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本物志向の革製トレッキングシューズ。魅力と選び方、一生モノにする手入れ術を解説

山歩きを趣味にするなら、一度は憧れるのが「オールレザー」の登山靴ではないでしょうか。最近では軽くてカラフルな化学繊維のシューズが主流ですが、ベテラン登山者や道具を愛する人たちが最後に辿り着くのは、やはり革製のトレッキングシューズだったりします。

なぜ、重くて手入れが大変と言われる革靴がこれほどまでに愛されるのか。そこには、最新素材では決して味わえない「自分だけの一足」に育つ喜びと、圧倒的な信頼感があるからです。

今回は、革製トレッキングシューズの奥深い魅力から、失敗しない選び方、そして一生モノにするためのメンテナンス術まで、余すことなくお届けします。

革製トレッキングシューズが今なお選ばれる圧倒的な理由

トレッキングシューズに革が使われるのには、単なる見た目のカッコよさ以上の実用的なメリットが詰まっています。

まず、最大の魅力は「足馴染みの良さ」です。天然皮革は、履き続けるうちに体温と圧力によって、ゆっくりと自分の足の形に変形していきます。新品のときは少し硬く感じても、数ヶ月後にはまるでオーダーメイドの靴を履いているような、吸い付くようなフィット感に変わります。これが、長距離を歩いても疲れにくい「究極の道具」になる理由です。

次に挙げられるのが、堅牢性と保護能力の高さ。鋭い岩場やトゲのある枝が茂る登山道では、化学繊維の靴だと表面が破れてしまうことがありますが、厚手のレザーは表面に傷がつくことはあっても、靴としての機能が損なわれることはまずありません。足を岩の衝撃から守る硬さも備えており、険しい道ほどその真価を発揮します。

さらに、意外に知られていないのが「寿命の長さ」です。化学繊維のシューズは、素材の寿命(加水分解など)で5年前後で買い替えが必要になることが多いですが、革製は違います。適切な手入れをすれば10年、15年と履き続けることができ、ソールが減っても張り替えて使い続けることが前提の設計になっています。

知っておきたい革の種類とそれぞれの特徴

一口に「革の登山靴」と言っても、使われている革の種類によって性格がガラリと変わります。自分のスタイルに合ったものを選ぶために、主な3種類を押さえておきましょう。

もっともタフなのが「フルグレインレザー(表革)」です。皮の表面をそのまま活かした厚手の革で、防水性と耐久性は最強クラス。厳冬期の雪山や、重い荷物を背負って何日も歩く縦走に適しています。重厚感があり、磨き込むと美しい光沢が出ます。

現在、中上級者向けモデルで主流なのが「ヌバックレザー」です。革の表面を薄く起毛させたもので、しっとりとしたマットな質感が特徴です。高級感がありつつ、フルグレインよりも少し柔らかいため、足馴染みが早いのが魅力。ワックス加工を施すことで、防水性を飛躍的に高めることも可能です。

軽快に歩きたいなら「スエードレザー」がおすすめ。革の裏側を起毛させた素材で、軽量で通気性に優れています。ハイキングや低山歩き向けのモデルに多く、最初から柔らかいので初心者の方でも違和感なく履きこなせます。

化学繊維製と比べて分かったメリット・デメリット

「革靴は重い」というイメージがありますよね。確かに、片足で700gから900g以上あるモデルも珍しくなく、400g前後の化学繊維製と比べれば物理的な重さはあります。しかし、この重さは悪いことばかりではありません。

振り子のような原理で、足が自然に前に出る推進力を生んでくれるため、重い荷物を背負っているときはかえって楽に感じることがあります。また、ソールが硬く安定しているため、不整地で足首を捻るリスクを大幅に軽減してくれます。

一方で、デメリットは「メンテナンスの手間」と「価格」でしょう。化学繊維なら帰宅後に泥を落とすだけで済みますが、革は乾燥するとひび割れてしまうため、保革成分を与える必要があります。価格も安価ではありません。しかし、15年履けることを考えれば、数年で買い換える安価な靴よりも、結果としてコストパフォーマンスが高くなるのが革靴の面白いところです。

失敗しない革製トレッキングシューズの選び方

高価な買い物になるからこそ、選び方にはこだわりたいものです。まず大切なのは、必ず「登山用の厚手の靴下」を履いて試着すること。

つま先には1cm程度の余裕(捨て寸)があるかを確認してください。下り坂でつま先が当たると、爪が死んでしまう原因になります。逆に、かかとが浮きすぎないかも重要です。

また、海外ブランド(イタリアやドイツなど)は足幅が細めに作られていることが多いです。日本人に多い「幅広・甲高」の足の方は、国産ブランドや、ワイドモデルを展開しているブランドを優先的にチェックすると良いでしょう。

代表的なブランドとしては、イタリアの職人気質が光るスカルパ トレッキングシューズや、ドイツの質実剛健な作りが支持されるローバー 登山靴、そして日本人の足を知り尽くしたモンベル 登山靴などが、修理体制も含めて信頼できる選択肢となります。

一生モノにするための「育てる」手入れ術

革靴を手に入れたら、そこからが本当のスタートです。まずは「プレメンテナンス」として、新品の状態で防水スプレーや薄くクリームを塗っておくと、汚れが付きにくくなります。

本格的なメンテナンスは、下山後に行います。まずは馬毛ブラシなどの靴ブラシで泥やホコリを徹底的に落としましょう。泥が残っていると革の水分を吸い取ってしまい、劣化を早めてしまいます。

汚れがひどい場合は水拭きをしますが、その後は必ず「日陰」でじっくり乾燥させてください。早く乾かそうとしてドライヤーやストーブの前に置くのは絶対にNGです。革が急激に収縮し、ひび割れや変形の原因になります。

乾いたら、ヌバックやフルグレインであれば専用の保革ワックスを塗り込みます。特にヌバックレザーの場合、あえて専用ワックスで起毛を寝かせてツヤを出す「ワックス仕上げ」という手法があります。これを繰り返すことで、まるでアンティークのような深い色合いに変化し、同時に最強の防水バリアを形成することができるのです。

革靴と共に歩む登山の豊かさ

革製の靴を選ぶということは、単に道具を買うのではなく「相棒」を迎え入れるようなものです。最初の数回は足が痛くなることもあるかもしれません。手入れが面倒に感じる日もあるでしょう。

しかし、自分の手で磨き、自分の足の形に馴染んだ靴を履いて立つ山頂の景色は、格別のものがあります。使い込まれた革靴は、あなたが歩いてきた距離と、乗り越えてきた岩場の記憶をすべてその表面に刻み込んでいます。

何年もかけて育てた靴は、どんな最新素材のシューズよりもあなたを力強く支えてくれるはずです。

革製トレッキングシューズで自分だけの一足を育てよう

これまで見てきたように、革の靴は使い勝手やメンテナンスにおいて、確かに少しの「手間」を必要とします。ですが、その手間こそが愛着を生み、長く安全に山を楽しむための鍵となります。

「軽いから」「安いから」という理由だけで靴を選ぶのではなく、これからの10年を共に歩める一足を探してみませんか。堅牢な革に守られ、一歩一歩を確実に踏みしめる感覚を知れば、あなたの登山体験はより深く、豊かなものへと変わっていくはずです。

本物志向の革製トレッキングシューズ。魅力と選び方、一生モノにする手入れ術を解説してきましたが、まずはショップに足を運び、その重みと革の香りを確かめてみてください。きっと、次の冒険がもっと待ち遠しくなるはずです。

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