厚底ランニングシューズとは?その人気の理由
ここ数年で一気に存在感を増した「厚底ランニングシューズ」。ソールが分厚く見えるこのタイプは、実は見た目だけでなく、走りの効率や快適さを大きく変えてくれる存在です。
そもそも厚底シューズとは、従来の薄底モデルよりもミッドソールが厚く設計されており、クッション性と反発性を両立しているシューズのこと。代表的なきっかけは2017年に登場したナイキの「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%3」。その衝撃的な走り心地と記録ラッシュが、ランニングシーン全体を一変させました。
現在では、ナイキをはじめアディダス、アシックス、ニューバランス、ホカなど多くのブランドが独自の厚底モデルを展開しています。「足が疲れにくい」「最後までスピードが落ちない」という声も多く、フルマラソンやジョギング愛好者にまで広く普及しました。
厚底シューズを選ぶメリット
厚底シューズには、他のタイプにはない魅力があります。ここでは代表的なメリットをわかりやすく整理します。
1. クッション性が高く衝撃を吸収
厚みのあるミッドソールが、着地時に発生する衝撃を効果的に緩和してくれます。足裏・膝・腰などへの負担を軽減し、長時間のランニングでもダメージが蓄積しにくいのが特徴。
特にフルマラソンやロングジョグでは、後半の疲労感が大きく変わると実感するランナーが多いです。
2. 推進力を生み出す高反発構造
多くの厚底モデルは、クッション材だけでなく“反発性”にもこだわっています。ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%3のようなZoomXフォームや、アディダスの「LIGHTSTRIKE PRO」など、軽くて弾む素材が使われ、蹴り出し時に強い推進力を発揮。
「走っていて勝手に前へ進む感覚がある」と感じる人も多いでしょう。
3. 転がるようなスムーズな走り
ソールの形状にも秘密があります。船底のようにカーブした「ロッカーボトム形状」によって、接地から蹴り出しまでが自然に流れるように進みます。
特に着地から前方への重心移動がスムーズになり、初心者でも効率的なフォームを意識しやすいのがポイントです。
厚底シューズの注意点と選び方
どんなに優れたシューズでも、選び方を誤るとパフォーマンスが下がってしまいます。厚底タイプは特に「安定性」「相性」に注意しましょう。
1. 安定感を重視する
ソールが高くなる分、重心も上がるため、横ブレや着地のブレが起こりやすい傾向があります。初心者や脚力が安定していない人は、ソール幅が広めで安定性を重視したモデルを選ぶのがおすすめ。
ホカやアシックスの一部モデルは、この点を考慮した設計になっています。
2. 自分の走り方と目的に合わせる
厚底モデルにも「ジョグ向け」「レース向け」「トレーニング用」などさまざまなタイプがあります。
たとえば、ジョグや通勤ランには柔らかく安定したタイプ、サブ3やサブ4を狙うレースでは反発重視のカーボンプレート入りタイプなど、目的で選び分けましょう。
3. 慣れるまでは短時間使用から
厚底は地面感覚が薄く、最初は違和感を覚えることもあります。慣れないうちは短い距離で使い、徐々に使用時間を延ばすのがコツです。
また、すべての練習を厚底で行うのではなく、日によって薄底やフラットなシューズと使い分けるのもおすすめです。
厚底ランニングシューズおすすめ10選
ここからは、人気ブランドから厳選したおすすめの厚底モデルを紹介します。クッション性と反発性のバランス、用途別の特徴に注目してください。
1. ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%3
厚底ブームの火付け役。超軽量ZoomXフォームとフルレングスカーボンプレートを搭載し、圧倒的な推進力を誇ります。
マラソン上級者や記録を狙いたいランナーに最適。
2. ナイキ アルファフライ 3
ヴェイパーフライの上位モデル。前足部にエアポッドを内蔵し、着地から蹴り出しまでのエネルギーリターンを最大化。
厚底の中でも最高峰のクッション性を体感できます。
3. アディダス アディゼロ アディオス プロ 3
5本のグラスファイバーロッド「ENERGYRODS」を内蔵した厚底モデル。軽量ながら高い安定性と反発を実現。
ハイペースを維持したいレースランナーに人気です。
4. アディダス アディゼロ ボストン 12
練習用にも使える厚底モデル。やや硬めの反発と安定性があり、ジョグからテンポ走まで幅広く対応。
耐久性も高く、コスパ面で優秀です。
5. アシックス メタスピード スカイ+
アシックス独自の「FF BLAST TURBO」フォームとカーボンプレート構造を採用。ストライド型ランナー向けに設計され、スムーズな前傾走法をサポート。
日本人ランナーとの相性も抜群です。
6. アシックス ノヴァブラスト 4
「トランポリンのような反発感」が特徴。柔らかく弾む感覚で、長時間でも脚に優しい履き心地。
日常ジョグや疲労抜きランにもおすすめです。
7. ホカ クリフトン 9
ホカといえば厚底の代名詞。軽さとクッション性を両立し、独特のロッカー形状が自然な前進を促します。
初心者から上級者まで幅広く人気があります。
8. ホカ ロケットX 2
軽量でスピード重視の厚底モデル。カーボンプレート入りでありながら柔軟性があり、キレのある走りをサポート。
レース仕様の一足として注目。
9. ニューバランス FuelCell スーパーコンプ エリート v4
弾むような反発感と抜群の安定性が魅力。厚底でも地面をしっかり捉えられる感覚があり、初心者にも扱いやすいモデルです。
デザイン性の高さも人気の理由。
10. サッカニー エンドルフィン スピード 4
軽量で反発力のあるナイロンプレート搭載モデル。耐久性が高く、練習とレースを両立できる万能型。
「厚底は不安」という人にもおすすめです。
疲れにくい走りを叶える厚底シューズの使い方
厚底シューズの魅力は、単にクッション性が高いだけでなく「効率的に走れる」ことにあります。
特に意識したいのは、姿勢と重心移動。
厚底によって自然と前傾姿勢が作られるため、上体をまっすぐ保ちながら重心をやや前に置くとスムーズに進みやすくなります。
また、過度に“蹴る”意識を持つよりも、脚の回転を意識して「転がるように走る」イメージが理想的です。
さらに、厚底シューズは筋肉や関節への負担を軽減するため、疲労回復目的の“リカバリーラン”にも最適。
速く走るだけでなく、「ケガを防ぎながら長く走る」ためのパートナーとしても活躍します。
まとめ:厚底ランニングシューズおすすめ10選で理想の一足を見つけよう
厚底ランニングシューズは、クッション性と反発性を両立し、疲れにくく快適な走りをサポートしてくれる頼もしい存在です。
ナイキ、アディダス、アシックス、ホカ、ニューバランス、サッカニーなど各ブランドが多彩なモデルを展開している今こそ、自分の走りに合った一足を見つけるチャンス。
走る目的やレベルに応じて最適なモデルを選び、厚底シューズの恩恵を存分に感じてみてください。
あなたの次のランは、きっとこれまでより軽く、遠くまで進めるはずです。


