登山ブランドとして知られるノースフェイス。そんなアウトドアの老舗が作るランニングシューズが、今ランナーの間で注目を集めています。
「山のブランドなのに、走る靴ってどうなの？」と思う方もいるかもしれません。ですが実際に履いてみると、アウトドアで培った技術がしっかり活きており、走る環境を選ばないタフさが魅力。今回は、そんなノースフェイスのランニングシューズを徹底的に解説します。
登山ブランドが作るランニングシューズの背景
ノースフェイスは、アメリカ発のアウトドアブランド。これまで数多くの登山家や冒険家を支えてきた高機能ウェアやギアで知られています。
その経験を活かして「過酷な環境でも快適に走れるシューズ」を目指したのが、同ブランドのランニングシューズライン。舗装路だけでなく、山道や不整地でも安定して走れるよう設計されています。
特に「トレイルランニング（山道を走るランニング）」の分野では、ノースフェイスの名はすでに定番。耐久性と安定性を重視する設計思想は、日常のジョギングやロングランにも向いています。
ノースフェイスのランニングシューズが人気を集める理由
他のランニングブランドとは違う視点で作られているのが、ノースフェイスの面白いところ。人気の理由を大きく3つに分けて紹介します。
1. アウトドア発想の耐久性と安定性
登山靴作りで培われたノウハウがシューズ全体に反映されています。ソールのグリップ力、アッパーの強度、そして悪天候でも滑りにくい設計。舗装路だけでなく砂利道や湿った地面でも安定して走れる安心感があります。
2. 反発力とクッション性のバランスが優秀
ノースフェイスのランニングシューズに搭載されている「VECTIV（ベクティブ）」テクノロジーは、反発力と安定性を両立したソール構造。プレートと高反発フォームの組み合わせで、前方への推進力を生み出します。
これにより、長距離でも疲れにくく、脚のエネルギーロスを減らす設計になっています。
3. 街でも履けるデザイン性
見た目がスタイリッシュなのも魅力。登山ブランドらしいアースカラーやミニマルなデザインで、普段使いや通勤ランにも違和感がありません。ランニング後にそのまま街歩きできるほど、ファッション性が高いのもポイントです。
注目の代表モデルと特徴
ノースフェイスのランニングシューズは、トレイル用とロード用の2軸で展開されています。それぞれ代表的なモデルを見ていきましょう。
● Summit VECTIV Pro
シリーズのフラッグシップ。カーボンプレートを搭載し、より高い反発力と推進力を実現したハイエンドモデルです。
レースやトレイルの大会でも使用されるほどで、ノースフェイスのテクノロジーの粋が詰まった一足。
一方で重量はややあるため、短距離レースよりも長距離・耐久重視のランナーに向いています。
● VECTIV Enduris
ロングディスタンス対応の万能モデル。厚底構造ながら安定感があり、長時間走っても膝や足裏への負担が少ないのが特徴です。
初心者から上級者まで幅広い層に人気で、特に「疲れにくい」「足のブレが少ない」というレビューが多く見られます。
● ALTAMESA 300
トレイルランナーからの評価が高い新シリーズ。300km以上走ってもクッションのへたりが少ないという耐久性が魅力です。
また、アッパーの通気性がよく、夏場のトレイルにも快適。安定感と軽快さを両立した“万能タイプ”として人気を伸ばしています。
● Velocity Forward
舗装路に特化したロードランニングモデル。柔らかめのクッションと軽い反発性で、街ランやジョギングにも使いやすい仕様です。
トレイルほどのグリップは不要だけれど、ノースフェイスの履き心地を試してみたい人におすすめのエントリーモデルです。
実際の履き心地と使用感
レビューをまとめると、ノースフェイスのランニングシューズは「とにかく安定している」「足が疲れにくい」という声が多く見られます。
厚底でもグラつきにくく、着地から蹴り出しまでの流れがスムーズ。長距離走やアップダウンの多いコースでも安心感があります。
一方で、「やや重め」「つま先が狭い」と感じるランナーも一部います。特に足幅が広い人や軽さを最優先する人は、試着してフィット感を確かめてから選ぶと良いでしょう。
トレイルランナーにもロードランナーにも向く理由
ノースフェイスの強みは、どんな地形でも安定した走りをサポートする点にあります。
トレイルでは岩場や砂利道でのグリップ性能が発揮され、ロードではクッション性と反発力のバランスが快適な走りを実現します。
つまり「舗装路＋不整地」どちらにも対応できる懐の深さがあるのです。
休日に山を走り、平日は街でトレーニングをするようなライフスタイルにもぴったり。1足で幅広いシーンをカバーできるのは、アウトドアブランドならではの魅力です。
購入前にチェックしておきたいポイント
ノースフェイスのランニングシューズを選ぶときは、次の点を意識すると失敗しません。
- 用途を明確にする：トレイルメインか、ロード中心かでモデルが異なります。
- サイズ感を確認する：トゥボックス（つま先の広さ）がややタイトなモデルもあるため、足幅が広い人は0.5cm上げるのも選択肢。
- 重量とクッション性のバランス：軽さよりも安定性重視の設計が多いため、スピード重視派は軽量モデルをチェック。
- 価格帯を比較する：高機能モデルは2万円前後が目安。用途に見合うかを考えて選ぶのがおすすめです。
ノースフェイスのランニングシューズが合う人・合わない人
向いているのはこんな人です。
- トレイルや不整地を走ることが多い人
- クッション性や安定感を重視したい人
- アウトドアテイストのデザインが好きな人
- 1足で街も山も走りたい人
逆に、以下のタイプは注意が必要です。
- 軽さを最優先したい短距離ランナー
- 足幅が広くフィット感にシビアな人
- ロード専用の薄底モデルを好む人
このように、ノースフェイスのランニングシューズは「快適さ」「安心感」「多用途性」を重視するランナーにこそ向いています。
登山ブランドが作る「走れる」靴という新しい選択
ノースフェイスのランニングシューズは、ただのスポーツギアではありません。
登山靴で培われた耐久性、過酷な自然環境での検証、そして現代のランニング技術が融合した「アウトドアランシューズ」と呼ぶべき存在です。
ランナーの足を保護しながら、自然の中でも街の中でも、変わらない快適さを提供してくれる。
そんな一足を探している人には、ノースフェイスのランニングシューズがきっと新しい発見になるはずです。
ノースフェイスのランニングシューズで、どこまでも走り出そう
舗装路でも山道でも、安心して走れる相棒が欲しいなら、ノースフェイスのランニングシューズは有力な選択肢です。
ブランドの信頼性に加え、実用的な機能とデザインの両立は、他にはない魅力。
走る場所を選ばず、自分の足で自由に進む――そんな楽しさを教えてくれる一足です。
ノースフェイスのランニングシューズを履いて、次のランをもっと快適に、もっと遠くまで。
