「ハイキングシューズの定番といえばメレル」と言われるほど、世界中で愛されているモアブシリーズ。その最新作であるメレル モアブ 3を検討しているとき、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「ABCマートで売っているモデルと、登山専門店で売っているモデル、何が違うの?」
「値段が数千円違うけど、安い方は偽物だったりしない?」
実は、ABCマートなどで広く流通しているモデルと、アウトドアショップの店頭に並ぶモデルには、明確な「仕様の差」が存在します。この記事では、モアブ 3の購入を検討している方が絶対に知っておくべき違いや、失敗しないサイズ選びのコツを徹底的に深掘りします。
なぜABCマートのモアブ 3は少し安いの?その正体とは
まず結論からお伝えしましょう。ABCマートなどで販売されている手頃な価格のモデルは、決して偽物ではありません。メレルが公式に展開している「シンセティック(人工皮革)」モデルです。
一方で、登山専門店や直営店で2万円を超える価格で販売されているのは、主に「ピッグスキンレザー(天然皮革)」を使用したプロパーモデル。この「素材の差」が、価格の違いに直結しています。
ABCマートを中心とした量販店モデルは、より多くの人が手に取りやすいよう、コストパフォーマンスを重視して作られています。対して専門店モデルは、過酷な山行にも耐えうる耐久性と、履き込むほどに足に馴染む質感を重視しています。
どちらが良い・悪いではなく、あなたの「歩く場所」がどこなのかによって、正解は変わってくるのです。
素材が違うと履き心地や耐久性にどう影響する?
では、具体的に「人工皮革」と「天然皮革」で何が変わるのでしょうか。
人工皮革を採用したシンセティックモデルのメリットは、その「軽さ」と「手入れのしやすさ」にあります。天然皮革に比べてわずかに軽量で、泥汚れがついてもサッと水拭きするだけでメンテナンスが完了します。これからハイキングを始める初心者の方や、キャンプ、野外フェスなどで「道具としてガシガシ使い倒したい」という方には、この扱いやすさが大きな武器になります。
対して、専門店モデルに使われる天然皮革(ピッグスキン)は、繊維が複雑に絡み合っているため、引き裂き強度や摩耗に強いのが特徴です。また、履き続けることで自分の足の形に沿って革が伸び、唯一無二のフィット感に育っていきます。「一度買ったら長く愛用したい」「10km以上の本格的なトレッキングに挑戦したい」という方は、多少予算を上げても天然皮革モデルを選ぶ価値があります。
見た目の質感も異なります。シンセティックはスポーティーで現代的な印象、天然皮革はマットで重厚感のある、いわゆる「登山靴らしい」風格が漂います。
共通の安心感!GORE-TEXとVibramソールの実力
素材に違いはあれど、心臓部となる機能パーツは共通しています。ここがメレルの誠実なところです。
どちらのモデルにも、王道の防水透湿素材「GORE-TEX(ゴアテックス)」が搭載されています。雨の日のぬかるみや、水たまりを歩いても靴の中が濡れることはありません。同時に、汗による蒸れは外に逃がしてくれるため、長時間歩いても不快なベタつきが抑えられます。
また、アウトソールにはイタリアの名門「Vibram(ビブラム)」社のTC5+というコンパウンドが採用されています。これはメレル専用に開発された配合で、土の上や岩場でのグリップ力が非常に高いのが特徴です。
ただし一点だけ注意が必要です。このソールは「山の路面」に最適化されているため、濡れたタイルやマンホールの上では、普通のスニーカー以上に滑りやすく感じることがあります。雨の日の街履きとしてメレル モアブ 3 ゴアテックスを使う際は、駅の構内などで足元に十分注意してください。
モアブ 3になって進化した「歩きやすさ」の秘密
前作のモアブ 2も名作でしたが、今回の「3」へのアップデートで、歩行性能はさらに向上しました。
大きな変更点はインソールとミッドソールです。「キネティックフィットアドバンス」という新しいインソールは、かかと部分のサポートが強化されており、足が靴の中で左右にぶれるのを防いでくれます。
