「メレルの靴はデザインも履き心地も最高だけど、雨の日は滑るって本当?」
「お気に入りのジャングルモックで駅の階段を降りるのが怖い……」
アウトドア好きや歩きやすさを重視する方の間で、必ずと言っていいほど話題にのぼるのが「メレルの滑りやすさ」についてです。特に、雨の日のコンビニの床やマンホールでヒヤッとした経験を持つ方も少なくないはず。
せっかくの高機能シューズも、滑って転んでしまっては台無しですよね。
そこで今回は、なぜ「メレルは雨の日に滑る」と言われてしまうのか、その意外な理由と真相を深掘りします。さらに、雨の日でも安心して歩けるモデルの選び方や、今すぐ実践できる滑り止め対策まで詳しくまとめました。
なぜ「メレルは滑る」という口コミが多いのか?3つの意外な理由
メレルの代名詞といえば、累計販売足数1,700万足を超える超ロングセラージャングルモックです。しかし、実はこの「名作」こそが、滑るという評判の火付け役でもあります。
なぜこれほど評価の高い靴が、濡れた路面で弱点を見せてしまうのでしょうか。
1. ソールの形状が「土の上」に特化しているから
初代ジャングルモックの底を見てみると、円形の突起(ラグ)が並んだ独特の形状をしています。これはもともと、土や砂利道、芝生といったアウトドア環境でしっかりと地面を掴むために設計されたものです。
未舗装路では最強のグリップを発揮しますが、雨に濡れたタイルや磨かれた石材、マンホールといった「平滑な路面」では話が変わります。接地面が「点」になってしまい、水膜の上でスケートのように滑ってしまうのです。
2. 耐久性を重視した「硬いラバー」の特性
メレルの多くのモデルには、世界的なソールメーカーであるビブラム社製のソールが採用されています。ビブラムソールといえば「滑らない」代名詞のように思われがちですが、実は種類によって性格が全く異なります。
山歩きを想定したモデルには、岩場での摩耗に耐えるための「硬いゴム」が使われることが多いです。この硬い素材は、乾いた場所では頼もしいのですが、雨の日の駅構内やコンビニといったツルツルした床では摩擦が起きにくく、スリップの原因になります。
3. 特徴的な「つま先の反り上がり」による接地感
メレルの靴の多くは、スムーズな足運びをサポートするために「ローリングラスト」と呼ばれる、つま先が少し浮いた形状をしています。
これが快適なウォーキングを実現する一方で、着地の瞬間に足裏全体が地面に触れず、かかとや特定のポイントに荷重が集中しやすくなります。濡れた路面では、このわずかな接地の不安定さが「滑り」として敏感に感じられてしまうのです。
「ビブラムソールなら安心」は間違い?ソールの種類を見極めるコツ
「ビブラムソールがついているから雨の日も大丈夫」と信じて購入するのは、少し危険かもしれません。ビブラム社は、用途に合わせて何百種類ものゴムの配合(コンパウンド)を使い分けているからです。
メレルでよく使われているソールの特徴を知っておくと、失敗を防げます。
耐久性重視の「ビブラム TC5+」
多くのハイキングシューズに採用されているタイプです。非常に丈夫で、ゴツゴツした岩場や泥道でのグリップ力は抜群。しかし、濡れたタイルなどの都会的な路面では、少し注意が必要です。
濡れた路面に強い「Vibram XS TREK EVO」
近年のアップデートモデルに採用され始めているのがこちら。柔軟性があり、濡れた路面でも食いつきが良いのが特徴です。ジャングルモック 2.0など、現代のライフスタイルに合わせて改良されたモデルに搭載されています。
氷の上でも滑らない「アークティックグリップ」
もしあなたが雨だけでなく、冬の凍結路面も歩くならサーモ オーロラなどに採用されているこのソールが最強です。特殊なフィラー(詰め物)が配合されており、濡れた氷の上でも驚くほどの制動力を発揮します。
雨の日でも滑りにくい!メレルのおすすめモデル3選
「メレルの履き心地は捨てがたいけど、滑るのは嫌だ」という方のために、現代の技術で滑りやすさが劇的に改善されたモデルを紹介します。
