なつかしい気持ちで「昔のヤンキーサンダル」を検索しているあなた。きっとあの頃の派手でゴテゴテしたサンダルが頭に浮かんで、もう一度あの空気に触れたくなったんじゃないでしょうか。雑誌やテレビで見た強烈なビジュアルが忘れられない人もいるでしょうね。
この記事では、ヤンキーサンダルと呼ばれたアイテムの正体から、当時なぜあれほど流行ったのか、そして現代であの感覚を再現するならどんな商品を選べばいいのかまで、まるっと話していきます。
昔のヤンキーサンダルって、そもそもなに?
昔のヤンキーサンダルに正式なブランド名や商品名があるわけじゃないんです。これは当時の若者文化の中で自然発生的に生まれた呼び方で、エナメル素材やラメ加工が施された、とにかく目立つデザインのサンダル全般を指していました。
具体的にどんな特徴があったかというと、まずヒョウ柄ですね。これがもう鉄板。それからハローキティなどのキャラクターがあしらわれたものも定番でした。意外に思うかもしれませんが、本来は女性向けに売られていたアイテムが多かったんです。男性のヤンキーも、かわいいキティちゃんがプリントされたサンダルを平気で履いていました。そのギャップが「イカつい」と評価される独特の文化がそこにはあったんですね。
ヒールのあるミュールタイプも一時期は人気でしたが、後年になると、かかとのない「突っ掛け」に近い形状のほうが主流になっていきます。浴衣に合わせるようなゴム草履のシルエットで、素材だけがやたら派手というパターンもよく見かけました。
なぜヤンキーはあんな派手なサンダルを履いてたの?
90年代のヤンキーファッションを語るうえで、サンダルはジャージと並ぶ超重要アイテムでした。ではなぜ、ここまで派手なサンダルが選ばれたのでしょう。
一番の理由は「自己主張」です。当時のヤンキー文化では、洗練されたおしゃれよりも、一目で自分たちの存在がわかることのほうがずっと大事でした。強いインパクトのあるアイテムを身につけることで、自分たちのグループに属していることを表明していたんですね。
変形学生服、いわゆる短ランや長ラン、ボンタンとの相性も抜群でした。足元に派手なサンダルを持ってくることで、全身のバランスが完成するわけです。地域によってはワザと小さいサイズの女性ものを選んで履く、なんて通好みの着こなしもあったようですよ。
かわいいものと強面の組み合わせは、今でいう「萌えギャップ」にも通じる感覚かもしれません。当時の人たちはそのアンバランスさを本能的に楽しんでいたのでしょう。
現代でヤンキーサンダルのエッセンスを楽しむには
あの頃とまったく同じものを新品で見つけるのは正直むずかしいです。当時の多くはドン・キホーテなどの量販店で売られていたノーブランド品や、ガルフィーのような専門ブランドのアイテムでしたからね。
でも、がっかりしなくて大丈夫。現代のメンズサンダルにも「ヤンキー魂」を受け継ぐモデルはたくさんあります。キーワードは派手さ、ゴツさ、ギャップの三つです。
大ぶりロゴで攻めるストリート系
今どきのスポーツブランドからは、主張の強いロゴをあしらったサンダルが続々と出ています。たとえばナイキのナイキ エアマックス ソル サンダルは、アイコニックなエアマックスユニットを搭載しつつ、大きめのブランドロゴがバッチリ目立ちます。かつてのヤンキーサンダルが周囲に放っていた「俺を見ろ感」を、現代風のデザインで再現できる一足ですね。
厚底で存在感をアピール
身長を盛れて、なおかつ足元にドッシリとした安定感が出る厚底サンダルも、現代的な選択肢です。テバのテバ ハリケーン アンプソール ボルトはボリュームたっぷりのソールが特徴で、90年代の空気を感じさせる無骨さがあります。アディダスオリジナルスのアディダス OZAGAIA サンダルも、もっこりとしたフォルムがインパクト十分。ジャージのパンツと合わせれば、当時のマインドを引き継いだ着こなしが完成しますよ。
あえてのキャラクターもので攻める
現代ではキャラクターコラボのサンダルは「遊び心のあるカジュアルアイテム」として定着しています。ハローキティやスヌーピーなど、さまざまなキャラクターとのコラボサンダルが各ブランドから出ていますから、当時のキティちゃんサンダルの精神を受け継ぎたいならぜひチェックしてみてください。今履くなら、全身でギャップを作るより、シンプルな服装に一点投入するのが新しいバランスで楽しむコツです。
懐かしさと今をつなぐ、昔のヤンキーサンダル
ここまで読んでいただいて、あの派手なサンダルに込められていた「自分たちらしさを貫く」メッセージこそが、本当の魅力だったんじゃないかと感じてもらえたらうれしいです。
昔のヤンキーサンダルは形を変えて、今もストリートファッションのなかにちゃんと生きています。ゴツめのスポーツサンダルでも、主張のある厚底モデルでも、あの頃のノリを思い出しながら選んでみると、毎日の足元がちょっと楽しくなりますよ。なにより「自分がカッコいいと思うもの」を信じる気持ち、それこそがヤンキー流のおしゃれですからね。


