「おしゃれは足元から」という言葉がありますが、日本で最もこの言葉を体現し続けているのは、間違いなく木村拓哉さんでしょう。ドラマの衣装からプライベートの私服まで、彼が身につけるものは常に注目の的。中でも、長年彼が愛してやまないブランドが「VANS(バンズ)」です。
VANSといえば、スケーターやサーファーに愛されるストリートの定番。一見するとカジュアルすぎて、大人が履きこなすには少し難易度が高いと感じるかもしれません。しかし、木村さんの手にかかれば、それが最高にクールな「大人のアメカジスタイル」へと昇華されます。
今回は、バンズのスニーカーを愛用するキムタクの着こなし術とモデル別コーデ解説と題して、彼がなぜVANSを選ぶのか、そして私たちが真似すべきポイントはどこにあるのかを徹底的に紐解いていきます。
木村拓哉がバンズを選ぶ「3つの理由」
なぜ、数々のハイブランドを知り尽くした木村拓哉さんが、あえて手頃な価格のVANSを履き続けるのでしょうか。そこには彼の生き方やファッション哲学が色濃く反映されています。
まず一つ目は、彼のバックボーンにある「サーフ&スケートカルチャー」へのリスペクトです。木村さんは愛犬との散歩やサーフィンなど、アクティブなライフスタイルを送っています。気取らず、ガシガシ履き潰せるタフなVANSは、彼の日常に最もフィットする相棒なのです。
二つ目は「アメカジスタイル」との相性の良さ。リーバイスのデニムやアメカジブランドのネルシャツ、レザージャケットなど、彼が好むアイテムにVANSのローテクな質感は完璧にマッチします。ハイテクすぎるスニーカーでは出せない、絶妙な「抜け感」がVANSにはあるのです。
そして三つ目は「エイジング(経年変化)」を楽しむ姿勢です。木村さんは、新品ピカピカの状態よりも、少し履き込んで味がついたスニーカーを好みます。キャンバス生地が色褪せ、ソールが少し汚れたくらいのVANSこそが、彼の渋い着こなしに深みを与えています。
王道中の王道!「オーセンティック」の着こなし術
木村拓哉さんのVANSスタイルを語る上で欠かせないのが、ブランドの原点であるVANS オーセンティックです。シンプル極まりないデザインですが、だからこそセンスが問われる一足でもあります。
木村さんのオーセンティック活用術で注目すべきは、その「カラーチョイス」です。定番のブラックはもちろんですが、彼はホワイトやバーガンディ、さらにはチェッカーボード柄まで幅広く履きこなします。
特に印象的なのが、タイトなブラックデニムやチノパンに合わせるスタイル。裾を軽くロールアップして足首をチラ見せすることで、ローカットの軽快さを活かしています。この時、ソックスが見えない「インビジブルソックス」を選ぶのがキムタク流。足元をすっきり見せることで、カジュアルな中にも清潔感と色気を漂わせています。
最近では、ラグジュアリーブランドとのコラボモデルも話題になりました。ハイエンドな服にあえてオーセンティックを合わせる「ハズし」のテクニックは、大人の男性こそ真似したい高度な着こなしです。
不動の人気!「オールドスクール」を渋く見せるコツ
サイドに「ジャズストライプ」が入ったVANS オールドスクールは、VANSの中でも最も知名度が高いモデルでしょう。木村さんはこのモデルを、より重厚感のあるスタイルに取り入れることが多いです。
例えば、男らしいレザージャケットやMA-1といったミリタリーアイテムとの組み合わせ。足元にオールドスクールを持ってくることで、上半身のハードさを中和し、親しみやすいストリート感をプラスしています。
カラーは、スエード素材のネイビーやブラックをセレクトすることが多く、質感を大切にしているのが伺えます。オールドスクールはオーセンティックに比べてボリュームがあるため、少し太めのワークパンツやカーゴパンツとも相性抜群です。
彼のように「履き古した感」を出したい場合は、紐をあえてきつく締め、羽根の部分を細く見せるのがコツ。これにより、ぼてっとした印象がなくなり、シャープで都会的なシルエットが完成します。
抜け感の天才!「スリッポン」で魅せるリラックススタイル
木村拓哉さんのインスタグラムやプライベートショットで頻繁に登場するのが、VANS スリッポンです。特にチェッカーボード柄のスリッポンは、彼のアイコン的存在と言っても過言ではありません。
