工場や倉庫、食品工場、学校の設備管理など、屋内で作業をする人にとって「上履きのように履ける安全靴」はとても便利です。軽くて動きやすく、頻繁な脱ぎ履きにもストレスがない。そんな上履きタイプの安全靴は、最近ではスニーカー感覚で履けるおしゃれなモデルも増えています。
この記事では、軽量で動きやすい上履きタイプの安全靴を選ぶポイントと、人気のおすすめモデルを紹介します。
上履きタイプの安全靴とは?普通の安全靴との違い
一般的な安全靴は、建設現場や屋外作業などを想定して作られた頑丈なタイプが多く、重量もあり、着脱もやや手間がかかります。
一方で「上履きタイプの安全靴」は、屋内作業や軽作業を中心に設計されており、スリッポンタイプやマジックテープ式など、サッと脱ぎ履きできるのが特徴です。
また、床を傷つけにくい「ノンマーキングソール」や、白やグレーなど清潔感のあるカラーを採用したモデルが多く、食品工場や医療施設などでも使いやすい仕様になっています。
安全性能においても、樹脂製の先芯を採用した軽量タイプや、静電気防止・耐滑性を備えたモデルなど、屋内用途に十分対応できる機能を持っています。
軽くて動きやすい!上履きタイプ安全靴の魅力
1. 軽量設計で疲れにくい
上履きタイプの安全靴は、片足300〜400g台の軽量モデルが主流です。通常の安全靴よりも大幅に軽いため、長時間の立ち仕事や倉庫内の移動でも疲れにくいのが大きなメリットです。
特に「樹脂先芯」モデルは金属製よりも軽く、屋内作業では十分な強度を持ちつつも快適な履き心地を実現しています。
2. スリッポンやマジック式で脱ぎ履きがラク
スリッポンタイプやマジックテープ式の安全靴なら、出入りが多い現場でもサッと脱げて、すぐ履ける。
「かかとを踏んでも型崩れしにくい仕様」のものもあり、上履き感覚で履けるのが人気の理由です。倉庫や配送センターなど、屋内と屋外を行き来する仕事ではこの手軽さが大きな利点になります。
3. 通気性が高くムレにくい
メッシュ素材を使ったアッパー(甲部分)を採用しているモデルも多く、靴の中が蒸れにくいのもポイント。
汗をかきやすい季節や、冷暖房が効いた施設でも快適に履き続けられるのはうれしい点です。
4. 清潔感とデザイン性の両立
白やライトグレーなどのカラーリングは、工場や施設内でも清潔な印象を与えます。
さらに最近では、EDWIN セーフティシューズ 261やHUMMER ワークシューズ HM-S5などファッションブランドが展開するおしゃれなスリッポン安全靴も登場し、見た目にもスタイリッシュな選択肢が広がっています。
上履きタイプ安全靴の選び方
1. 用途と作業環境に合わせる
まず重要なのは、どんな場所で履くかを明確にすることです。
・屋内のみで軽作業中心 → 軽量・通気性重視
・食品・医療・研究施設 → 白系カラー・防汚・ノンマーキングソール
・配送・倉庫・工場内作業 → 滑り止め付き・マジック式・耐油底
作業内容によって必要な機能が変わるため、環境に合ったモデルを選ぶのがポイントです。
2. 規格(JISやJSAA)を確認
安全靴には「JIS規格」「JSAA認定」などの基準があります。
屋内の軽作業であれば、JSAA認定のA種またはB種で十分対応できます。逆に、重量物を扱う作業や高所作業がある場合は、JIS T 8101などの正式な安全靴規格に対応しているか確認しましょう。
3. 先芯の素材をチェック
先芯(つま先部分の保護)は、安全靴の命とも言える部分。
・鋼製先芯:強度が高く、重量もやや重め
・樹脂先芯:軽量で、屋内用途に十分な耐衝撃性
上履きタイプで軽さを重視するなら、樹脂先芯モデルがおすすめです。
4. ソールの滑り止め・耐油性
床が滑りやすい食品工場や物流倉庫では、耐滑ソールや耐油底が必須です。
滑りにくいパターンを採用したゴムソールや、床を汚さないノンマーキング仕様などを選ぶと安心です。
5. サイズとワイズ(幅)