1. ジャングルモック 2.0
初代の弱点を克服するために開発された次世代モデルです。アウトソールに「Vibram XS TREK EVO」を採用し、ソールのパターンも接地面が広くなるよう改良されました。
スタイリッシュな細身のデザインになりつつ、雨の日の街歩きでの安心感が格段にアップしています。
2. モアブ 3 シリーズ
メレルの定番ハイキングシューズモアブ 3 ゴアテックス。世界中で愛されるこのシリーズも、最新の「3」ではソールの配合が見直され、グリップ力が向上しています。
防水透湿素材のゴアテックスを採用しているため、足が濡れる心配もなく、雨天時のアクティビティには最もバランスの良い一足です。
3. モアブ スピード 2
トレイルランニングシューズの軽快さと、ハイキングシューズのプロテクションを融合させた新世代モデル。ソールが非常に柔軟で、地面の凹凸に追従しやすいため、結果として濡れた路面でも接地面積を確保しやすく、滑りにくい構造になっています。
手持ちのメレルを滑りにくくする!今すぐできる4つの対策
すでにメレルを持っていて、「雨の日はちょっと怖いな」と感じているなら、買い替える前に以下の方法を試してみてください。
1. 「一皮剥ける」まで履き込む
新品の靴は、製造過程で使われる「離型剤」という油分がソールに残っていることがあります。これが残っている間は非常に滑りやすいです。
まずは晴れた日にアスファルトの上をしっかり歩き、ソールの表面を少し削る(一皮剥く)ことで、本来のグリップ力が発揮されるようになります。
2. 歩き方を「垂直着地」に変える
滑りやすい路面では、大股で歩いたり、かかとから強く着地したりするのは禁法です。
膝を軽く曲げ、足裏全体で地面を真上から踏みしめるように歩くと、滑りのリスクを大幅に軽減できます。特に階段やスロープでは、慎重に「面」で捉える意識を持ちましょう。
3. ソールの汚れをこまめに落とす
ソールの溝に泥や小石が詰まっていると、排水機能が働かなくなり、水の膜の上に乗ってしまう「ハイドロプレーニング現象」が起きやすくなります。
雨の日に履く前には、ブラシでソールの汚れを落とし、溝をクリアな状態にしておきましょう。
4. 市販の滑り止めステッカーを活用する
ジャングルモックのような底が平らな部分があるモデルなら、靴底に貼る防滑ステッカーを貼るのも一つの手です。ただし、モアブのような凹凸の激しいソールには貼れないため、注意が必要です。
寿命が原因かも?ソールの減りを確認しよう
どれだけ高機能なソールでも、すり減って溝がなくなれば滑ります。メレルの靴を長く愛用している方は、一度靴の裏をチェックしてみてください。
- かかとの外側だけが極端に削れていないか?
- 中心部のラグ(突起)が平らになっていないか?
- ゴムが硬化して、爪で押しても弾力がない状態になっていないか?
もしこれらに当てはまるなら、それは対策云々の前に「寿命」です。劣化したゴムはグリップ力を失うだけでなく、クッション性も低下して足腰への負担を強めてしまいます。安全のためにも、新しい一足への新調を検討する時期かもしれません。
メレルは雨の日に滑る?噂の真相と滑らないモデルの選び方、今すぐできる対策を徹底解説のまとめ
メレルの靴が「滑る」と言われる背景には、その靴が本来持っている「土の上での最強性能」ゆえのミスマッチがありました。
しかし、最近のモデルではビブラムソールの進化や設計の見直しにより、雨の日の都会でも快適に歩けるようアップデートされています。もし「滑るのが怖い」と感じているなら、最新のモアブ 3やジャングルモック 2.0を試してみる価値は十分にあります。
適切なモデル選びと、少しの歩き方の工夫。これだけで、メレル特有の「包み込まれるような履き心地」を、雨の日でも存分に楽しむことができるはずです。
お気に入りの一足と一緒に、どんな天候の日でも軽やかに一歩を踏み出しましょう!


