スニーカー好きの間でじわじわと注目を集めているブランド、リプロダクション オブ ファウンド（REPRODUCTION OF FOUND）。
聞き慣れない名前に首をかしげる人もいるかもしれませんが、知れば知るほどその奥深さと履き心地の良さに驚かされるはずです。
この記事では、ブランドの背景から実際の着用感、サイズ選びのポイントまで、リアルな視点で徹底的に掘り下げていきます。
リプロダクションオブファウンドとは？
リプロダクション オブ ファウンドは、2016年に日本で誕生したスニーカーブランドです。
コンセプトは「FOUND＝発見」と「REPRODUCTION＝再構築」。
1950〜1990年代にかけて世界各国の軍隊で採用されていたトレーニングシューズを再発見し、当時の工場・製法・デザインを現代的に再構築して復刻しています。
製造は、実際に当時ミリタリーシューズを手掛けていた旧東欧の工場。
「MADE IN SLOVAKIA」「MADE IN ROMANIA」などの刻印があるのも、単なるデザイン再現ではなく“本物の背景”を持つ証拠です。
タグにはモデル名・国名・年代が記載され、クラシックデザインのルーツを明確に伝えています。
クラシックデザインが支持される理由
リプロダクション オブ ファウンドの魅力は、ひと言でいえば“控えめな存在感”。
ドイツ軍のトレーニングシューズを復刻した「German Military Trainer」をはじめ、フランス、イタリア、英国など各国のモデルを再構築したシリーズが展開されています。
どのモデルも共通しているのは、過剰な装飾を排したミニマルな造形。
そのため、カジュアルにもキレイめにも馴染み、ジャケットスタイルやスラックスにも自然に溶け込みます。
「軍モノ」という硬派な背景を持ちながらも、都会的で洗練された雰囲気をまとっているのが特徴です。
さらに、素材や製法に妥協がなく、デザインの“説得力”がある。
「見た目の良さ」だけでなく「機能美」と「履き心地の良さ」が共存している点が、クラシックデザインとして長く支持される理由です。
履き心地の秘密：素材と構造へのこだわり
リプロダクション オブ ファウンドの履き心地を語るうえで欠かせないのが、素材選びと製法の丁寧さです。
- アッパー素材：イタリア産のナッパレザーやスエードを使用。柔らかくしなやかで、履き始めから足に優しく馴染む質感です。
- ライニング（内張り）：ピッグスキン（豚革）を採用。通気性に優れ、足の蒸れを抑えて快適に保ちます。
- ソール構造：EVAミッドソール＋天然ゴムアウトソール。軽量性とクッション性を両立し、軍靴由来とは思えない柔らかな歩行感を実現。
また、旧東欧の工場で熟練職人が手作業で仕上げており、1足1足に微妙な表情の違いが生まれます。
量産スニーカーにはない“温度感”や“育てる楽しさ”を感じられるのも、このブランドならではです。
実際の履き心地レビュー
多くのユーザーが共通して挙げるのは、「履き込むほど馴染む」という感想。
最初のうちはレザーの張りを感じるものの、数日で足の形にフィットし、まるでオーダー靴のような感覚に変わるといわれています。
また、見た目以上にクッション性が高く、長時間の歩行でも疲れにくいという声が多数。
EVAミッドソールが衝撃をしっかり吸収し、ソール全体に安定感があります。
一方で、最新のハイテクスニーカーのような“ふわふわ感”ではなく、地面をしっかり感じる安定系の履き心地です。
ただし、幅がややタイトで、甲の低いヨーロッパラストを採用しているため、足幅が広めの方は注意が必要です。
普段履いているスニーカーより0.5cm〜1cm大きめを選ぶと安心という意見が多く見られます。
履き心地を最大限に活かすコツ
リプロダクション オブ ファウンドを快適に履くには、次の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
- サイズ選びを慎重に
細身のラストなので、足幅が広い人はワンサイズ上げるのが基本。厚手のソックスを履く季節は、さらに余裕を持たせた方が快適です。 - 最初の“慣らし期間”を設ける
天然皮革の特性上、最初は少し硬く感じることがあります。短時間の外出から始めて、少しずつ足に馴染ませていくと自然に柔らかくなります。 - 定期的なメンテナンスを怠らない
ナッパレザーやスエードは防水スプレーや栄養クリームで保護を。
手をかけるほどに質感が深まり、履き心地も向上します。
こうした「付き合い方」が、ロングライフな1足としての魅力をさらに引き出してくれます。
クラシックデザインとしての実力
リプロダクション オブ ファウンドのスニーカーは、ただの復刻ではありません。
クラシックを“再構築”した上で、現代の生活にフィットするよう改良されています。
・ミリタリー由来のユーティリティな造形
・上質なレザー素材による高級感
・時代に左右されないミニマルな美しさ
この3つが融合し、単なる懐古的アイテムではなく“今のスタイル”として成立しているのが大きな強みです。
だからこそ、年齢や性別を問わず多くのファッション好きに受け入れられているのです。
どんなスタイルにも溶け込む万能性
シンプルなルックスは、スタイリングの幅を大きく広げます。
デニムやチノパンはもちろん、スラックスやセットアップにも相性抜群。
革靴のような上品さを持ちつつ、スニーカーならではの軽快さも兼ね備えています。
特に、ベージュやホワイト系のスエードモデルは春夏の装いに最適。
ブラックレザータイプは秋冬の重厚感あるスタイルにマッチします。
季節やシーンを問わず使える“オールラウンドなクラシック”として、一足持っておくと間違いなく重宝するでしょう。
履き心地とクラシックデザインが共存する一足
履き心地の良さとクラシックデザインの美しさ。
この両立を実現しているのが、リプロダクション オブ ファウンドの最大の魅力です。
素材・製法・デザインの全てに理由があり、見た目のシンプルさの裏側には、実用性と職人技が息づいています。
履き込むほどに愛着が湧き、時間とともに“自分だけの一足”に育っていく感覚。
それは、消費ではなく“所有”を楽しむスニーカー体験とも言えるでしょう。
リプロダクションオブファウンドの履き心地まとめ
最後に、この記事の要点を簡単にまとめます。
- 1950〜90年代の軍用スニーカーを再構築した日本発ブランド
- 素材・製法ともに上質で、履くほどに馴染む快適な履き心地
- 細身の設計なので、ワンサイズ上げが安心
- クラシックな見た目と現代的な履き心地を兼ね備え、長く愛用できる
見た目はクラシックでも、履き心地は確か。
流行や年齢に左右されない“本物志向”のスニーカーを探している人には、間違いなくおすすめできるブランドです。
リプロダクションオブファウンドの履き心地は、単なる快適さではなく、“育てる心地よさ”。
クラシックデザインの真価を、ぜひ一度足元で体感してみてください。
