リーボックのランニングシューズは、派手な宣伝こそ少ないものの、「実はコスパが良くて履きやすい」と静かに人気を集めているブランドです。フィットネスやトレーニングシューズの印象が強いリーボックですが、近年は本格的なランニングシーンでも注目される存在になっています。この記事では、リーボックのランニングシューズの特徴や評判、そして人気モデルを実際のレビューやユーザーの声をもとにわかりやすく解説します。
リーボックのランニングシューズが注目される理由
リーボックはイギリス発祥のスポーツブランドで、長年にわたりトレーニングシューズやフィットネスウェアを中心に展開してきました。アディダス傘下となって以降、ランニング分野でも独自のテクノロジーを発展させています。
特に注目されているのが、「Floatride Energy 5（フロートライド）」シリーズや「FloatZig 1（ジグ）」シリーズなど、走行安定性と反発性を両立させたラインです。ナイキやアシックスなどの大手と比べると、リーボックは価格帯を抑えつつも、走り心地やデザイン性で高く評価されており、初心者から中級者ランナーまで幅広く支持されています。
「手の届きやすい価格で、快適に走れる靴を探している」という人にとって、リーボックはまさに“隠れた名ブランド”と言える存在です。
リーボックランニングシューズの特徴
リーボックのランニングシューズは、シンプルで実用性に優れた設計が魅力です。特に注目すべきは、ミッドソールの素材と構造、そして安定性の高さです。
Floatride Energy Foamのクッション性
リーボックの代表的な技術「Floatride Energy Foam」は、E-TPU（発泡ポリウレタン）をベースにした軽量で反発性の高い素材です。弾むような感覚と安定感を両立しており、ジョギングやペース走などの日常トレーニングに最適。硬すぎず柔らかすぎないバランスで、長時間のランでも脚への負担が少ないと評判です。
また、TPU素材は低温でも硬化しにくいため、冬場でもクッション性を保ちやすいのも特徴です。
Zig構造の推進力
「Zig（ジグ）」構造は、ソールをジグザグ状に成形することで衝撃吸収と反発を同時に実現するリーボック独自のデザインです。足を踏み込むたびにソールがしなり、自然な推進力を生み出します。見た目のインパクトだけでなく、機能的にも“転がるように進む”感覚を得られると好評です。
アッパーのフィット感と通気性
多くのモデルでは、軽量で柔軟なエンジニアードメッシュが採用されています。足全体を包み込むようなフィット感があり、通気性も良好。モデルによっては、環境配慮のためリサイクル素材を使用しているものもあり、サステナブルな選択肢としても人気があります。
評判・口コミから見るリーボックの実力
実際のランナーから寄せられる口コミを分析すると、リーボックのランニングシューズは「価格以上の性能」という評価が目立ちます。
ポジティブな評判
- コスパが良い
「1万円以下でこのクオリティは驚き」「2足目・練習用として最適」という声が多く、費用対効果の高さが支持されています。 - 安定感と履きやすさ
ミッドソールが適度に反発し、足元がぶれにくい設計。初心者でも安心して履けると評判です。 - デザイン性の高さ
カジュアルな見た目で、街歩きや通勤ランにも使いやすいという声も。レトロな配色のモデルも人気です。
改善を望む声
- 幅広足にはややタイト
一部モデルでは甲やミッドフット部が少し狭めという意見もあります。購入時には試着が推奨されます。 - 濡れた路面でのグリップ
雨の日や湿った路面では滑りやすいというレビューもあり、天候を選ぶ場面もあるようです。 - 長距離ではクッションが物足りない
ハーフマラソン以上の距離を走る場合、より厚底のモデルを検討したほうが快適という意見もあります。
人気モデル比較：リーボックの代表3モデル
ここでは、リーボックのランニングシューズの中でも特に人気のある3モデルを紹介します。どのモデルも「快適・安定・手頃」というリーボックらしさが光ります。
1. Floatride Energy 5
軽量でバランスの取れた万能モデル。
約260g前後と軽く、クッションと反発のバランスが優秀です。日常トレーニングからリカバリーランまで幅広く対応でき、初心者にもおすすめ。価格も手頃で、初めてのランニングシューズとして選ばれることが多いモデルです。
2. FloatZig 1
Zig構造を採用した個性派モデル。
ソールのジグザグ形状が特徴で、デザイン性と機能性を両立。安定感があり、街ランやジムトレーニングにもぴったり。レトロ感のあるデザインが人気で、普段履きにも使えるのが魅力です。
3. FloatZig 2
シリーズ最新の進化モデル。
より広めのトゥボックスと改善されたフィット感で、前作より快適に。ミッドソールの弾力も増し、スムーズな蹴り出しが可能です。ジョグや通勤ランを快適に楽しみたい人におすすめ。
用途別おすすめの選び方
リーボックのランニングシューズは、目的に合わせて選ぶのがポイントです。
- 初心者ランナー：まずは「Floatride Energy 5」で十分。軽くて安定感があり、クセがない走り心地です。
- 通勤ラン・街歩き兼用：「FloatZig 1」や「FloatZig 2」はデザイン性が高く、スニーカーとしても活躍。
- スピード重視派：「Floatride Energy X」などのカーボンプレート搭載モデルを検討。ただし入手性はやや限定的。
- 長距離志向のランナー：リーボックよりも厚底・マキシマリスト系ブランド（ナイキやホカなど）を比較対象にすると良いでしょう。
自分の走り方や使用シーンを明確にして選べば、後悔のない一足を見つけられます。
リーボックのランニングシューズが向いている人
リーボックのランニングシューズは、次のような人に特におすすめです。
- 価格と品質のバランスを重視する人
- 初めてランニングを始める初心者
- 通勤や街ランなど、日常とスポーツを両立させたい人
- デザインにもこだわりたい人
反対に、「フルマラソンを2時間台で走りたい」「カーボンプレートの反発を最大限に使いたい」といった上級者には、より特化型の他ブランドを選ぶ方が合うかもしれません。
リーボックランニングシューズのまとめ
リーボックのランニングシューズは、派手な宣伝は少ないものの、実力とコスパの高さで多くのランナーから信頼を得ています。Floatride Energy 5による安定したクッション性、Zig構造のスムーズな推進力、そして街履きも可能なデザイン性。これらの要素が揃った“ちょうどいい一足”です。
「高機能すぎず、でもしっかり走れる靴がほしい」――そんなランナーに、リーボックのランニングシューズはぴったり。快適な走りとスタイリッシュなデザインで、ランニングをもっと身近なものにしてくれるでしょう。
