「来月の結婚式、何履いていこう?」
クローゼットの奥から引っ張り出したビジネスシューズ。よく見ると履きシワが目立っていたり、少しカジュアルなデザインだったりして、「これ、本当に失礼じゃないかな?」と不安になったことはありませんか?
結婚式というお祝いの席では、服装のルールが細かく決まっています。特に足元は、その人のマナー意識が最も現れるポイント。適当に選んでしまうと、集合写真で見返した時に自分だけ浮いてしまったり、親族の方から厳しい視線を向けられたりすることもあるかもしれません。
そこで今回は、2026年現在の最新マナーに基づいた結婚式の革靴の選び方を徹底解説します。NG例からおすすめのブランド、立場別の使い分けまで、これさえ読めば足元で恥をかくことはありません。
結婚式の革靴マナーで絶対に失敗しないための基本ルール
まず大前提として、結婚式で最も推奨される靴は「黒のストレートチップ(内羽根式)」です。これさえ持っておけば、どんな格式の式場でも間違いありません。
なぜストレートチップなのか。それは、つま先の一文字ラインが「それ以上進まない(一歩引いた謙虚さ)」を象徴し、冠婚葬祭において最も誠実な印象を与えるからです。また、紐を通す部分が甲の革と一体化している「内羽根(うちばね)」は、見た目がスッキリとしていてフォーマル度が高くなります。
逆に、紐の部分が外側に開いている「外羽根(そとばね)」は、もともと狩猟や軍隊用として作られた背景があるため、少し活動的・カジュアルな印象を与えます。友人の結婚式なら許容範囲ですが、格調高いホテルウェディングでは内羽根を選びたいところです。
色は「黒」が鉄則です。最近ではカジュアルなパーティーも増えていますが、親族や上司として参列する場合、茶色は避けるのが無難です。足元が黒で引き締まっているだけで、スーツ全体のシルエットが格段に綺麗に見えますよ。
これだけは避けて!結婚式でマナー違反になるNG例
「黒い靴なら何でもいい」というわけではありません。お祝いの席にはふさわしくない、絶対に避けるべきNGポイントを整理しておきましょう。
殺生を連想させるアニマル素材
クロコダイルやヘビ革の型押し、スエード素材は避けてください。これらは「殺生」を連想させるため、慶事には不向きとされています。どんなにおしゃれで高級なブランド物であっても、結婚式のマナーとしてはマッドな印象を与えてしまいます。
紐のないカジュアルな靴(ローファー・スリッポン)
「脱ぎ履きが楽だから」とローファーを選びがちですが、ローファーの語源は「怠け者」です。紐のない靴は基本的にカジュアルウェア。1.5次会などの非常にラフな場を除き、披露宴での着用は避けましょう。
派手すぎる装飾(ウィングチップなど)
つま先に「W」の形をした切り替えがあり、穴飾りがたくさん施されたウィングチップ。ビジネスシーンでは華やかで素敵ですが、本来は屋外での作業靴がルーツです。フォーマルな場では装飾が多すぎて「遊びすぎ」と見なされることがあります。
汚れや傷が目立つボロボロの靴
デザイン以前の問題として、手入れのされていない靴はNGです。どんなに高級なREGALの靴を履いていても、つま先が剥げていたり、かかとが極端に削れていたりすると、「お祝いの場を軽視している」と受け取られかねません。前日までに必ずクリームで磨き、汚れを落としておきましょう。
【立場別】ふさわしい革靴の選び方
結婚式では、自分の立場によって求められる「格」が変わります。
友人・同僚として参列する場合
基本は黒のストレートチップですが、最近ではダークブラウンの革靴も一般的になってきました。特におしゃれなレストランウェディングやガーデンウェディングでは、ネイビーやグレーのスーツに濃い茶色の靴を合わせると、こなれ感が出ます。ただし、明るすぎるキャメルなどは避け、落ち着いたトーンを選びましょう。
親族・主賓・上司として参列する場合
