海外限定モデルや国内未発売のカラーなど、スニーカーを海外サイトから直接購入するのは、今やスニーカーヘッズにとって当たり前の楽しみ方ですよね。
でも、いざ届く段階になって「え、こんなに関税がかかるの?」と驚いた経験はありませんか?せっかく安く手に入れたつもりが、後から請求された税金を合わせたら国内価格より高くなってしまった……なんて失敗は避けたいものです。
今回は、海外通販でスニーカーを買う前に必ず知っておきたい関税の仕組みと、賢くコストを抑える節約のポイントを徹底解説します。
なぜスニーカーの海外通販で関税がかかるのか?
そもそも関税とは、国内の産業を守るために海外から輸入される貨物に対して課される税金です。私たちがナイキやアディダスの海外限定品を個人輸入する際も、このルールが適用されます。
スニーカーは日本の税関において、非常に細かく分類されている品目の一つです。「ただの靴でしょ?」と思ってしまいがちですが、実はその素材や用途によって、税率が劇的に変わるという特徴を持っています。
海外通販を利用する際は、表示されている「商品代金」だけでなく、「関税+消費税+通関手数料」の3点セットを合算した金額を「本当の購入価格」として考える必要があります。
意外と知らない!スニーカーの関税が決まる「素材」のルール
スニーカーの関税率を左右する最大のポイントは、ブランド名でも価格でもなく、実は「アッパー(甲)の素材」と「ソールの素材」にあります。ここを理解していないと、予想外の出費に繋がります。
キャンバス地や合成繊維の場合
コンバースのチャックテイラーのようなキャンバス地や、ニューバランスに多いメッシュ素材、合成繊維を使用したスニーカーは、比較的関税が低めに設定されています。
おおよその目安として、実行関税率で8%から10%程度です。これに国内の消費税10%が加算されますが、それでも「想定の範囲内」で収まることが多いでしょう。
本革(レザー)が使われている場合
ここで注意が必要なのが「本革」です。日本の皮革産業を保護するため、本革製の靴には非常に高い関税がかかる仕組みになっています。
もし、あなたが購入したジョーダンの一部にでも本革が使われていた場合、原則として「30%」または「4,300円/足」のうち、どちらか高い方の金額が関税として適用されます。
3万円のスニーカーを買った場合、30%なら9,000円。4,300円よりも高いため、9,000円が関税になります。これに消費税と手数料が乗るため、1万円以上の追加出費を覚悟しなければなりません。
「16,666円の壁」には強力な落とし穴がある
個人輸入の経験がある方なら「16,666円以下なら関税はかからない」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これは、課税価格が1万円以下であれば免税されるというルールに基づいた計算(10,000円 ÷ 0.6 = 16,666円)です。
しかし、スニーカーにおいては、このルールが適用されないケースが多々あります。
先ほど触れた「革靴(本革製スニーカー)」は、この免税ルールの対象外品目として指定されています。つまり、5,000円の激安セールで見つけた本革スニーカーであっても、理論上は関税がかかることになります。
「布製だと思っていたら、一部にスエード(本革)が使われていた」というだけで、免税枠が消滅してしまうことがあるため、商品詳細の素材チェックは欠かせません。
関税以外にもかかる「消費税」と「通関手数料」
商品代金と関税以外に、忘れてはならないのが消費税と通関手数料です。
日本の消費税(10%)は、海外通販でもしっかり徴収されます。しかも計算式は「(商品代金 + 関税) × 10%」となるため、関税が高ければ高いほど、消費税の額も膨らんでいくという二重のインパクトがあります。
さらに、配送業者(DHL、FedEx、UPS、日本郵便など)が、あなたの代わりに税金を立て替えて税関に支払うための「通関手数料」も発生します。
- 日本郵便の場合は200円程度と安価。
- DHLなどの民間業者の場合は、1,000円から1,600円程度、あるいは納税額の数パーセントといった手数料が加算されます。
これらをすべて合計して、初めて最終的なコストが確定するのです。
海外通販でスニーカーを賢く買うための節約ポイント
ここまで読むと「海外通販って高いのでは?」と感じるかもしれませんが、コツを掴めば国内で買うよりお得に、かつ確実にレアアイテムをゲットできます。以下のポイントを意識してみてください。
1. 「関税込み」のショップを選ぶ
最近の海外通販サイト(FarfetchやStockXなど)は、決済画面で関税や消費税をあらかじめ計算し、代金に含めてくれる「DDP(Delivered Duty Paid)」という方式を採用しているところが増えています。
このタイプであれば、受け取り時に玄関先で現金を支払う手間がなく、予算オーバーも防げます。初心者の方は、まず関税込み表示のサイトから選ぶのが最も安心です。
2. 素材を「布・合成皮革」に絞る
本革製は関税が跳ね上がるため、あえてキャンバス地や合成素材のスニーカーを狙うのも一つの戦略です。
例えば、ヴァンズやコンバースなどの布製モデルであれば、たとえ免税枠を超えても税率は低いため、トータルコストを低く抑えることができます。
3. EPA(経済連携協定)のメリットを考える
日本は欧州(EU)や英国、環太平洋諸国(CPTPP加盟国)などと経済連携協定を結んでいます。これにより、それらの国が「原産地」である商品は、関税が免除される仕組みがあります。
ただし、ショップが欧州にあっても、製造国が中国やベトナムであれば、この免税は適用されません。少し上級者向けですが、原産地証明がなされているショップを選ぶのも節約の鍵となります。
4. まとめ買いはあえて避ける
一回の注文で複数足のスニーカーをまとめ買いすると、合計金額が免税枠をあっさり超えてしまいます。
送料とのバランスにもよりますが、1足ずつ分けて注文することで、それぞれの荷物を免税の範囲内に収めることができる場合もあります。ただし、同じ日に同じ人宛に届くと、税関で「一つの荷物」として合算されることもあるので、数日空けて注文するのがコツです。
偽物やトラブル!もしもの時のリスク管理
海外通販にはリスクもつきものです。もし届いたスニーカーが偽物(コピー品)だった場合、税関での検閲で没収されてしまうことがあります。
この場合、商品は届かないにもかかわらず、輸入手続き自体は発生しているため、トラブルの解決が非常に困難になります。信頼できる大手サイトや、鑑定サービスがしっかりしているプラットフォームを選ぶことが、結果として最大の節約に繋がります。
また、万が一サイズ違いなどで返品する場合、支払った関税を取り戻す手続き(戻し税)は、個人では非常に煩雑です。まずは返品が起こらないよう、サイズ選びは慎重に行いましょう。
まとめ:海外通販で注意!スニーカー購入時にかかる関税の仕組みと節約のポイント
海外からお気に入りのスニーカーを取り寄せるのは、到着までのワクワク感も含めて素晴らしい体験です。
今回ご紹介したように、関税の仕組みは「素材」と「課税価格」によって決まります。特に本革製品の扱いや、16,666円という免税枠の例外をしっかり把握しておくことで、「思わぬ高額請求」に泣かされることはなくなります。
最後に、これだけは覚えておいてください。
- 本革スニーカーは関税が高い。
- 布製や合成皮革は関税が低い。
- 決済時に関税が含まれているサイトを選ぶのが一番確実。
これらのポイントをしっかり押さえて、賢くお得に海外のスニーカーライフを楽しんでくださいね。
海外通販で注意!スニーカー購入時にかかる関税の仕組みと節約のポイントを正しく理解して、あなたのコレクションを理想的な価格で充実させていきましょう!


