ニューバランスUWRPDCCAの中でも近年注目を集めているモデルが「ニューバランスUWRPDCCA」。正式名称は「WRPD Runner(ワープドランナー)」で、2023年以降の新しいコンセプトラインとして登場しました。これまでの定番シリーズとは一線を画す未来的なデザインと、最新のランニングテクノロジーを融合させた一足です。この記事では、ニューバランスUWRPDCCAの特徴、履き心地、サイズ感、コーディネートのコツまで、詳しくレビューしていきます。
WRPD Runnerとは?UWRPDCCAが生まれた背景
「WRPD Runner(ワープドランナー)」は、ニューバランスが提案する“未来のライフスタイルスニーカー”という位置づけ。名前の“WRPD”は「Warped(歪んだ)」を意味しており、これまでのスニーカーデザインの常識をあえて崩した、独創的なフォルムが特徴です。
デザインを手掛けたのは、ニューバランスのシニアデザイナー、シャーロット・リー。彼女は伝統的なランニングシューズの要素に、建築的で彫刻的なラインを融合させ、単なる“履く道具”ではなく“デザインプロダクト”としての美しさを追求しています。
その中でもUWRPDCCAは、ブラックを基調としたシックなカラーリングが魅力。モードにもストリートにも馴染む万能カラーで、ファッション性と機能性を高い次元で両立しています。
ニューバランスUWRPDCCAの特徴
UWRPDCCAは見た目のインパクトだけでなく、履き心地の良さにもこだわったモデルです。主な特徴を順に見ていきましょう。
1. 反発力の高いFuelCellミッドソール
ニューバランスの上位モデルでも採用されている「FuelCell(フューエルセル)」フォームを搭載。これは同社のランニングシューズでも高評価を得ているテクノロジーで、踏み出すたびにしっかりとした反発力を感じられます。
柔らかすぎず、適度な弾力と推進力を両立しているため、日常の歩行から軽いジョギングまで快適。見た目はボリュームがありますが、クッションの反応が良く、長時間履いても疲れにくいのが特徴です。
2. 彫刻的なソールデザイン
UWRPDCCA最大の特徴とも言えるのが、波打つようにデザインされたアウトソール。これが“Warped=歪んだ”という名前の由来でもあります。
ソールがミッドソールを包み込むようにせり上がっており、サイドから見ると独特の立体感を持ちます。見る角度によって印象が変わり、どこか近未来的で彫刻作品のような存在感です。
このソール形状は単なるデザインではなく、安定感の向上にも一役買っています。厚みがあるのに横ブレを感じにくく、街歩きや立ち仕事でも安心して履ける構造です。
3. 高級感と通気性を兼ね備えたアッパー素材
アッパーにはメッシュ素材をベースに、ピッグスキンスエードのオーバーレイを組み合わせています。
通気性の高いメッシュが蒸れを防ぎ、スエード部分が上質な見た目を演出。シンプルなブラックカラーながら、素材の切り替えによって奥行きと立体感が生まれています。
この質感の良さが、UWRPDCCAを“ファッションアイテムとしても成立するスニーカー”に押し上げています。
4. 安定性を支えるミッドフット構造
内側のアーチ部分には「メディアルスタビリティポスト」と呼ばれる構造を採用。
これは中足部の内側に高硬度素材を組み込み、足の倒れ込みを防止する仕組みです。履いた瞬間から足がブレにくく、自然に体重移動ができるので、歩行時の安定感が格段に高まります。
履き心地レビュー:軽さと安定感の絶妙バランス
実際に履いてみると、まず感じるのはクッションの厚みと柔らかさ。FuelCellフォームの反発力が効いていて、一歩ごとに“ポンッ”と前に押し出されるような感覚があります。
ただし、過剰に沈み込むタイプではなく、しっかりと地面を感じられる安定性があるのもポイント。
ソール全体に厚みがあるため、ヒールアップ効果もあり、身長をわずかに盛れるのも嬉しいポイントです。視覚的にも脚長に見え、ファッション性を高めてくれます。
