靴の中がムレる、臭いが気になる、夏場は素足で快適に履きたい——そんな悩みを抱えている人に注目されているのが「Tatami Insole」です。
日本の伝統素材「い草」を使ったこの中敷きは、通気性や消臭性に優れ、まるで畳の上を歩くような心地よさを実現してくれます。
今回は、畳インソールの特徴や魅力、注意点、そして人気モデルを詳しく紹介します。
畳素材インソールとは？い草が持つ自然の機能を足元に
畳素材インソールは、日本の伝統素材である「い草（イグサ）」を使った中敷きです。
い草は、畳の表面に使われている天然植物で、繊維の中に無数の空気孔があり、湿気を吸収しながら放出する「調湿作用」があります。
つまり、湿気の多い靴の中でも、自然に空気を循環させ、足をサラッと快適に保ってくれるわけです。
さらに、い草には天然の消臭成分が含まれており、汗のニオイや雑菌の繁殖を抑える効果も期待できます。
特に夏場や梅雨の時期など、靴内が蒸れやすい季節には重宝されます。
まさに「履くだけで畳の上にいるような感覚」と評される理由は、このい草の構造と機能性にあります。
畳インソールの魅力｜通気性・消臭・快適さをすべて叶える
1. ムレを防ぐ抜群の通気性
い草の内部はスポンジのように多孔質で、通気性が非常に高いのが特徴です。
歩くたびに空気が循環するため、靴の中が蒸れにくく、特に素足で履くとその効果を実感しやすいです。
サラッとした肌触りで、汗をかいてもべたつかず、快適な状態を長くキープしてくれます。
2. 消臭性と抗菌性でニオイ対策にも
い草はアンモニアなどの臭い成分を吸着・分解する性質があり、消臭効果に優れています。
また、抗菌性も高く、汗や湿気による雑菌の繁殖を抑えられるため、靴の中の衛生環境を保ちやすいのも魅力。
「長時間靴を履くと臭いが気になる」という人にもおすすめです。
3. 素足にやさしい天然の肌触り
畳の上を歩くときに感じる、あの独特のサラサラ感。
い草は表面が滑らかで、肌に触れたときに冷んやりとした感触があります。
畳素材インソールを使えば、靴の中でも素足で過ごしているような軽やかさを楽しめます。
特にサンダルやスリッポン、ローファーなど、裸足で履く靴との相性は抜群です。
4. 自然素材ならではの香りと癒し効果
い草にはリラックス効果がある「フィトンチッド」という天然成分が含まれています。
靴を脱いだときにふわっと香る畳の匂いが、どこか懐かしく心を落ち着かせてくれる。
人工素材にはない「和の癒し」が得られる点も、畳インソールが愛される理由の一つです。
注意点と上手な使い方｜長持ちさせるためのコツ
畳素材インソールは自然素材ゆえに、使い方に少しだけ注意が必要です。
ここでは、長く快適に使うためのポイントを紹介します。
1. 水に弱いので濡らさない
い草は吸湿性が高い反面、水に濡れると変形や色落ちの原因になります。
雨の日の使用は避け、濡れた場合は靴から取り出して陰干ししましょう。
直射日光に当てると日焼けして色が変わることもあるため、風通しの良い場所で乾かすのがベストです。
2. 洗濯機NG！お手入れは乾拭きで十分
畳インソールを清潔に保つには、靴を脱いだ際に軽く乾拭きし、湿気を飛ばすのがおすすめ。
除菌スプレーを使う場合も、アルコールの量が多いものは避け、軽く吹きかける程度にとどめましょう。
洗濯機や乾燥機は使用しないのが鉄則です。
3. 靴の形に合わせてカットできるタイプを選ぶ
い草はある程度の厚みがあるため、靴の形によってはフィットしにくいことがあります。
縁なしタイプやハサミで自由に調整できるタイプを選ぶと、靴に合わせやすくなります。
購入時に「サイズ調整可」と明記されたものを選ぶのが安心です。
4. 長期間の使用で交換を検討
い草は使い続けるうちに摩耗し、表面が少しずつすり減っていきます。
そのため、数ヶ月に一度はインソールを見直し、状態が悪くなってきたら交換を検討しましょう。
常に清潔な状態を保つことが、快適さと衛生の両立につながります。
人気の畳素材インソールを紹介
ここでは、実際に販売されている人気の畳インソールをいくつか紹介します。
どれも機能性とデザイン性を兼ね備えたモデルです。
● Liberato「Tatami Insole」
九州産い草を使用した国産インソール。
畳の端材をアップサイクルして作られており、環境にもやさしい仕様です。
素足でも履ける快適なサラサラ感が人気で、スニーカーやローファー、パンプスなどにも対応。
い草の香りもほんのり楽しめる、ナチュラル志向の方にぴったりの一足です。
● イグサイズム「Tatamiインソール」
自由にカットできる縁なしデザインが特徴。
スニーカーはもちろん、ブーツや長靴にも使える万能タイプです。
抗菌・防臭加工が施されており、長時間の使用でも清潔さを保てます。
職人による国内製造で、しっかりとした質感が魅力。
● Soejima「タタミ・インソール」
通勤靴や通学靴におすすめの実用モデル。
い草の消臭力と調湿性を生かし、長時間履いてもムレにくい構造です。
柔らかい踏み心地で、ビジネスシーンでも自然に取り入れやすいデザインが特徴です。
畳インソールが人気を集める理由
畳素材インソールが注目されている背景には、現代人の生活環境の変化があります。
洋室やフローリングが主流となり、畳の感触を味わう機会は少なくなりました。
そんな中で「和の心地よさを足元から取り入れる」という発想が、多くの人に新鮮に映っているのです。
また、環境への配慮も大きなポイントです。
畳インソールの多くは、廃棄される畳の端材を再利用したアップサイクル製品。
自然素材を無駄にせず、環境負荷を減らす取り組みとしても評価されています。
さらに、通気性や消臭性といった機能面でも、合成素材のインソールに引けを取りません。
特に夏場や湿気の多い季節には、人工素材よりも快適に感じる人が多いようです。
畳素材インソールが向いている人・向かない人
向いている人
- 素足で靴を履く機会が多い人
- 足のムレや臭いが気になる人
- 通勤や通学などで長時間靴を履く人
- ナチュラル素材やサステナブルな商品が好きな人
- 和の雰囲気やい草の香りが好きな人
向かない人
- 雨の日や湿気の多い環境で靴を履くことが多い人
- クッション性を重視したい人（スポーツやランニング用途など）
- 非常に細身の靴や特殊形状の靴を使用している人
自分のライフスタイルに合っているかどうかを確認してから選ぶと、満足度が高まります。
畳素材インソールの今後に期待されること
畳インソールはまだニッチな存在ですが、今後さらに注目される可能性があります。
その理由は、サステナブルな製品への関心が高まっていることと、快適さを求める生活スタイルの変化です。
「畳×現代靴」という組み合わせは、伝統とモダンの融合でもあります。
さらに改良が進めば、クッション性を高めたハイブリッドタイプや、オーダーメイド仕様などの展開も期待できるでしょう。
和の素材が日常の中に自然に溶け込む、その第一歩として畳インソールは非常に魅力的な存在です。
畳素材インソールで足元から快適な毎日を
い草の香り、サラサラとした履き心地、そして靴の中の爽やかさ。
畳素材インソールは、足元から快適さを感じたい人にぴったりのアイテムです。
ムレや臭いが気になる季節にも、ナチュラルな清涼感で快適に過ごせます。
「畳のような心地よさを足元にも」——そんな新しい発想を、ぜひ一度試してみてください。
