「バイクに乗るとき、ゴツすぎる専用ブーツはちょっと……」「ツーリング先でそのまま街歩きも楽しみたい」そんなライダーの間で、アウトドアブランドのメレルが注目を集めています。
しかし、ネット上では「メレルは雨の日に滑る」という気になる噂も。立ちゴケが死活問題となるバイク乗りにとって、ソールのグリップ力は妥協できないポイントですよね。
今回は、メレルを愛用するライダーの視点から、バイク用途でのメリット・デメリット、そして「滑る」という噂の真相を徹底解説します。ライディングがもっと軽快になる、厳選モデルもご紹介しますよ。
なぜメレルがバイク乗りに選ばれるのか?
バイク専用設計ではないメレルが、なぜこれほどまでに多くのライダーに支持されているのでしょうか。その理由は、アウトドアブランドならではの「機能性」と「歩きやすさ」のバランスにあります。
圧倒的な歩行性能と軽さ
ライディングブーツの多くは、足首をガチガチに固めて守る構造をしています。安全面では最強ですが、バイクを降りて観光地を歩くとなると、重くて疲れやすいのが難点です。
その点、メレルは「長時間歩くこと」を前提に作られています。軽量でクッション性に優れているため、ツーリング先での散策やキャンプ場での作業が驚くほど楽になります。
GORE-TEXによる鉄壁の防水透湿性
ロングツーリングに突然の雨はつきものです。メレルの多くのモデルに採用されているGORE-TEX(ゴアテックス)は、外からの雨を防ぎつつ、靴の中の蒸れを外に逃がしてくれます。
走行中の走行風で冷えやすい足元をドライに保てるのは、ライダーにとって大きなアドバンテージです。
街に馴染むカジュアルなデザイン
「いかにもバイク乗り」という格好でカフェやレストランに入るのは少し気恥ずかしい、と感じることもありますよね。メレルのシューズなら、デニムやチノパンとの相性も抜群。バイクを降りれば、そのままおしゃれな街歩きスタイルとして成立します。
「メレルは滑る」という噂は本当か?
バイク乗りが最も懸念するのが、足をついた瞬間のスリップです。結論から言うと、かつてのモデルや特定のソールでは滑りやすい場面もありましたが、最新モデルでは劇的に改善されています。
原因は「路面状況」と「ソールの種類」
メレルの代名詞であるVibram(ビブラム)ソールには、多くの種類があります。
初期のハイキング向けモデルに採用されていた「TC5+」というコンパウンドは、土の上でのグリップ力と耐久性を重視していました。そのため、雨に濡れたマンホールやガソリンスタンドの油分を含んだ床、タイルの上などでは、ゴムが硬く感じられ「滑る」という印象を与えてしまったのです。
進化した「Vibram Megagrip」の衝撃
この問題を解決したのが、上位モデルに採用されている「Vibram Megagrip(メガグリップ)」です。
これは濡れた岩場でも滑らないように開発された特殊なゴムで、バイクの足つき時にも強力なグリップを発揮します。もし「滑るのが怖い」という理由でメレルを避けているのなら、メガグリップを搭載したモデルを選ぶことで、その不安は解消されるはずです。
バイクで使う際に知っておきたい注意点
快適なメレルですが、バイク専用ではないからこそ気をつけたいポイントが3つあります。
1. シフトペダルによる摩耗
バイクの操作で最も靴を痛めるのが左足のシフト操作です。メレルのアッパー素材(表面の生地)は柔らかいものが多く、そのまま使うとすぐに黒ずんだり、生地が傷んだりします。
長く愛用するためには、靴側に装着するシューズガードや、バイクのペダル側に装着するシフトペダルカバーを併用することをおすすめします。
2. 靴紐の巻き込み防止
メレル モアブ3のような紐靴タイプを履く場合、紐がほどけてチェーンやペダルに巻き込まれると非常に危険です。
紐はきつく結んだあと、余った部分をシュータン(ベロ)の中に押し込むか、二重結びにして短くまとめる工夫を忘れずに行ってください。
3. プロテクション性能の限界
メレルには、ライディングブーツにあるような「くるぶしカップ」や「つま先のスライダー」は付いていません。万が一の転倒時の保護性能については、専用品に一歩譲ります。
安全性を重視する場合は、くるぶしまで隠れるミッドカットモデルを選び、プロテクション性能と快適性のバランスを自分で見極めることが大切です。
ライディングに最適なメレル厳選4モデル
数あるラインナップの中から、特にバイクとの相性が良い4つのモデルをピックアップしました。
① MOAB 3 (モアブ 3) シリーズ
メレルの象徴とも言えるベストセラーモデルです。
適度なソールの厚みがあるため、足付き性が少し不安な方には「底上げ」の効果も期待できます。ミッドカットモデルを選べば、くるぶしもしっかりホールドされるため、ライディング中の安心感があります。
定番を求めるなら、まずはメレル モアブ3 ゴアテックスをチェックしてみてください。
② CHAMELEON 8 STORM (カメレオン 8 ストーム)
尖ったデザインがスポーツバイクやストリートファイター系の車種によく映えます。
このモデルの良さは、ソールの剛性が高いこと。ステップに足を乗せた時の安定感が強く、長距離走行でも足裏が疲れにくいのが特徴です。防水性も非常に高く、タフな使用に耐えてくれます。
メレル カメレオン8 ストーム ゴアテックスは、見た目と機能を両立したいライダーに最適です。
③ JUNGLE MOC 2.0 (ジャングルモック 2.0)
「紐がある靴は不安」という方にイチオシなのが、このスリッポンタイプです。
紐がないため巻き込みのリスクがゼロ。さらに2.0になってから採用されたVibramソールはグリップ力が大幅に向上しており、街乗りでの使い勝手は抜群です。
脱ぎ履きが圧倒的に楽なので、頻繁に休憩を取るツーリングスタイルにはメレル ジャングルモック2.0が手放せなくなるでしょう。
④ WRAPT (ラプト)
「操作感をダイレクトに感じたい」というこだわりのライダーには、ベアフット(素足感覚)モデルのこちら。
ソールが薄く作られているため、シフトペダルの感触やリアブレーキの踏み込み加減が非常に掴みやすいのがメリットです。ただし、長時間の歩行や衝撃吸収性は他のモデルに譲るため、操作性重視のショートツーリングに向いています。
メレル ラプトで、バイクとの一体感を味わってみてください。
まとめ:メレルの靴はバイク用におすすめ?滑る噂の真相とライディングに最適なモデル4選
メレルのシューズをバイクに導入することは、ツーリングの自由度を大きく広げてくれる素晴らしい選択です。
「滑る」という噂についても、近年のVibram Megagrip搭載モデルを選べば、雨天時でも十分に実用的なグリップを得られることが分かりました。専用ブーツのような重厚さはありませんが、それ以上に「軽さ」「歩きやすさ」「防水性」という、旅を楽しむための要素が詰まっています。
自分のライディングスタイルに合わせて、最適な一足を見つけてみてください。左足のシフトガード対策さえしっかりすれば、メレルはあなたの最高の相棒になってくれるはずです。
次のお休みは、新しいメレルを履いて、バイクを降りた後の景色まで欲張りに楽しむツーリングに出かけてみませんか?