通気性についても、アッパーのメッシュ構造がしっかり機能しており、長時間の着用でも蒸れにくい印象。スエード部分も柔らかく、足に優しく馴染みます。
サイズ感とフィット感のポイント
UWRPDCCAのサイズ展開は25.0cm〜29.0cm前後。ニューバランスらしく全体的に標準〜やや広めの作りで、普段のサイズを選んで問題ない場合が多いです。
ただし、アッパーが厚めのスエード構成のため、足の形によっては最初は少しタイトに感じるかもしれません。
数回履けば素材が柔らかくなり、自分の足型にフィットしてくるタイプ。甲高・幅広の方は、0.5cmアップを選ぶとより快適に履けます。
一方で足幅が狭い方はジャストサイズでOKです。
カラーとデザインの魅力:ブラックが放つモード感
UWRPDCCAの「CCA」カラーコードは、ブラックを基調にした“トリプルブラック”仕様。ニューバランスでは珍しいほど徹底された黒のトーンで、アウトソールからアッパー、ロゴまで統一されています。
このオールブラックのデザインは、ストリートファッションはもちろん、モード系やミニマルコーデにもぴったり。足元を引き締める効果があり、スラックスやワイドパンツにも合わせやすい万能カラーです。
また、厚みのあるソールと曲線的なラインが組み合わさることで、シルエットに動きが生まれます。立ち姿だけで存在感を放つスニーカーとして、コーディネートの主役になれる一足です。
コーディネートのコツ
UWRPDCCAは個性的な見た目を持ちながら、実は着回しやすいモデルです。
黒をベースにしているため、合わせる服を選ばず、季節問わず活躍します。
おすすめのスタイリング例は以下の通り。
- ストリート系:オーバーサイズのスウェットやカーゴパンツと合わせて、ボリュームのあるシルエットを強調。
- モード系:黒のスラックスやシャツと合わせて、足元の立体感をアクセントに。
- カジュアル:デニムやチノパンと組み合わせて、ボリュームソールで程よい抜け感を演出。
特にワイドパンツとの相性は抜群で、裾から少しソールを覗かせるように履くとバランスが取れます。男女問わずファッション性の高い一足として人気が広がっています。
価格と購入時の注意点
UWRPDCCAの国内定価は22,000円(税込)。ニューバランスの中では中価格帯に位置しますが、FuelCell搭載モデルとしてはコストパフォーマンスが非常に高いといえます。
現在、正規取扱店では完売していることも多く、再販や新カラーの情報を追っている人も少なくありません。中古市場や並行輸入品も流通していますが、偽物対策として信頼できる店舗での購入をおすすめします。
また、素材にスエードが使われているため、雨の日の着用は避けた方が無難。防水スプレーでケアをしておくと長く美しい状態を保てます。
ニューバランスUWRPDCCAはどんな人におすすめ?
このモデルは、単なるスニーカーではなく「ファッションアイテム」として完成された一足です。
- トレンド感のある厚底スニーカーを探している
- ニューバランスらしい履き心地も捨てたくない
- ブラックでどんなコーデにも馴染む靴が欲しい
- 人と被らない新しいモデルを履きたい
そんな人にぴったりのモデルです。
一見モード寄りのデザインですが、履くとニューバランスらしい安定感がしっかり感じられ、歩きやすさも妥協していません。ファッションと機能の両立を目指すなら、UWRPDCCAは間違いなく候補に入るでしょう。
まとめ:ニューバランスUWRPDCCAが示す“未来のスニーカー像”
ニューバランスUWRPDCCAは、ブランドの新時代を象徴するモデルです。
「ランニングの技術」と「デザインの革新」を見事に融合させ、足元からスタイルをアップデートしてくれる存在と言えます。
ボリュームのあるソール、快適なクッション性、そしてオールブラックの洗練されたデザイン。
どれを取っても現代的で、他のどのモデルにもない個性を放っています。
これからニューバランスの新しい顔として定着していくであろうUWRPDCCA。
その履き心地とスタイルを、ぜひ自分の足で体感してみてください。