スリッポンタイプは甲の高さや幅のフィット感で履き心地が大きく変わります。
「3E」や「4E」など幅広設計を選ぶと、脱ぎ履きしやすく、足の締めつけも軽減されます。
実際のレビューでも「ワンサイズ上を選ぶと快適」という声が多いので、ゆとりを持ったサイズ選びもポイントです。
人気ブランドの上履きタイプ安全靴おすすめ8選
ここからは、軽量で動きやすい上履きタイプの安全靴をピックアップ。実際に人気を集めている8モデルを紹介します。
1. 丸五 クレオスプラス #810
日本の老舗メーカー丸五が手がける軽量モデル。樹脂先芯で片足約370gと軽く、通気性の高いメッシュ素材を採用。白を基調とした清潔感のあるデザインで、食品工場や施設内にぴったりです。
マジックテープ式で脱ぎ履きもスムーズ。
2. EDWIN セーフティシューズ 261
ジーンズブランドEDWINによるスニーカー感覚の安全靴。先芯入りながらも軽量で、デザイン性にも優れています。
カジュアルな見た目なので、作業後もそのまま履けるのが魅力です。
3. HUMMER ワークシューズ HM-S5
アウトドアブランドHUMMERが展開するスリッポンタイプ。
耐滑ソールとクッション性の高いインソールを備え、倉庫作業や内装業にも対応。かかとを軽く踏んで履ける仕様で、脱ぎ履きの多い現場にもおすすめです。
4. アイトス LX69180
軽量で柔らかいソールを採用した人気シリーズ。
シンプルなデザインながらクッション性に優れ、立ち仕事でも足が疲れにくいのが特徴です。コストパフォーマンスも良く、リピーターの多い定番モデル。
5. YETIAN N8051 内装くんガード
内装作業や軽設備工事向けに作られたスリッポン型安全靴。
先芯入りで汚れに強く、かかとを踏んでも型崩れしにくい設計。白系カラーで「汚れを付けたくない現場」に最適です。
6. イーブンリバー ERS08 セーフティスニーカー
軽量でスニーカーのような履き心地が人気のモデル。
通気性が高く、作業服メーカー「イーブンリバー」らしい動きやすさを実現しています。デザイン性も高く、若い作業員からの支持も厚い一足。
7. K-ZOC セーフティスニーカー KZS-2200
マジックテープで脱ぎ履きがしやすく、軽量性と安定感を兼ね備えたモデル。
価格も手ごろで、倉庫作業や事務所兼現場など、日常的な屋内作業にぴったりです。
8. カインズ スリッポン安全スニーカー
ホームセンターブランドならではの高コスパモデル。
片足300g台と非常に軽く、ソールは滑りにくいゴム製。屋内用安全靴を初めて試す人にもおすすめです。
こんな現場におすすめ!上履きタイプ安全靴の活用シーン
・倉庫・物流センターなどでの軽作業
・食品工場・給食施設・研究所など衛生重視の現場
・オフィス兼現場を行き来する管理職・監督者
・内装業・清掃・メンテナンス業など、屋内中心の職種
どの現場でも共通しているのは、「頻繁な脱ぎ履き」「長時間の立ち作業」「床の安全性」が求められること。
そんな環境でこそ、上履きタイプの安全靴が力を発揮します。
上履きタイプ安全靴を長く快適に使うコツ
- インソールを定期的に交換
通気性とクッション性を保つため、半年〜1年を目安に交換を。 - 毎日履き替えるローテーション
汗を吸った靴を乾燥させるため、2足体制で交互に履くのがおすすめ。 - 用途外使用を避ける
屋外や重量物を扱う作業では、安全基準が足りない場合があります。
用途に応じて正しいタイプを選びましょう。
上履きタイプの安全靴で、快適な毎日を
軽くて動きやすく、脱ぎ履きもスムーズな上履きタイプの安全靴は、屋内で働く人の強い味方です。
長時間履いても疲れにくく、清潔感のあるデザインで、現場の印象もアップします。
用途に合わせて最適なモデルを選べば、仕事中の快適さと安全性がぐっと高まります。
日々の作業をもっとラクに、もっと安全に。
自分の足にぴったりな上履きタイプの安全靴を、ぜひ見つけてください。


