使わなくなったランニングシューズ、クローゼットの奥に眠っていませんか？
最近では、ランニングシューズの買取市場がじわじわと盛り上がっていて、状態やブランド次第では思わぬ高値がつくこともあります。この記事では、買取相場の目安から、高く売るためのコツ、そして人気ブランドごとの傾向まで、初心者でも分かるように解説していきます。
いまランニングシューズの買取が注目される理由
ランニングブームの定着や、マラソン大会・フィットネス人気の高まりにより、ランニングシューズの需要は年々拡大しています。
それに伴って「買い替えサイクルが早い」「複数モデルを持つ」ランナーが増え、不要になったシューズを買取に出す流れが一般的になってきました。
さらに、ナイキやアディダス、アシックスなどの人気ブランドでは、毎年のように新モデルが登場します。型落ちでも状態が良ければ、一定の需要があり、専門の買取店やオンラインサービスでは高価査定が期待できます。
いまや「履かないまま置いておくより、早めに売る」ことが賢い選択になりつつあります。
買取価格を左右する主なポイント
シューズの買取額は、ブランドだけでなく、いくつもの条件で変わります。査定前に押さえておきたい基準を紹介します。
1. 状態の良さが最重要
ソールの減り具合、アッパーの汚れや破れ、インソールのへたりなど、使用感が少ないほど査定額は上がります。
「未使用」や「試着のみ」はもちろん、「ワンシーズンだけ使用」でも見た目がきれいなら高評価されやすいです。
また、汚れやホコリは軽くクリーニングしてから出すのが鉄則です。
2. 人気モデル・限定カラーは強い
販売直後の新作モデルや、コラボ・限定カラーなどは需要が高く、買取相場も上がる傾向にあります。
特にマラソン大会で話題になったモデルや、トップアスリート使用モデルは注目度が高く、状態が良ければ数万円の査定になることも。
3. 付属品の有無
箱・タグ・替え紐・インソールなど、付属品が揃っているとプラス査定になります。
特にナイキの「ヴェイパーフライ ネクスト％」など人気モデルでは、「箱付き未使用」で1万円以上の差が出るケースも。
4. サイズと需要
もっとも需要があるのは、男性なら26〜27.5cm、女性なら23〜24.5cm前後。極端に小さい・大きいサイズは売れにくく、査定額もやや下がる傾向です。
サイズが合うランナー層が多いほど、買取需要が高まります。
人気ブランド別の買取相場目安
ここからは、実際に買取市場で人気のある主要ブランドと相場の目安を紹介します。
相場はあくまで目安ですが、状態が良ければこれ以上で売れる可能性もあります。
ナイキ（NIKE）
世界中のランナーに支持されるブランド。中でも「ズーム」「ヴェイパーフライ ネクスト％」「アルファフライ ネクスト％」シリーズは高額査定の常連です。
- ヴェイパーフライ ネクスト％：8,000〜15,000円前後
- アルファフライ ネクスト％：10,000〜18,000円前後
- ズームフライシリーズ：4,000〜8,000円前後
限定カラーやプロモデルはさらに高値になることもあります。
アディダス（adidas）
反発性と軽量性に優れた「アディゼロ」シリーズが特に人気。
- アディゼロ アディオス プロ：7,000〜13,000円前後
- アディゼロ タクミセン：6,000〜11,000円前後
- ウルトラブースト：4,000〜9,000円前後
コラボモデルや限定ラインは、発売後しばらく経っても高値で取引されやすい傾向です。
アシックス（ASICS）
日本ブランドとして信頼が厚く、ランニング専用モデルが多数あります。
- メタスピード スカイ／メタスピード エッジ：8,000〜14,000円前後
- ゲルカヤノ、ゲルニンバスなどの定番シリーズも安定した人気。
特に国内需要が高いため、状態が良ければすぐに買い手がつくことが多いです。
その他のブランド
ホカ（HOKA）、オン（On）、ニューバランス（New Balance）なども買取市場で評価が高まっています。
HOKAの「クリフトン」やOnの「クラウドモンスター」など、トレンド感のあるモデルは人気上昇中。
ノーブランドや安価な量販モデルは査定がつきにくいので注意が必要です。
買取前の準備で査定額をアップさせる方法
少しの工夫で買取額は変わります。
査定前にできる「ひと手間」を紹介します。
- 軽くクリーニングする：泥やホコリを落とすだけで印象が変わります。水拭き＋中の乾燥を忘れずに。
- 箱・タグ・付属品を揃える：これだけで数千円変わることも。
- サイズや購入時期をメモ：査定士に伝えると評価がスムーズです。
- 早めに売る：新モデルが出ると旧モデルの価値は下がります。使わないと判断したら早めの行動を。
- 複数店舗で査定する：一括査定サイトを活用すれば、相場を把握しながら高値を狙えます。
また、店舗型だけでなく「宅配買取」も便利です。送料・査定料無料の業者が多く、靴を送るだけで査定から入金まで完結します。
注意しておきたい落とし穴とトラブル回避のポイント
ランニングシューズの買取は便利ですが、注意点もいくつかあります。
- 過度な汚れや臭いがあると買取不可になることも
特にソール剥がれやカビ、異臭がある場合は査定対象外です。 - フェイク品・模倣品は買取NG
人気モデルを狙った偽物が出回っています。正規品証明や購入店情報を伝えると安心です。 - 送料・返送料の条件を確認する
キャンセル時に返送料がかかる業者もあるため、事前に公式サイトでチェックを。 - 古物商許可を持つ業者を選ぶ
信頼できる業者は「古物営業法」に基づく許可番号を表示しています。
こうしたポイントを押さえておけば、トラブルを防ぎつつ安全に取引できます。
フリマアプリとの違いも知っておこう
「メルカリ」「ラクマ」などのフリマアプリを使って売る方法もあります。
ただし、買取サービスとはそれぞれメリット・デメリットがあります。
- フリマアプリ：自分で価格を設定できるが、出品・発送・トラブル対応など手間がかかる。
- 買取サービス：すぐに現金化でき、査定もプロが行うため安心。
すぐに売りたい・まとめて処分したい場合は買取店、少しでも高値を狙いたいならフリマが向いています。
目的に応じて使い分けましょう。
賢く売って、次の一足へつなげよう
ランニングシューズは、使い込むほど性能が落ちていくアイテム。
「もう走っていない」「サイズが合わなくなった」と思った時が、売り時です。
ナイキやアディダス、アシックスなどの人気モデルなら、きちんと手入れして出せば十分な査定が期待できます。
そして売却で得た資金を、次の一足へのステップに活かすのも良い流れです。
シューズを眠らせておくより、必要な人の手に渡して再び走らせてあげる。
それが、ランニングを愛する人にとっていちばん気持ちのいい循環かもしれません。
まとめ｜ランニングシューズ買取で失敗しないために
最後にポイントを整理します。
- 状態・ブランド・付属品・サイズ・需要が査定額を左右する
- クリーニングと早めの売却で高値を狙える
- 複数業者の比較とキャンペーン時期を活用する
- 信頼できる古物商許可業者を選ぶ
- 無理な価格期待をせず、相場を理解して交渉する
買取は「不要なものを現金化する」だけでなく、「次のステップへ繋げるリユースの形」です。
ランニングシューズを上手に手放して、新しい一歩を踏み出しましょう。
