「山でも街でも、最高にクールで歩きやすい一足が欲しい」
そんなワガママな願いを叶えてくれる一足として、今アウトドアファンの間で熱い視線を浴びているのがメレル SPEED ARC MATISです。メレルといえば「モアブ」シリーズのような質実剛健なハイキングシューズが有名ですが、このメレル SPEED ARC MATISは、そのイメージを鮮やかに覆す「次世代型」のルックスと機能を備えています。
メレルの共同創業者であるクラーク・マティス氏の名を冠したこのモデル。一体どんな履き心地なのか、サイズ選びで失敗しないためのポイントはどこか。実際にフィールドとストリートの両方で試した感覚をベースに、その魅力を徹底的に紐解いていきます。
メレル SPEED ARC MATISとは?ブランドの魂を継ぐ最新作
まず、このメレル SPEED ARC MATISがどのような立ち位置のシューズなのか整理しておきましょう。
メレルというブランドは、職人が手作りしたハイキングブーツから始まりました。その妥協のないモノづくりの精神を現代の最新テクノロジーで解釈し直したのが、この「SPEED ARC(スピード アーク)」シリーズです。
最大の特徴は、伝統的なハイキングシューズの「安定性」と、トレイルランニングシューズの「軽快さ」を高い次元で融合させている点にあります。見た目は非常にモダンで、いわゆる「ゴープコア」と呼ばれるアウトドアファッションの文脈でも一際異彩を放つデザインに仕上がっています。
気になる「サイズ感」を徹底解説!ハーフアップが推奨される理由
シューズ選びにおいて最も重要であり、かつ不安なのがサイズ感ですよね。メレル SPEED ARC MATISを検討する際、ここが一番のチェックポイントになります。
結論からお伝えすると、このモデルは**「ややタイトめな作り」**です。
メレルの定番モデルである「モアブ」などは、足幅が広い日本人にも馴染みやすいゆったりとした設計が多いのですが、メレル SPEED ARC MATISは全体的にスリムでフィット感を重視した形状になっています。
- 幅広・甲高の方: 普段履いているスニーカーサイズよりも「0.5cmから1.0cmアップ」を強くおすすめします。
- 標準的な足幅の方: それでも「0.5cmアップ」が安全圏です。
- 厚手の靴下を履く場合: 登山用の厚手のソックスを合わせるなら、確実に1.0cmアップを検討してください。
実際に足を入れてみると、土踏まずからかかとにかけてのホールド感が非常に高く、足と靴が一体化するような感覚が得られます。これは悪路での安定性を高めるための設計ですが、ジャストサイズを選びすぎると「つま先が当たる」「横幅が窮屈」と感じる可能性が高いので注意が必要です。
驚きの履き心地を支える「FLOATPRO」と「FLEXPLATE」
次に、メレル SPEED ARC MATISの歩行性能について見ていきましょう。一歩踏み出した瞬間に感じるのは、驚くほどの反発力とクッション性のバランスです。
この心地よさを生み出しているのが、メレル独自のミッドソール素材「FLOATPRO™(フロートプロ)」です。非常に軽量でありながら、時間が経ってもクッション性がヘタりにくいという特性を持っています。硬いアスファルトの上を歩いていても、膝や腰への衝撃が柔らかく吸収されるのが実感できるはずです。
さらに、ソール内部には「FLEXPLATE™(フレックスプレート)」という軽量なプレートが内蔵されています。これが非常にいい仕事をしています。
通常、柔らかすぎる靴は岩場や凹凸のある道で足がねじれやすく、疲れの原因になります。しかし、メレル SPEED ARC MATISはこのプレートがあるおかげで、足のねじれを抑制し、地面からの突き上げもしっかりガードしてくれます。
「ふわっとした着地」と「カチッとした安定感」。この相反する二つの要素を両立させているのが、このシューズの凄さと言えます。
鉄壁の防水性!GORE-TEXモデルの実力
アウトドアを楽しむ上で、天候の急変は避けて通れません。メレル SPEED ARC MATISのラインナップの中でも、特に人気が高いのがGORE-TEX(ゴアテックス)搭載モデルです。
言わずと知れた防水透湿素材の王道ですが、メレル SPEED ARC MATISに採用されているメンブレンは、外部からの水の侵入を完全にシャットアウトしつつ、靴内部のムレを効率よく外へ逃がしてくれます。
