ランニングシューズを選ぶとき、最近は「厚底」「反発力」「軽量性」といったキーワードが注目されていますよね。でも、ビモロ（BeMoLo）のランニングシューズは少し違います。
“自然な走り”をサポートする独自のソール構造で、地面との一体感を重視するブランドとして、口コミでもじわじわ人気が高まっています。この記事では、ビモロのランニングシューズの特徴や評判を、実際の使用感を交えて詳しく紹介します。
ビモロってどんなブランド？独自の理論から生まれたシューズ
ビモロは「BeMoLo®（Beginning Movement Load）」という動作理論をベースに誕生したブランドです。
この理論は、初動負荷理論（BMLT）を応用したもので、身体の動きをスムーズに導くことを目的としています。一般的なランニングシューズがクッション性や反発力を重視するのに対し、ビモロは「足裏からの自然な動き」にフォーカスしているのが大きな違いです。
ビモロのシューズは、スポーツ科学やリハビリの現場でも注目されており、世界7か国で国際特許を取得した構造を採用しています。単なる「走るための靴」ではなく、「正しく動くための道具」として開発されている点が、他ブランドとの決定的な違いです。
特徴①：独自のBeMoLoバーが導く理想的な足運び
ビモロの代名詞ともいえるのが、ソールに組み込まれた「BeMoLoバー」と呼ばれる3本のバー構造。
靴底の踵から薬指方向にかけて配置された立体的なバーが、足の接地から蹴り出しまでの流れを自然に導いてくれます。
このバーの効果によって、足裏のアーチが保たれ、着地の衝撃が分散。さらに足指を使ったしなやかな蹴り出しを促してくれるんです。
いわば「地面を感じる安定感」と「自然な重心移動」を両立した構造で、厚底シューズにはないフィーリングが味わえます。
特に、「地面をしっかり捉えたい」「足裏の感覚を大事にしたい」と感じているランナーには、驚くほどしっくりくるはず。厚底でフワフワした感覚に違和感がある人には、ビモロの走行感が新鮮に感じられるでしょう。
特徴②：軽量で安定感のある設計
ビモロのランニングシューズは軽量化にもこだわっています。
最新モデルの「VeLo Feather specs」などは、シリーズの中でも特に軽く、通気性の高い素材を採用。足を包み込むような柔らかいフィット感がありながら、ソール全体のバランスで安定感を維持しています。
また、踵（かかと）の角度を1度未満に設計しており、走行時の着地衝撃を最小限に抑える工夫もされています。
この繊細な角度設定によって、踵から前足部への重心移動がスムーズになり、無理のない姿勢で走ることができます。
特徴③：走るだけでなく「整える」ためのシューズ
ビモロの魅力は、単なるパフォーマンスシューズではなく、「身体を整える」視点で作られていること。
足底からのバランス感覚を養う設計のため、日常生活やウォーキングにも適しています。
実際、ユーザーの中には「ジョギングや通勤で使うようになってから、姿勢が良くなった」「疲れにくくなった」と感じる人も少なくありません。
もちろん個人差はありますが、足裏から自然に動きを導く設計が、結果的に全身の使い方に良い影響を与えるケースがあるようです。
履いてみた人の評判・口コミまとめ
実際にビモロのランニングシューズを履いた人たちの口コミを見てみると、以下のような感想が多く見られます。
- 「薄底なのに衝撃が少なく、着地が安定している」
- 「足裏が地面に吸いつくようで、自然に前へ進める」
- 「軽くて長時間歩いても疲れにくい」
- 「足首のブレが減って、走りやすくなった」
一方で、こんな声もあります。
- 「厚底に慣れていると、最初は硬く感じる」
- 「サイズがやや小さめなので、ハーフサイズ上げたほうがいいかも」
- 「スピードを出すタイプではなく、自然体で走る感覚向き」
つまり、履き心地に関しては「慣れるまで少し時間が必要だけど、一度ハマると戻れない」という評価が多い印象です。
特に、地面との一体感を求めるランナーからは高評価を得ています。
どんなランナーにおすすめ？
ビモロのランニングシューズは、万人向けというより「走ることを楽しみたい人」や「フォームを整えたい人」に向いています。
おすすめしたいのは、たとえば次のような人です。
- クッション性よりも安定感を重視したい
- 厚底シューズの前傾姿勢が合わない
- 足裏感覚を大切にしたい
- 普段使いもできるシューズを探している
- ランニングフォームを改善したい
一方、フルマラソンでタイムを狙う上級者や、反発力の強いモデルを好む人には、やや物足りなく感じる可能性があります。
その場合は、練習用やジョグ用として併用するのもおすすめです。
人気モデルのラインナップ紹介
ビモロにはいくつかのモデルがありますが、代表的なランニングシリーズを簡単に紹介します。
・VeLo Feather specs
シリーズ最軽量。軽快な走りと通気性を重視。夏場のトレーニングにも最適。
・VeLo Tricot specs
ニット素材を使用し、包み込むようなフィット感を実現。長時間のウォーキングにも人気。
・VeLo Almighty specs
オールラウンド型で、ランニングから普段履きまで幅広く対応。安定感が高く、初めてのビモロにもおすすめ。
これらはいずれも共通して「BeMoLoバー」構造を採用しており、履き心地は似ていますが、素材や軽さ、デザインによって微妙な違いがあります。
購入時の注意点と選び方
ビモロを選ぶときは、次のポイントを押さえておくと失敗しにくいです。
- サイズはハーフサイズ上がおすすめ
ビモロはやや小さめの作りという口コミが多く、普段のスニーカーより0.5cm大きめを選ぶ人が多いです。 - まずは短距離から慣らす
ソール構造が独特なため、最初は短い距離で足を慣らすのがベター。慣れると自然な走りに切り替わります。 - 厚底モデルとは違う使い方を意識する
反発力でスピードを稼ぐというより、フォーム改善や安定走行を目的に履くのが理想です。
ビモロのランニングシューズで得られる“自然な走り”
「自然な走り心地」という言葉はよく聞きますが、ビモロの場合は単なるイメージではありません。
ソール構造が実際に足の動きを誘導することで、着地・蹴り出し・重心移動の流れをスムーズに整えてくれます。
この“自然な感覚”がクセになる理由は、足裏の感覚を取り戻せる点にあります。
地面を感じながら走ることで、自分のフォームや体の使い方を再認識できる。これは、走る楽しさを改めて思い出させてくれる感覚でもあります。
ランニング シューズ ビモロで見つける、新しい走りの感覚
ビモロのランニングシューズは、単に速く走るための道具ではなく、「自分の走りを整える」ための相棒です。
履き始めはやや硬く感じるかもしれませんが、慣れるほどに足裏が自然と地面をとらえ、軽快に前へ進めるようになります。
厚底や反発系のモデルが主流の今だからこそ、あえてビモロのような“原点回帰的な走り心地”を試してみる価値は大いにあります。
走ることをもっと心地よく、もっと自然に感じたい人にとって、ビモロはまさに新しい選択肢になるでしょう。
