スニーカー好きなら一度は目にしたことがあるであろう、ニューバランスRC30。
2022年に登場した比較的新しいモデルですが、どこか懐かしい雰囲気を漂わせています。この記事では、そんな**ニューバランスRC30の履き心地**について、実際の使用感や特徴をもとにじっくりレビューしていきます。
「ヴィンテージ感のあるデザインなのに、快適に履けるのか?」という疑問を持つ人に向けて、リアルな印象をお伝えします。
RC30とは?70年代のDNAを現代に再構築した一足
RC30は、ニューバランスが1970年代に展開していたランニングシューズのエッセンスを現代風にアレンジしたモデルです。
「トラックスター」や「COMP100」などのアーカイブモデルをベースに、レトロな雰囲気を残しながらタウンユース仕様に仕上げられています。
特徴的なのが、波打つようなアウトソール。
この“リップルソール”は70年代のランニングシューズに採用されていた構造で、クラシックさと個性を両立しています。さらに、アッパーにはスエードとナイロン(またはメッシュ)のコンビ素材を使用。
見た目はレトロでも、履き心地やフィット感は現代的にアップデートされています。
スエード×ナイロンの柔らかい足あたり
最初に感じたのは、足を入れた瞬間の「柔らかさ」。
スエードとナイロンのコンビアッパーは、足に当たる部分がソフトで、履き始めから“馴染む”印象があります。特に、つま先や甲のあたりに硬さがなく、靴擦れの心配もほとんどありません。
海外のレビューでも「No stiffness out the box(最初から硬さがない)」という声が多く、履き出しのストレスが少ないことがわかります。
スエードの質感も上品で、素足や薄手のソックスで履いてもチクチク感がなく快適。
アッパー全体が柔らかいぶん、足の動きに自然にフィットしてくれる感覚があります。
リップルソールの独特な履き心地
RC30の象徴ともいえる波型のリップルソール。
見た目のインパクトが強いですが、実際の履き心地にも影響があります。
地面との接地感がダイレクトで、歩くたびに「コツコツ」とした軽快な感触を味わえます。
一方で、クッション性を重視するタイプのスニーカーと比べると、やや硬めに感じる人もいるかもしれません。
「Comfort 8/10」と評価するレビューもあるように、極端に柔らかいわけではないものの、日常の街歩きには十分な快適性です。
ランニング用途というよりも、「レトロな見た目を楽しみながら気軽に履く」ことを目的としたモデルと捉えるとバランスが良いでしょう。
ただし、ソールの形状ゆえに濡れた地面ではやや滑りやすいという意見もあります。
雨の日や駅の床などでは注意が必要です。
フィット感とサイズ選びのポイント
ニューバランスRC30は、標準的なDワイズで設計されています。
実際に履いてみると、足幅が広めの人でもそこまで窮屈さを感じにくく、程よいフィット感があります。
柔らかい素材が足の形に馴染みやすいため、甲の高さや幅に対しても適度な余裕を感じるはずです。
筆者は普段27.5cmを履いていますが、RC30も同サイズでぴったり。
厚めのソックスを合わせるならハーフサイズアップでも良いかもしれません。
一方で、甲が低め・足幅が細めの人はジャストサイズで十分。
初めてニューバランスを履く人でもサイズ選びに迷いにくい印象です。
長時間歩いても疲れにくい?実際の使用感
1日履いてみると、RC30の魅力がより実感できます。
まず軽い。スエードやナイロン素材の組み合わせにより、重量感がなく足取りが軽いです。
ミッドソールが適度に反発してくれるので、街歩きやショッピング、通勤などの“中距離歩行”には十分対応できます。
クッション性はニューバランス990やニューバランス2002などのハイエンドモデルほどではないものの、足裏への衝撃を適度に吸収してくれます。
一方で、硬めの地面を長時間歩くと、リップルソールの突起構造が少し足裏に伝わる感覚があります。
そのため、長時間の立ち仕事や旅行で長く歩く場合は、インソールを好みのものに変えるのもおすすめです。
ヴィンテージ感を楽しむファッション性
RC30が支持される理由の一つが、「レトロとモダンの絶妙なバランス」です。
スリムなシルエットと大きめの“N”ロゴは、70年代のクラシックランナーを思わせる一方で、カラーリングや素材の切り替えは現代的。
シンプルながら個性を感じさせるデザインで、どんな服装にも合わせやすい万能さがあります。
デニムやチノパンとの相性はもちろん、トラックパンツやワイドパンツに合わせてもスタイリッシュ。
「スポーティだけど品がある」という印象で、ニューバランスの中でもファッション寄りの立ち位置にあります。
ユニセックスで履ける点も人気の理由です。
使用シーン別の快適性と注意点
RC30は、あくまで「ライフスタイルスニーカー」。
そのため、街歩きやカフェ巡り、軽い通勤・通学といったシーンには最適です。
軽くて柔らかく、履き心地が良いので、1日中履いていてもストレスは少なめです。
ただし、悪天候時には注意が必要。
スエード素材は水濡れに弱く、雨染みや汚れがつきやすいので、防水スプレーでケアしておくと安心です。
また、リップルソールは独特の形状ゆえ、濡れた床では滑ることがあります。
雨の日の使用は避け、晴れの日の外出や屋内中心のシーンで活躍させるのがベストです。
メンテナンスと経年変化を楽しむ
スエード素材のRC30は、履き込むほどに味が出ていきます。
最初の毛足の整ったスエードも、使ううちに少しずつ色味や質感が変化し、より“ヴィンテージ感”が増していきます。
この経年変化を楽しむのもRC30の魅力のひとつ。
お手入れは、スエード専用のブラシや防水スプレーを活用すると長持ちします。
汚れた場合は濡らした布ではなく、乾いたブラシで汚れを落とすのが基本。
保管時にはシューキーパーを入れて形を整えると、型崩れ防止にも効果的です。
RC30を選ぶ理由 ― 見た目と履き心地のバランス
ニューバランスのスニーカーといえば、990シリーズや574のような王道モデルが有名ですが、RC30は一味違います。
軽快さと個性、そして“抜け感”が共存しているのがこのモデルの強みです。
履き心地は軽やかで、ソールのクッション性も日常使いには十分。
それでいてデザイン性が高く、街で差をつけたい人にぴったりの一足です。
「履きやすくて、おしゃれ」
このシンプルな条件を満たすスニーカーを探しているなら、RC30は間違いなく候補に入ります。
ヴィンテージなデザインが好きな人、ファッションのアクセントになる靴を探している人には特におすすめです。
まとめ:ニューバランスRC30の履き心地は“レトロと快適の中間点”
最後にもう一度、ニューバランスRC30の履き心地をまとめましょう。
- 柔らかいスエードとナイロンで足あたりが優しい
- 履き始めから馴染みが良く、靴擦れしにくい
- リップルソールは独特の接地感があり、クッションは控えめ
- 軽量で街歩きや日常使いに最適
- 雨天・濡れた路面では滑りやすい点に注意
- ヴィンテージ感とモダンデザインが融合し、ファッション性も高い
結論として、RC30は「履き心地重視」と「デザイン重視」を両立したスニーカーです。
足に優しく、軽快に歩ける。そして、どんなコーデにも自然に溶け込む。
クラシックな雰囲気と現代的な快適さを併せ持つRC30は、今の時代にちょうどいい“レトロモダン”な一足と言えるでしょう。
ニューバランスRC30の履き心地――それは、懐かしさの中にある新しい快適性です。


