アウトドアシューズの代名詞として、世界中で愛されているメレル。一足履いたらその快適さの虜になり、ボロボロになるまで履き潰しては「また同じものが欲しい」とリピートするファンが後を絶ちません。
しかし、いざ買い替えようとショップを覗いてみると、お気に入りのモデルがマイナーチェンジしていたり、型番が変わっていたりして戸惑うことも多いはず。実は、メレルのシューズには「あえて旧モデルを探してでも履きたい」と言わしめる独自の魅力が詰まっています。
今回は、メレルの旧モデルを賢く手に入れる方法から、現行品との細かな違い、そして今なお語り継がれる名作たちの特徴を詳しく紐解いていきます。
なぜ今、あえてメレルの旧モデルが選ばれるのか
メレルは常に進化を続けているブランドですが、最新モデルが必ずしもすべての人にとって「正解」とは限りません。旧モデルが根強く支持されるには、いくつかの明確な理由があります。
まず大きな理由は、履き心地の慣れです。メレルのシューズは独自のラスト(木型)を使用していますが、モデルチェンジのタイミングで微妙にシェイプが変わることがあります。数ミリの幅の変化や、土踏まずのアーチの高さの変化は、長年愛用してきたユーザーにとって「違和感」として敏感に伝わります。
また、デザイン面でのこだわりも無視できません。特にメレル カメレオンシリーズなどは、世代によってカラーバリエーションやメッシュの質感が大きく異なります。「あの時のあの配色が一番カッコよかった」というファッション的な視点から、特定の旧世代を指名買いするケースは非常に多いのです。
さらに、コストパフォーマンスの良さも魅力です。機能的に完成されているメレル モアブ 2のような型落ち品は、最新の「3」が登場したことで価格が下がり、驚くほどお得に手に入るチャンスがあります。
王道ハイキングシューズ「モアブ」の新旧スペック比較
メレルを代表する多機能シューズといえばメレル モアブです。現在は「モアブ 3」が最新世代として君臨していますが、一世代前の「モアブ 2」を愛用し続けるハイカーも少なくありません。
両者の最大の違いは、ミッドソールのクッション性と環境への配慮にあります。最新の「3」では、より弾力性のあるミッドソールを採用しており、歩行時の反発力が強化されています。一方で、旧モデルの「2」は、適度な硬さと安定感があり、不整地での足首のブレを抑えてくれる感覚が強いのが特徴です。
ソールについても、どちらも信頼のヴィブラム社製を採用していますが、パターンが微修正されています。最新型はよりグリップ力が高まっていますが、旧モデルの配置の方が泥抜けが良いと感じる場面もあり、用途によっては旧型が優位に働くこともあります。
また、近年のメレルはサステナブルな物作りに力を入れており、最新モデルではシューレースやメッシュ部分にリサイクル素材を多用しています。環境への優しさは最新型に軍配が上がりますが、素材の質感や耐久性のバランスにおいて、あえて質実剛健な旧モデルの仕様を好む層も一定数存在します。
不朽の名作「ジャングルモック」にみる旧型のこだわり
1998年の登場以来、累計販売足数が1,700万足を突破しているメレル ジャングルモック。このモデルほど、新旧の比較が熱く語られるシューズも珍しいでしょう。
現行ラインナップには、スタイリッシュなシルエットとヴィブラムソールを備えたメレル ジャングルモック 2.0が登場していますが、多くのファンが今なお探し求めているのは「オリジナル(1.0)」の設計思想を色濃く残す旧来のスタイルです。
旧モデル、あるいはオリジナル版の魅力は、その「圧倒的な脱ぎ履きのしやすさ」と「ぽってりとしたフォルム」にあります。2.0はかかと部分がシュッと立ち上がっており、スマートに見えますが、旧来のモデルはよりリラックスしたフィット感を提供してくれます。
また、ソールのパターンについても、旧モデル特有のダイヤ型の溝は、街中から軽い未舗装路までをカバーする絶妙な配置でした。最近の仕様変更によってロゴのデザインや細かな溝の深さが変わるたびに、古くからのユーザーは「あの時の履き心地」を求めて、倉庫在庫や型落ち品を血眼になって探すことになるのです。
失敗しないための旧モデルの探し方と入手ルート
メレルの旧モデルを手に入れるには、いくつかの戦略的なルートを知っておく必要があります。
最も確実なのは、メレルの公式サイト内に設けられている「アウトレット」セクションを定期的にチェックすることです。ここでは、シーズンオフになったカラーや、次世代モデルの登場によって型落ちとなった製品が公式の保証付きで販売されます。
次に狙い目なのが、大手ECサイトの在庫処分セールです。メレル 登山靴などのキーワードで検索をかける際、あえて一つ前の型番を入力してみると、驚くような割引価格で販売されている個体が見つかることがあります。ただし、サイズ欠けが激しいため、自分のサイズを見つけたら即決するのが鉄則です。