この立場の方は、ゲストを「迎える側」です。主役である新郎新婦の顔を立てるためにも、最も格の高い「黒の内羽根ストレートチップ」一択です。ここで遊び心を出してしまうと、家全体の品格を問われることもあるため、王道を守るのが正解です。
新郎本人の場合
タキシードを着用する場合、足元は光沢のあるエナメル素材のシューズを合わせるのが正式なマナーです。夜の披露宴では、人工の光に映えるエナメルが美しく見えます。昼の式であれば、最高級のカーフ(牛革)を用いた内羽根ストレートチップを鏡面磨きで仕上げて着用するのも素敵です。
迷ったらここ!結婚式におすすめの革靴ブランド
「マナーはわかったけど、具体的にどの靴を買えばいいの?」という方に向けて、信頼できるブランドを紹介します。
王道の信頼感ならREGAL
日本人の足型を研究し尽くしているREGAL(リーガル)は、外せない選択肢です。堅牢な作りで、一足持っておけば冠婚葬祭すべてに対応できます。特に2504シリーズなどの定番モデルは、手入れ次第で10年以上履き続けることができます。
本格派のこだわりSCOTCH GRAIN
「良い靴を長く履きたい」という方にはSCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)がおすすめです。グッドイヤーウェルト製法という、ソールを張り替えながら履ける伝統的な手法で作られています。履き込むほどに自分の足に馴染んでいく感覚は、安価な靴では味わえません。
疲れにくさ重視ならtexcy luxe
「普段はスニーカー派だから、革靴は疲れる…」という方に朗報なのがtexcy luxe(テクシーリュクス)です。アシックス商事が手がけているだけあって、見た目は本格的な本革靴なのに、履き心地はスニーカーそのもの。長時間の披露宴や、立ちっぱなしの移動がある日でも、足の疲れを最小限に抑えてくれます。
当日を快適に過ごすための靴のメンテナンスと準備
靴を選んだら、あとは当日を迎える準備です。新品の靴を買った場合、必ずやっておいてほしいのが「履き慣らし」です。
当日は駅から式場まで歩いたり、披露宴で立ったり座ったりと、意外と足を酷使します。新品の硬い革のままだと、最悪の場合、披露宴の途中で靴擦れが起きて歩けなくなることも。1週間前くらいから家の中で履いてみたり、近所を少し歩いたりして、革を柔らかくしておきましょう。
もし不安な場合は、靴擦れ防止パッドを用意しておくと安心です。また、当日の天気が雨予報なら、事前に防水スプレーをかけておきましょう。水濡れから革を守るだけでなく、汚れがつきにくくなるメリットもあります。
また、意外と忘れがちなのが「靴下」です。革靴に合わせるのは、黒のロングホーズ(膝下まである長い靴下)がベストです。椅子に座った時にスネが見えてしまうのはマナー違反。くるぶし丈のソックスや派手な柄物は避け、清潔感のある黒のビジネスソックスを準備しておきましょう。
結婚式の革靴マナー決定版!NG例やおすすめブランド、親族・ゲスト別の選び方まとめ
足元は、その人の「心遣い」が最も現れる場所です。
基本である「黒の内羽根ストレートチップ」を軸に、自分の立場や会場の雰囲気に合わせた一足を選ぶこと。そして、何よりも大切なお祝いの場にふさわしいよう、ピカピカに磨き上げておくこと。その準備こそが、新郎新婦への最高のお祝いの気持ちになります。
今回ご紹介したREGALやtexcy luxeといったブランドの中から、自分にぴったりの相棒を見つけてみてください。
最後にもう一度チェックしましょう。
- つま先に横一文字のラインがあるか?
- 紐を通す部分は「内羽根」になっているか?
- 目立つ傷や汚れはなく、綺麗に磨かれているか?
これらが揃っていれば、自信を持って会場の扉を開けるはずです。素敵な足元で、大切な方の門出を心からお祝いしてあげてくださいね。