さらに、かかと部分に内蔵された「メレル・エアクッション」が衝撃をしっかり吸収。硬いアスファルトの上を歩くときも、ゴツゴツした岩場を歩くときも、膝や腰への負担を和らげてくれます。この「スニーカーのようなクッション性」と「登山靴の安定感」のバランスこそが、モアブが長年支持され続けている理由です。
失敗しないためのサイズ選びと「ワイドモデル」の存在
ネット購入や店舗での試着で最も迷うのがサイズ感ですよね。モアブシリーズは、一般的なスポーツスニーカー(ナイキやアディダスなど)と比べると、ややタイトな作りだと感じる人が多いようです。
基本的には「普段履いているスニーカーのサイズから0.5cmアップ」を目安にするのが失敗しないコツです。もし厚手の登山用ソックスを履く予定があるなら、1.0cmアップを検討してもいいでしょう。つま先に1cm程度の余裕(捨て寸)がないと、下り坂で指先が当たって痛めてしまう原因になります。
また、日本人に多い「幅広・甲高」の足の方には、通常モデルよりも足囲を広く設計した「ワイド(WIDE)」モデルが用意されています。ABCマートの店頭でもワイドモデルが置かれていることが多いので、足の両サイドが窮屈に感じる方は迷わずワイドを選んでください。
街履きからフェスまで!シーン別おすすめモデルの選び方
あなたのライフスタイルに合わせた最適な一足はどれでしょうか。
もし、週末のキャンプやフェス、あるいは雨の日の通勤・通学がメインなら、メレル モアブ 3 シンセティック ゴアテックスがベストバイです。ABCマート等で手に入るこのモデルは、カラーバリエーションも豊富。特に「オールブラック」などの落ち着いたカラーは、アウトドア過ぎないファッションにも馴染みます。
一方で、「今年こそ富士山に登りたい」「標高2,000mクラスの山に挑戦したい」という目的があるなら、専門店でプロパーモデルのメレル モアブ 3 ミッド ゴアテックスをチェックしてください。足首を固定してくれるミッドカットタイプは、不安定な足場での捻挫を防いでくれます。
さらに、最近では「手を使わずに履ける」機能を追加したモデルや、紐のないモックタイプも登場しています。脱ぎ履きの多いキャンプ場での利便性を優先するなら、こうした派生モデルも非常に魅力的です。
メンテナンスで寿命を延ばす!愛用するためのお手入れ術
せっかく手に入れたメレル モアブ 3ですから、長く履き続けたいですよね。
シンセティックモデルの場合、使用後はブラシで泥を落とし、湿った布で拭くだけで十分です。天然皮革モデルの場合は、汚れを落とした後に専用の保革スプレーやクリームを使うと、革のしなやかさが保たれ、ひび割れを防ぐことができます。
共通して言えるのは「乾燥」の重要性です。ゴアテックスは熱に弱いため、濡れたからといってドライヤーで乾かしたり、ストーブの前に置くのは厳禁。風通しの良い日陰でじっくり乾かすのが、防水性能を長持ちさせる最大の秘訣です。
まとめ:メレル モアブ 3をABCマートで賢く選ぶために
メレルのモアブ 3は、その汎用性の高さから、一足持っておけば「日常から非日常まで」をカバーしてくれる最高の相棒になります。
ABCマートで販売されているモデルは、手頃な価格ながらゴアテックスやビブラムソールといった基本性能をしっかり備えた、非常に優秀な「実用靴」です。自分の用途がライトなアウトドアや街履き中心であれば、このシンセティックモデルを選んで後悔することはありません。
逆に、より過酷な環境での使用を想定したり、天然皮革の風合いを大切にしたいのであれば、専門店に足を運んでプロパーモデルを試着してみてください。
まずは近くのショップで、あの吸い付くようなフィット感を体験してみることから始めましょう。きっと、次の休日がもっと遠くへ歩きたくなる一日に変わるはずです。
最後に改めて確認ですが、購入の際は「0.5cm大きめ」を意識して、メレル モアブ 3 abc マートのラインナップの中から、自分の足に最もフィットする一足を見つけてくださいね。


