「入院するときって、何を持っていけばいいんだろう?」
そう思ったとき、意外と見落としがちなのが “足元” です。特に「院内は暑そうだからサンダルでいいや」と考えている方。ちょっと待ってください。
実は入院時のサンダル選び、一歩間違えると 転倒による骨折 や 血栓リスクの増加 につながる、結構シビアな問題なんです。
この記事では、病院の現場を知るプロの視点も交えながら、「なぜサンダルがダメなのか」、そして「代わりに何を履けばいいのか」を本音で解説します。これから入院を控えている方や、ご家族の入院準備をされている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。快適な入院生活のスタートラインは、足元から決まります。
なぜ病院で「入院サンダル」は要注意なのか?医療現場のリアルな理由
まず最初に断言します。いわゆる“つっかけ”タイプのサンダルや、かかとのないスリッパは、入院生活においては基本的にNGだと思ってください。
理由は明確です。それは 「転倒リスク」 と 「歩行障害」 の二つです。
理由① 転倒・骨折のリスクが跳ね上がる
入院中は、点滴スタンドを引きながら歩いたり、慣れないトイレ(洋式でも手すりが付いている)に行ったりします。そんなとき、かかとが固定されていないサンダルだと、「パタパタ」という音とともに、つい足を引きずってしまいます。
特に手術後や高齢の患者さんは、ほんの数ミリの段差(部屋と廊下の敷居など)でつまずきやすい状態です。もしサンダルが脱げて素足でフローリングを踏んでしまったら?滑って転倒し、大腿骨を骨折してしまうケースは、全国の病院で後を絶ちません。
理由② 点滴棒との相性の悪さ
入院経験者ならわかると思いますが、点滴棒(輸液スタンド)って意外と足にガンガン当たります。サンダルのように足先が露出していると、金属製のスタンドの車輪で足の指を轢いてしまい、爪が剥がれるという痛すぎる事故も起こりえます。
理由③ むくみによるサイズ変化
入院中はベッドで寝ている時間が長いため、夕方になると想像以上に足がむくみます。「昨日はピッタリだったのに、今朝履いたらパンパンで入らない…」ということも。調整できないサンダルは、入院後半になると逆にストレスの原因になります。
医師や看護師が推す「正しい院内履き」3つの絶対条件
では、サンダルがダメなら何を履けばいいのか。
結論から言うと、答えは 「かかとが踏めるスニーカー」もしくは「リカバリーシューズ」 です。
選ぶ際にチェックすべきポイントは以下の3つです。
1. 「かかと」が踏める構造か?(最重要)
病室では頻繁にトイレに行きますし、診察のたびに靴を脱ぎ履きします。そのたびに屈んで靴ひもを結ぶのは、術後の患者さんにとっては苦行でしかありません。
そこで役立つのが、かかと部分を潰してサンダルのように履けるスリッポンタイプです。
例えば Skechers Slip-ins シリーズのような、「手を使わずに足を突っ込むだけで履ける」靴は、入院中のストレスを激減させてくれます。看護師さんも、患者さんの靴を履かせる介助が楽になるので、実はすごく助かるんです。
2. ソール(靴底)が「滑りにくい」かつ「厚すぎない」こと
病院の床はワックスがかかっていてツルツルです。
- 理想: ゴム底で、濡れた床でもグリップするもの。
- NG: 厚底すぎるスニーカー。ベッドの高さが合わず、立ち上がる時にバランスを崩す原因になります。
3. 素材が「洗える」「蒸れない」こと
入院中は靴を履いたままベッドに上がることはまずありませんが、病室の床は意外と埃や髪の毛で汚れています。退院後にその靴を家の中で履きたいなら、丸洗いできるメッシュ素材のものがベストです。
【入院スタイル別】おすすめの「履き物」実例ガイド
一口に「入院」といっても、整形外科の手術前と内科の検査入院では必要な靴が変わります。ここではシーン別に最適な一足をご紹介します。
ケース① とにかく楽に履きたい方・高齢の方
おすすめ:介護用スリッポンシューズ
- 特徴: 甲の部分がマジックテープで大きく開くので、足のむくみがひどくても安心。ソールが薄く、地面の感覚が掴みやすいので、足腰が弱っている方でも歩きやすい。
- ポイント: ASICS 介護シューズ や Mizuno ケアシューズ といったスポーツメーカー製は、機能性と見た目のバランスが良く、院内の売店でもよく見かけます。
ケース② 手術後で足がむくみやすい方
おすすめ:リカバリーサンダル(特殊素材)
- 注意: ここでいう「サンダル」は、先述した危険な“つっかけ”とは別物です。
- 特徴: OOFOS のようなリカバリーサンダルは、衝撃吸収性が非常に高く、体重がかかると素材が変形して足を包み込むようにホールドします。
- メリット: 通常のスニーカーだと靴擦れしてしまうほど足がむくんでいる場合でも、ストラップで調整できるため履きやすい。また、術後の「足底筋膜炎」予防にも効果的と言われています。病棟内のちょっとした移動に最適です。
ケース③ リハビリでしっかり歩く方
おすすめ:スリッポンウォーキングシューズ
- 特徴: かかとを潰さずにしっかり履いて、病棟の廊下を歩行訓練するためのもの。
- 裏技: 自分の普段履いているスニーカーをそのまま院内履きにするのは衛生的にNGですが、新品のSkechers GOwalkを院内履き専用で買ってしまうのも手です。クッション性が高く、歩行時の膝への負担を軽減します。
入院時のサンダルに関する「よくある後悔」Q&A
ここでは、実際にあった入院経験者の声をもとに、陥りやすいミスを先回りして回避します。
Q. 100均のスリッパでいいですよね?
A. やめたほうが無難です。
安価なスリッパは底がツルツルで滑りやすいだけでなく、素材が貧弱なため数日でヨレヨレになります。特に足のサイズが25.5cm以上の男性は、売店やコンビニでサイズが売り切れていることが多いので、事前にAmazonなどで大きいサイズを買っておくのが安心です。
Q. 面会に来た家族が履く「スリッパ」はどうする?
A. これも転倒リスクがあります。
ご家族にも、脱げにくいスリッパか、もしくは「土足厳禁」の病院でなければ面会用の室内履きスニーカーを持参してもらうと親切です。
Q. そもそも「入院用のサンダル」はどこで買える?
A. 病院内のコンビニや売店にはありますが、種類が少ないです。
特にリカバリーサンダルやスケッチャーズのような機能性シューズは、病院内ではまず手に入りません。入院日が決まったら、Amazonで1週間前には注文しておくことをおすすめします。
まとめ:快適な入院生活は「入院サンダル」ではなく「安全な一足」から
繰り返しになりますが、入院中の転倒は、ただの「恥ずかしい」では済まされず、入院期間の延長や新たな怪我に直結する重大なインシデントです。
「たかがサンダル」と侮らず、
- かかとが覆われていること
- 脱ぎ履きが手を使わずにできること
- 滑り止めが効いていること
この3点を守って、ストレスフリーで安全な入院生活を送りましょう。
もし「どの靴を選べばいいか迷う…」という方は、まずは スケッチャーズのスリップインズ (Skechers Slip-ins) か、オフロスのリカバリーサンダル (OOFOS) をチェックしてみてください。どちらも実際に医療現場で働くスタッフから支持されている定番アイテムです。
入院準備は不安も多いですが、足元さえ固めておけば、治療に専念できるはずです。どうぞお大事になさってください。


