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ニューバランス×バンクシーの関係とは?アートとスニーカーが交差する衝撃コラボを解説

街中の壁に突如現れる風刺的なアートで知られる覆面アーティスト、バンクシー
そして、機能性とデザイン性を兼ね備えたスニーカーブランド、ニューバランス。
この二つの名前が並ぶと「えっ、そんなコラボがあったの?」と気になる人も多いでしょう。
実は近年、「ニューバランス×バンクシー」という検索ワードが注目を集めています。
しかしその実態を掘り下げてみると、少し意外な真相が見えてきます。


バンクシーとは?社会を映すストリートの影絵師

バンクシーは、イギリスを拠点に活動する正体不明のストリートアーティスト。
ステンシル(型抜き)を使ったグラフィティで、戦争・資本主義・権力構造などに対する風刺を描きます。
代表作「風船と少女」「Flower Bomber」は、彼の象徴ともいえる存在。

2018年、ロンドンのオークションで「風船と少女」が落札された直後に額縁内で裁断された事件は記憶に新しいでしょう。
この“セルフシュレッダー事件”は、アート業界とメディアを揺るがしました。
彼のメッセージは常に「問い」を生み出すのです。
そんなアートがスニーカー文化と出会うとどうなるのか——それが今回のテーマです。


ニューバランスとバンクシー、本当にコラボしている?

まず最初に結論から言うと、「ニューバランス×バンクシー」という公式コラボレーションは存在していません。
ニューバランスの公式リリースや海外スニーカー情報サイトを確認しても、両者の直接的なコラボは発表されていません。

では、なぜ「ニューバランス バンクシー コラボ」という言葉が広まっているのでしょうか。
その背景には、日本発のスニーカーブランド「via SANGACIO(ヴィア・サンガチオ)」の存在があります。


“にゅ~ず”×BRANDALISED:バンクシーをモチーフにした日本発スニーカー

ヴィア・サンガチオは、「海外から見た日本のスニーカー」をコンセプトに掲げるブランドです。
彼らが展開する人気シリーズ「にゅ~ず」は、ひらがなの“にゅ”ロゴが特徴的。
その可愛らしい見た目と本格的な作りが話題を呼び、ファッション感度の高い層から支持を得ています。

そんな「にゅ~ず」が2022年、バンクシーのグラフィティを商品化するブランド「BRANDALISED(ブランダライズド)」とコラボしました。
このコラボでは、バンクシー作品「Balloon Girl」「Bomb Hugger」「Flower Bomber」などがデザインとして落とし込まれ、スニーカーがまるで“歩くアートキャンバス”のように仕上げられています。

特徴的なのは、
・「にゅ」ロゴを見つめるラット(ねずみ)
・「DO NOTHING YOU’LL LIVE LONGER(何もするな、その方が長生きできる)」のボードを掲げるサル
といった、バンクシーらしい風刺とユーモアの融合。

抽選販売形式でリリースされたこの限定モデルは、即完売。
その後、メルカリなどの中古市場では「ニューバランス バンクシー コラボ」として誤表記されることもあり、検索キーワードとして定着したのです。


「公式」か「インスパイア」か?ライセンスと真偽のグレーゾーン

注意すべきは、このコラボにバンクシー本人が関与しているわけではない点。
BRANDALISEDは「バンクシーのグラフィティ写真を合法的に商品化する権利を持つ」としていますが、
海外メディア Highsnobiety によると、バンクシー本人はBRANDALISEDとの“公式な関係”を否定しているとのこと。

つまり、今回のコラボは「バンクシーのアートにインスパイアされたデザイン」や「ライセンス利用による商業展開」にあたります。
ここで重要なのは、「バンクシー本人が認めているかどうか」よりも、「アートがどのようにスニーカー文化へ影響を与えているか」という視点です。


スニーカーが“歩くアート”になる瞬間

ストリートアートとスニーカーには共通点があります。
どちらも「街で生まれ」「履かれ」「見られ」「語られる」存在であるということ。

バンクシーが壁をキャンバスに使うように、スニーカーは街中を歩くキャンバスです。
via SANGACIOの「にゅ~ず × BRANDALISED」は、まさにその理念を体現しています。
アートを飾るのではなく、身につけ、街で動かす。
履く人自身がアートの一部となる——それがこのプロジェクトの面白さです。


コレクション価値とマーケットでの人気

抽選販売で入手が限られたこのモデルは、中古市場でも人気が続いています。
メルカリやヤフオクでは数万円前後で取引され、状態によってはプレミア価格がつくことも。
限定数・アートモチーフ・ブランド背景が揃えば、コレクターズアイテムとしての価値が高まるのは当然です。

ただし、販売ページによっては「ニューバランス バンクシー」などと誤って記載されている場合があります。
実際の製造・販売元は「via SANGACIO」であり、ニューバランス社とは別ブランドであることを理解しておくことが大切です。


バンクシー×スニーカーの文化的意味

このような“アート×スニーカー”の動きは、単なるデザインの話ではありません。
ストリートアートが持つ「反消費主義」や「反権力」のメッセージが、スニーカーという“消費財”に落とし込まれる。
そこには矛盾もあり、同時に魅力もあります。

「壁に描かれた抗議」が、「足元を飾る表現」へと変化する。
これは、アートがより日常の中に浸透し、個人のスタイルを通じて語られる時代の象徴といえるでしょう。


ニューバランスとアートの親和性

今回のバンクシー事例とは別に、ニューバランス自体もアートやカルチャーとのコラボには積極的です。
Aimé Leon Dore、Kith、Joe Freshgoodsなど、アーティストやデザイナーとの限定モデルを多数展開。
それらのデザイン哲学には「機能と感性の融合」という共通点があります。

もし将来的にニューバランスが本当にバンクシーとコラボしたら、
それは単なる限定スニーカーを超えた、文化的事件になるかもしれません。
現段階では実現していないものの、アートとスニーカーが交差する流れの延長線上に、その可能性は確かに見えています。


まとめ:ニューバランス×バンクシーが示す“アートの歩き方”

「ニューバランス×バンクシー」という言葉の背景には、実は「にゅ~ず × BRANDALISED」という別ブランドの存在がありました。
とはいえ、スニーカーがアートの媒体となるこの動きは、間違いなく現代的で刺激的。
街を歩くその一歩一歩が、メッセージを運ぶキャンバスになる。
それが、アートとファッションが交差する時代の“歩き方”なのです。

今後、本当にニューバランスとバンクシーが手を組む日が来たら——
それは、アートとスニーカーが完全にひとつになる瞬間になるでしょう。

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