実際に雨の日の泥道を歩いたり、水たまりを気にせず進んだりしてみましたが、内部への浸水は一切ありませんでした。また、アッパーのメッシュ素材も工夫されており、濡れても重くなりすぎないのが嬉しいポイントです。
「雨の日でもおしゃれを楽しみたい」「フェスやキャンプで足元を濡らしたくない」という方にとって、この防水性能は最強の武器になるでしょう。
スピードシューレースがもたらす利便性とフィット感
メレル SPEED ARC MATISのデザイン上のアクセントにもなっているのが、紐を引くだけで締め付けを調整できる「スピードシューレース」システムです。
これが想像以上に便利です。
登山の登りでは少し余裕を持たせ、下りではしっかり締めて足を固定する、といった調整が数秒で完了します。また、脱ぎ履きが頻繁なキャンプシーンや、玄関先でのストレスが激減します。
細いコード状の紐ですが、耐久性は非常に高く、均一に力が分散されるため、特定の場所だけが痛くなるようなこともありません。この機能的なメカニズムが、シューズ全体のテック感を強調し、所有欲を満たしてくれます。
デザインと汎用性:山からストリートまでをシームレスに繋ぐ
メレル SPEED ARC MATISが多くの人を惹きつける最大の理由は、その圧倒的なルックスにあると言っても過言ではありません。
これまでのハイキングシューズは、どこか「土臭い」デザインが主流でした。しかし、このモデルはレイヤーを重ねた複雑なアッパー構造や、流線型のフォルムなど、非常に都会的なエッセンスが散りばめられています。
- アウトドアスタイル: ナイロンパンツやショーツとの相性は抜群です。
- タウンユース: ワイドなデニムやスラックスの外しアイテムとしても機能します。
特にブラックやグレー系のカラーを選べば、モードな雰囲気すら漂います。平日は雨対策の通勤靴として使い、週末はそのまま低山ハイクへ。そんなシームレスなライフスタイルに、これほど合致する一足はなかなかありません。
競合モデルと比較して見えてくる「マティス」の個性
他のアウトドアブランドのシューズと比較すると、メレル SPEED ARC MATISの個性がより明確になります。
例えば、サロモンの人気モデルと比較されることも多いですが、メレルの方がより「クッションの厚み」を感じやすく、長距離のウォーキングに適している印象です。一方で、トレイルランニングに特化したモデルに比べると、プレートによる剛性がある分、歩行時の安定感で勝っています。
「走る」ことよりも「速く、快適に、安全に歩く」ことに特化した設計。これこそが、ハイキングの楽しみを最大化しようとするメレルの答えなのでしょう。
長く愛用するためのメンテナンスのコツ
お気に入りのメレル SPEED ARC MATISを手に入れたら、少しでも長く履き続けたいですよね。
GORE-TEX搭載モデルの場合、表面の汚れを放置すると透湿性が損なわれてしまいます。使用後は柔らかいブラシで泥を落とし、湿った布で拭き取るのが基本です。
また、ソール(底)に採用されているビブラムソールやメレル独自ソールは非常にグリップ力が高いですが、すり減りを抑えるためにも、硬いアスファルトでの急ブレーキや不必要な摩擦は避けるのが賢明です。定期的に防水スプレーを併用することで、アッパーの汚れ付着をさらに防ぐことができます。
まとめ:メレルSPEED ARC MATISのサイズ感は?防水性や履き心地を実機レビュー!
さて、ここまでメレル SPEED ARC MATISの魅力を多角的にご紹介してきました。
このシューズは、単なる「歩きやすい靴」ではありません。メレルの歴史と革新が詰まった、歩くことそのものを楽しくさせてくれるガジェットのような存在です。
最後におさらいしておきましょう。
- サイズ感: ややタイト。普段より+0.5cmから1.0cmアップが理想的。
- 履き心地: 高いクッション性と、プレートによる安定感の完璧な融合。
- 防水性: GORE-TEXによる確かな安心感。雨の日が待ち遠しくなる性能。
- デザイン: アウトドアと街を自在に行き来できる、洗練されたテック感。
「本格的な登山靴は重すぎるけれど、普通のスニーカーでは物足りない」
「機能美を追求した一足で、足元からライフスタイルを変えたい」
そんなあなたにこそ、メレル SPEED ARC MATISは最高のパートナーになってくれるはずです。まずは一度、その足を包み込むようなフィット感を体感してみてください。きっと、次の休日がもっと遠くへ行きたくなるはずですから。


