。壁一面の赤富士。スタッフの「おかえりなさい」の声。どれをとっても、チェーン店では決して味わえない温かさがあります。
一人でふらっと立ち寄るもよし、友達とワイワイ楽しむもよし、家族でのんびり過ごすもよし。どんなシーンでも受け入れてくれる間口の広さが、サンダルキッチンの本当の魅力なのかもしれません。
西荻窪で「ただいま」と言いたくなるような、心からくつろげる夜を過ごしてみませんか。暖簾をくぐれば、きっとあなたもサンダルキッチンの虜になるはずです。


