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安全靴の靴紐を正しく結ぶ方法!ほどけにくく快適に履ける結び方のコツ

安全靴を履いていると、「気づいたら靴紐がほどけていた」「結び方が甘くて足がズレる」なんてこと、ありますよね。
実は、靴紐の結び方ひとつで安全性も快適さも大きく変わります。特に現場や工場などで長時間作業をする人にとって、靴紐はただの“ヒモ”ではなく、足を守る大切なパーツの一部です。
今回は、安全靴の靴紐を「ほどけにくく」「快適に」「安全に」結ぶための基本とコツを、わかりやすく紹介します。


安全靴における靴紐の重要性

安全靴はつま先に先芯(スチールや樹脂)が入っており、重いものが落ちたときに足を守るために設計されています。
しかし、靴紐をしっかり結ばないと、せっかくの安全性能が十分に発揮されません。
足の甲が緩いままだと、靴の中で足が遊んでしまい、つまずきや転倒の原因になるほか、紐が機械や資材に引っかかる事故も起こりやすくなります。

また、紐をきちんと結ぶことで足全体が安定し、作業時の踏ん張りやすさがアップ。結果として疲労の軽減にもつながります。
「安全靴を履く=靴紐を正しく結ぶ」と考えるくらい、紐の扱いは基本中の基本なのです。


靴紐の種類と選び方

まず見直したいのが、靴紐そのもの。安全靴に合わない紐を使うと、どんなにうまく結んでもほどけやすくなります。

平紐と丸紐の違い

靴紐には「平紐」と「丸紐」の2種類があります。
安全靴におすすめなのは断然、平紐です。
平紐は摩擦面が広く、しっかり締めやすいので緩みにくい特徴があります。
一方、丸紐はスニーカーや登山靴などに多く使われますが、ツルツルしているためほどけやすい傾向があります。現場で動き回る人には不向きです。

紐の素材と長さ

素材はポリエステルなど、伸びにくく摩耗に強いものがベスト。
綿素材は柔らかくフィット感は良いですが、水や油を吸いやすく汚れやすいデメリットがあります。
また、紐の長さは靴のハトメ(穴)の数に合わせて選びましょう。
一般的な目安は次のとおりです。

  • ハトメ3~4個:60~70cm
  • ハトメ5~6個:80~120cm
  • ハトメ7個以上:120~150cm

長すぎるとほどけやすく、短すぎるとしっかり結べません。靴に合わせた適切な長さを選ぶことが大切です。


靴紐の正しい通し方

靴紐の通し方にも、実はほどけにくく快適に履くためのポイントがあります。

まず、紐は「上から下へ」通すのが基本です。
外側から内側に紐を通すことで、締めたときに力が上方向に働き、しっかりフィットします。
反対に、内側から外側に通すと緩みやすく、歩くたびにフィット感が変わってしまうことがあります。

また、左右の紐の長さは常に均等に。片側が長いと結び目の位置がずれ、見た目も悪く、結び目が動きやすくなります。
靴を履いた状態で足の甲を押さえ、つま先から順番に軽く引き締めながら上に向かって整えると、全体に均一なテンションがかかります。


ほどけにくい靴紐の結び方

ここからが本題。安全靴でおすすめの、ほどけにくい結び方を紹介します。

1. 蝶結び+ひと結び

最もシンプルで実践しやすいのが「蝶結び+ひと結び」です。
通常の蝶結びをしたあと、輪の部分をもう一度結ぶだけ。
これだけでほどけにくさが格段にアップします。
解くときもスムーズで、作業前後の脱ぎ履きが多い人にも向いています。

2. イアン・ノット

世界で最も速く、ほどけにくい結び方として有名なのが「イアン・ノット」です。
やり方は少し独特ですが、慣れれば一瞬で結べるようになります。
両手で左右の紐を輪にして持ち、右の輪を上から交差させて引き抜くだけ。
締めると左右均等にテンションがかかり、結び目が安定します。
スポーツシューズにも応用されている実用的な方法です。

3. イアン・セキュア・ノット

さらに強力なのが「イアン・セキュア・ノット」。
イアン・ノットの応用版で、輪の通し方を一手間加えることで解けにくさが倍増します。
長時間の作業や屈伸動作が多い現場では特に効果的です。

どの方法でも共通して大切なのは、結び目をきちんと締めること
軽く引いただけでは結び目の中に“空気”が残り、動くたびに緩んでしまいます。
しっかり締めて、結び目を甲の中央に整えましょう。


結んだあとの仕上げと安全対策

靴紐を結んだ後の“処理”も重要です。
余った紐をそのまま垂らしていると、機械や足元に引っかかる危険があります。
以下のように工夫すると安心です。

  • 結び目を靴のベロ(タン)裏に入れ込む
  • 余った紐を甲の下にしまう
  • 靴紐ストッパーやバンドでまとめる

特に製造業や建設現場などでは、長い紐が原因で事故につながるケースもあります。
“ほどけにくい”だけでなく、“巻き込まれにくい”工夫も欠かせません。


正しい締め具合で足を守る

「靴紐を強く結ぶ=良い結び方」と思いがちですが、締めすぎもNGです。
血流が悪くなり、足のしびれや疲労の原因になります。
理想は「足が靴の中でズレず、でも圧迫感がない程度」。
かかとが浮かず、つま先に少し余裕があるのがベストな状態です。

もし長時間履いていて痛みや窮屈さを感じる場合は、一度紐を緩めて再調整しましょう。
また、休憩時に少し緩めて足を休ませることで、疲労軽減にもつながります。


靴紐のメンテナンスと交換タイミング

意外と見落とされがちなのが、靴紐の劣化。
長期間使っていると、摩耗や伸びによって滑りやすくなり、ほどけやすくなります。
目安としては、以下のような状態が見られたら交換を検討してください。

  • 紐が毛羽立っている
  • 結び目が緩みやすい
  • 長さが変わっている
  • 紐先(セル)が割れている

安全靴は毎日使うもの。靴本体と同じように、紐も「消耗品」として定期的に点検・交換しましょう。
交換の際は、純正品または同等の平紐タイプを選ぶとフィット感が安定します。


BOAシステムやマジックテープタイプとの違い

近年は、靴紐を使わない安全靴も増えています。
代表的なのが「BOAシステム」や「マジックテープタイプ」。
これらはダイヤルを回したり、面ファスナーを留めるだけでフィットさせられる便利な仕組みです。
紐がほどける心配がない一方で、細かい締め具合を調整したい人や、足型にこだわる人には紐タイプの方が向いています。

要するに、紐靴の魅力は「調整の自由度」。
結び方次第で足へのフィット感や疲労度を自在にコントロールできる点が大きなメリットです。


まとめ:安全靴の靴紐を正しく結ぶことで、安全も快適さも変わる

安全靴の靴紐は、単なる飾りではありません。
しっかり結ぶことで、足を守り、作業効率を高め、疲れにくい快適な一日を支えてくれます。

ポイントを改めて整理しましょう。

  • 平紐を選び、適切な長さに調整する
  • 紐は外側から内側へ通して、均等に締める
  • 蝶結び+ひと結びやイアン・ノットでほどけにくく
  • 余った紐はベロ裏や甲下にしまって安全確保
  • 締めすぎず、足にフィットするバランスを意識
  • 紐が摩耗したら早めに交換する

「正しい結び方を覚える」ことは、今日からできる簡単な安全対策。
ぜひ、自分の安全靴でも試してみてください。
足元が安定すると、仕事のパフォーマンスもぐっと上がりますよ。

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