「今年の夏は、憧れのあの山に登ってみたい!」
そんな期待に胸を膨らませているあなた。ウェアやザックの準備は進んでいますか?そして何より、一番大切な「足元」の準備はどうでしょうか。
夏の山歩きは、想像以上に過酷です。照りつける太陽、地面から立ち上がる熱気、そして靴の中を襲う猛烈な「蒸れ」。おまけに急な夕立で足元がグショグショ……なんて事態になったら、せっかくの楽しい登山も台無しですよね。
「登山靴って重くて暑そう」「初心者だから、どれを選べばいいか分からない」
そんな悩みを解決するために、今回は夏の登山を快適にするトレッキングシューズの選び方と、最新のおすすめモデルを徹底解説します。
なぜ夏山には専用の「夏のトレッキングシューズ」が必要なのか
登山靴と一口に言っても、実は季節によって求められる機能が全く違います。
冬山用は雪や寒さから足を守るために保温材が入っていて、ソールもアイゼンをつけるためにカチカチに硬いのが特徴。一方で、夏山に求められるのは「通気性」「軽量性」「防水透湿性」の3セットです。
夏の登山道は、整備されている場所でも岩場や木の根が露出しており、滑りやすい箇所も多いもの。スニーカーでは心もとないけれど、重厚すぎる冬靴では体力を削られてしまいます。
特に最近の夏は気温が非常に高く、足元の蒸れを放置すると「マメ」ができやすくなったり、皮膚がふやけて痛みの原因になったりします。だからこそ、熱を逃がしつつ外からの水を防ぐ、夏に適した一足を選ぶことが登山成功の鍵を握るのです。
失敗しない夏のトレッキングシューズの選び方
夏山用のシューズを選ぶ際に、絶対にチェックしておきたいポイントを整理しました。
1. 防水透湿素材(ゴアテックスなど)は必須
「夏なんだから防水じゃなくてもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、山の天気は変わりやすいもの。急なゲリラ豪雨や、朝方の濡れた笹原を歩く際、防水機能がないと一瞬で靴の中まで浸水します。
おすすめは「GORE-TEX(ゴアテックス)」などの防水透湿素材。外からの水はシャットアウトしつつ、内側の汗による蒸れを外に逃がしてくれる魔法のような素材です。
2. メッシュ面積の広さと通気性
夏モデルを選ぶなら、アッパー(靴の表面)にメッシュ素材が多用されているものを選びましょう。レザー(革)をメインに使った靴は耐久性が高い反面、どうしても熱がこもりやすい傾向があります。最新の軽量モデルは、耐久性の高いナイロンメッシュを採用しており、驚くほど涼しい履き心地を実現しています。
3. カットの高さは「ミドル」か「ロー」
- ミドルカット: 足首まで適度にホールドしてくれるタイプ。初心者の方は、捻挫の防止にもなるミドルカットが最も安心です。
- ローカット: 整備されたハイキングコースや、スピードを重視する方に。軽くて熱がこもりにくいですが、足首のサポートはありません。
4. ソールのグリップ力
夏は濡れた岩場や、苔の生えた木道が意外と滑ります。信頼のVibram(ビブラム)ソールなどを採用しているモデルなら、悪路でもしっかりと地面を捉えてくれます。
初心者から経験者まで!夏に履きたいおすすめモデル15選
それでは、2026年現在、特に評価の高いトレッキングシューズをタイプ別に紹介していきます。
王道の安心感!初心者におすすめの定番モデル
まずは、最初の一足として選んで間違いのない定番モデルからです。
- メレル モアブ 3 ミッド GORE-TEX「登山靴の代名詞」とも言われるモアブ。日本人の足型に合いやすいワイド設計もあり、履いたその日から足に馴染みます。メッシュ素材の配置が絶妙で、通気性とホールド感のバランスが非常に優れています。
- サロモン X ULTRA 4 MID GORE-TEXトレイルランニングシューズの技術を応用した、とにかく「軽い」一足。スニーカーのような軽快さでありながら、独自のシャーシ構造で足首をしっかり守ってくれます。
- キーン ピレニーズクラシックな見た目がおしゃれ。レザー製ですが、独自技術により通気性も確保されています。キャンプやフェスでも浮かないデザインを求める方にぴったりです。
- コロンビア セイバー ファイブ ロウ アウトドライコスパ重視ならこちら。独自の防水透湿機能「アウトドライ」を採用しており、表面で水をブロックするため靴が重くなりません。