スリッポンの最大の特徴は、紐がないことによる圧倒的な「リラックス感」です。木村さんはこれを、ハーフパンツやスウェットパンツに合わせるだけでなく、あえてカッチリしたコートやセットアップの「ハズし」として使うこともあります。
チェッカーボード柄は一見派手ですが、モノトーン構成なので意外とどんな色にも馴染みます。木村さんは、全身を黒でまとめた「オールブラックコーデ」のアクセントとしてこの柄を取り入れるのが非常に上手です。視線を足元に集めることで、全体のバランスを整える視覚効果を狙っているのでしょう。
「ちょっとそこまで」の外出でも、手抜きに見せないのが木村流。スリッポンをサッと履き、上質なアイウェアやアクセサリーをプラスする。そのバランス感覚こそが、彼を永遠のファッションアイコンたらしめる理由です。
冬の足元を彩る「SK8-HI(スケートハイ)」の存在感
寒冷な時期や、よりタフな印象を与えたい時に木村さんが選ぶのが、ハイカットモデルのVANS SK8-HI(スケートハイ)です。
ハイカットスニーカーは、パンツの裾をどう処理するかが最大の悩みどころ。木村さんの場合、細身のパンツをブーツインするように合わせるか、逆に裾を大きくまくってスニーカーの全体像をしっかり見せるかの二択です。
特にデニムとの相性は抜群で、ヴィンテージ加工が施されたジーンズに、履き込んだスケートハイを合わせる姿は、まさにアメカジの完成形。ボリュームがあるモデルなので、ダウンベストや厚手のネルシャツなど、上半身にボリュームが出る冬のコーディネートでも足元が負けません。
また、スケートハイは足首を保護するパッドが入っているため、バイクに乗るシーンが多い木村さんにとって、実用面でも理にかなった選択と言えるでしょう。機能性とファッション性を両立させる、彼らしいチョイスです。
40代・50代がキムタク流VANSを真似するポイント
さて、私たちが木村拓哉さんのスタイルを参考にする際、ただ同じモデルを買うだけでは不十分です。大人世代がVANSを履く時に意識すべき、3つのポイントをまとめました。
- 清潔感のある「汚れ」を意識する「履き潰した味がかっこいい」と言っても、単なる手入れ不足の汚れは不潔に見えてしまいます。キャンバス部分は適度に使い込みつつも、ソールの白いゴム部分は時々拭いて白さを保つなど、メリハリをつけることが大切です。
- 質の良いアイテムとミックスする全身を安価なファストファッションで固めてVANSを履くと、どうしても学生のような印象になってしまいます。木村さんのように、上質なデニム、高級感のある時計、シルバーアクセサリーなど、どこか一点に「本物」を投入することで、VANSが「あえて選んだこだわりの一足」に見えるようになります。
- シルエットに妥協しないVANSはローテクゆえに、パンツのシルエットがダイレクトに全体の印象を左右します。裾がダボついていると野暮ったく見えるため、自分の体型に合ったパンツを選び、必要であれば裾上げやロールアップで「黄金の丈」を見つけてください。
バンズのスニーカーを愛用するキムタクの着こなし術とモデル別コーデ解説のまとめ
木村拓哉さんがVANSを愛用し続ける理由は、それが単なる流行品ではなく、自分のスタイルを表現するための「道具」だからです。オーセンティック、オールドスクール、スリッポン、SK8-HI。それぞれのモデルが持つ歴史と個性を理解し、自分のライフスタイルに合わせて使い分ける。それこそが、私たちが学ぶべき最大の着こなし術と言えるでしょう。
ハイブランドをさらりと着こなすのも素敵ですが、一万円以下で手に入るVANS スニーカーを、誰よりもかっこよく履きこなす。そんな木村拓哉さんの姿勢には、ファッションの本当の楽しさが詰まっています。
まずは自分に合う一足を手に入れて、ガシガシ履き込んでみてください。傷や汚れの一つひとつが、あなただけの「味」となり、木村さんのような渋い大人のスタイルに近づけてくれるはずです。
バンズのスニーカーを愛用するキムタクの着こなし術とモデル別コーデ解説を参考に、あなたも日常の足元に「永遠のスタンダード」を取り入れてみてはいかがでしょうか。