また、実店舗のアウトレットモールに足を運ぶのも有効です。ここでは、オンラインには載らないような「展示品」や「わずかな傷あり品」がさらに安く放出されていることがあります。実際に足を入れて、現行モデルとのサイズ感の違いを確かめられるのは大きなメリットです。
並行輸入品を扱うセレクトショップも無視できません。海外では日本で廃盤になったモデルが継続販売されているケースがあり、メレル スニーカーの珍しいカラーや旧仕様がひっそりと並んでいることがあります。
中古品や長期保管された旧モデルを買う際の注意点
旧モデルを探す際に避けて通れないのが、オークションサイトやフリマアプリでの二次流通です。ここで「新品未使用」として出品されている旧モデルを購入する場合、一つだけ絶対に注意しなければならないポイントがあります。それが「加水分解」です。
メレルの多くのモデルには、クッション性を高めるためにポリウレタン素材が使用されています。この素材は、たとえ一度も履いていなかったとしても、空気中の水分と反応して数年でボロボロに劣化してしまう性質があります。
製造から5年以上経過しているモデルを検討する場合は、ソールの接着面に剥がれがないか、ミッドソールを指で強く押した時に弾力があるかを確認してください。もし可能であれば、出品者に製造年や購入時期を質問することをお勧めします。
一方で、ソールが劣化しにくいラバー素材を多用している古いモデルや、最近のモデルで採用されているEVA素材のミッドソールであれば、比較的長く保管されていても実用に耐えるケースが多いです。素材の特性を理解した上で選ぶことが、旧モデル選びの成否を分けます。
世代交代によるサイズ感の変化に注意
メレルは長年「グローバルフィット」を基本としてきましたが、モデルの代替わりによって足入れの感覚が変わることが多々あります。
例えば、旧モデルではゆったりとした「ワイドワイズ」が標準的だったものが、新型ではややアーチサポートが強くなり、土踏まず付近がタイトに感じられるようになることがあります。これは、よりテクニカルな歩行をサポートするための進化なのですが、ゆったり履きたいユーザーにとっては「小さくなった」と感じる原因になります。
もし旧モデルから現行モデルへ移行しようと考えているなら、まずは厚手のソックスを履いて試着することをお勧めします。逆に、どうしても旧モデルのフィット感が忘れられない場合は、メレル インソールを現行モデルに組み合わせて調整するという裏技もあります。純正のインソールも世代によって厚みが異なるため、旧モデルのインソールを新しい靴に移植するだけで、驚くほど馴染みが良くなることもあります。
メレルの歴史を彩った廃盤・限定モデルの魅力
メレルの歴史を振り返ると、今では手に入らない伝説的なモデルがいくつも存在します。
かつてフェスシーンを席巻したメレル カメレオン 5などは、その鮮烈なカラーリングと独創的なデザインで、単なるアウトドアシューズの枠を超えた文化を築きました。現在の「8」シリーズは機能的に完成されていますが、当時の「5」や「7」が持っていた、どこか荒削りで遊び心のある雰囲気は、旧モデルならではの持ち味です。
また、過去に発売されたブランドコラボレーションモデルや、特定の地域限定カラーなども、旧モデル市場では高値で取引されることがあります。これらのモデルは、一度市場から消えると二度と再生産されないことが多いため、見つけた時が最大のチャンスと言えるでしょう。
こうした「アーカイブ」としての価値を楽しみながら、自分だけの一足を探し出すプロセスこそ、メレルというブランドが持つ奥深い楽しみ方の一つなのです。
まとめ:メレル旧モデルの探し方と現行との違いは?
メレルのシューズは、単なる消耗品ではなく、人生のパートナーとして長く付き合える道具です。だからこそ、最新のテクノロジーを享受するのか、それとも自分の足に馴染んだ旧モデルの信頼性を取るのか、という選択肢が生まれます。
最新の「3」シリーズが提供する環境への配慮や進化を遂げたグリップ力は、間違いなく今のベストな選択肢の一つです。しかし、メレル モアブ 2や初代メレル ジャングルモックが持つ、時代に流されない完成度とコストパフォーマンスもまた、捨てがたい魅力に満ちています。
旧モデルを探す際は、ソールの劣化状態に注意しつつ、信頼できるルートを活用して、賢くお得に手に入れましょう。自分にとっての「最高の履き心地」が、案外、数年前の型落ちモデルの中に隠れているかもしれません。
メレルの歴史と進化を感じながら、あなたにとって最適な一足を見つけ出してください。**メレル旧モデルの探し方と現行との違いは?安く買うコツや名作の魅力を徹底解説!**というテーマでお届けした本記事が、あなたのシューズ選びの助けになれば幸いです。