蒸れ知らず!通気性に特化した高機能モデル
「とにかく足が熱くなるのが嫌だ!」という方へのおすすめです。
- ラ・スポルティバ TX5 GTX本格的な岩場にも対応するグリップ力を持ちながら、驚くほど蒸れにくい構造。プロのガイドからも愛される信頼の一足です。
- スカルパ モヒート ハイク GTX足先から紐を締め上げられるため、フィット感が抜群。タウンユースでも使えるスタイリッシュなデザインが魅力です。
- モンベル タイオガブーツ日本ブランドならではの安心感。日本人の足を研究し尽くした木型を採用しており、幅広・甲高の方でも快適に夏山を楽しめます。
- ノースフェイス ヴェルト S3K フューチャーライト独自の防水透湿素材「FUTURELIGHT」を採用。ナノスピニング技術による通気性は、従来のゴアテックスを凌ぐほどの抜けの良さを感じさせます。
軽快に歩きたい!スピードハイク・軽量モデル
体力の消耗を抑えたい方や、軽快な足運びを楽しみたい方向けです。
- HOKA アナカパ 2 MID GTXまるで雲の上を歩いているようなクッション性。厚底ソールが衝撃を吸収してくれるので、下山時の膝の痛みに悩んでいる方におすすめです。
- オン クラウドロック 2 ウォータープルーフランニングシューズで人気の「On」が作った登山靴。独自の空洞ソールが反発力を生み出し、どんどん前に進ませてくれます。
- ダナー トレイル 2650 GTX超軽量なローカットモデル。非常にしなやかで、夏の低山ハイクや整備されたトレイルにはこれ以上ない選択肢です。
- アディダス テレックス スウィフト R3 GTXスポーツブランドならではの軽快さと、高い防水性を兼ね備えています。スピード重視の登山スタイルに最適。
独自のこだわり派に!ハイテク・多機能モデル
- マムート デュカン ハイ GTXソールにバネのようなスチールプレートを内蔵。足の自然な動きをサポートしつつ、疲労を軽減してくれます。
- アルトラ ローンピーク オールウェザー ミッドつま先が広いつくりで、指を自由に動かせます。自然な歩行姿勢を促す「ゼロドロップ」構造が熱狂的なファンを生んでいます。
- ミレー エベレスト GTX(※一般的な夏山にはオーバースペックですが、ミレーの技術を継承した軽量モデルが多数登場しており、フィット感の良さは随一です。)
靴だけじゃない!「蒸れ」を劇的に減らす裏ワザ
せっかく良いシューズを買っても、合わせる「靴下」が適切でないと効果は半減してしまいます。
夏の登山では、必ず**「メリノウール」か「吸汗速乾性のある合成繊維」**の登山専用ソックスを履きましょう。普段履きのコットン(綿)の靴下は絶対にNGです。綿は汗を吸うと乾きにくく、足が冷えるだけでなく、皮膚をふやかして酷い靴擦れを引き起こします。
スマートウールやダーンタフの薄手〜中厚手のソックスを選べば、シューズの透湿機能を最大限に活かして、一日中サラサラの足元をキープできますよ。
2026年のトレンド:サステナブルな一足を選ぶ
最近のトレッキングシューズ選びで無視できないのが、環境への配慮です。
多くのブランドが、リサイクルナイロンの使用や、有害なフッ素化合物を使わない「PFCフリー」の撥水加工へ切り替えています。
私たちが楽しませてもらっている自然を守るためにも、そうした企業の姿勢に共感して靴を選ぶのも、これからの時代のスマートな楽しみ方かもしれませんね。
夏のトレッキングシューズおすすめ15選!蒸れない選び方と初心者向け人気モデルを解説:まとめ
夏の山歩きを最高に楽しい思い出にするためには、足元の快適さが何よりも優先されます。
- 蒸れを防ぐためのメッシュ素材と防水透湿性
- 自分の足型に合ったフィット感
- 歩く場所に応じたカットの高さ(迷ったらミドルカット)
この3点を意識して、ぜひ店頭で実際に試し履きをしてみてください。夕方の足がむくんだ時間帯に、登山用の靴下を履いて試着するのが失敗しないコツです。
あなたにぴったりのトレッキングシューズを見つけて、青空が広がる夏の稜線を、軽やかな足取りで駆け抜けましょう!
次は、お気に入りのシューズを持ってどの山へ出かけますか?もし行き先に迷ったら、初心者でも楽しめる夏の絶景ルートをご紹介しますので、いつでも声をかけてくださいね。


