「ニューバランスといえば574」と言われるほど、ML574はブランドを代表する定番モデルです。街中でもよく見かけるこのスニーカー、実際の履き心地はどうなのでしょうか?今回は、長年愛され続ける理由や履き心地の特徴、サイズ感、向いている人・そうでない人まで、実際の体験や多くのレビューをもとにまとめていきます。
ML574とは?ニューバランスを象徴する“永遠の定番”
ML574は1988年に誕生したモデルで、ニューバランスの500番台シリーズの中でも特に人気の高いスニーカーです。500番台はもともとオフロードランニング用に作られたシリーズで、そのDNAを受け継ぎつつ、日常使いに最適化されたのが574。
「ML」はMen’s/Unisex Lowの略で、国内ではML574という名称で幅広く展開されています。
特徴的なのは、クラシックなスエードとメッシュ素材のコンビ。見た目にも上品で、ファッション性が高い一方で、ミッドソールにはクッションと安定性を両立する「ENCAP(エンキャップ)」を搭載。
トレイルラン由来のアウトソールパターンによってグリップ力も高く、まさに“普段履きの万能選手”といえるモデルです。
初めて履いたときの印象 ― 「ちょっと硬いけど安心感がある」
履き始めの印象として多くの人が口にするのが、「ソールがやや硬い」という感覚です。柔らかいスニーカーに慣れている人にとっては、最初の数日は少し違和感を覚えるかもしれません。
しかし、これはML574の特徴でもあります。EVA素材のミッドソールとENCAP構造がしっかりと足を支えるため、歩行時の安定感が高く、慣れてくると“硬さ”ではなく“安心感”に変わります。
数日から数週間履き込むと、スエード素材が足に馴染み、ミッドソールの反発も柔らかく感じるようになります。筆者自身も最初の一週間ほどはやや固めに感じましたが、通勤や買い物で履くうちに自然とフィット。履き込むほどに足に沿う感覚が増していくのが、このモデルの魅力です。
実際の履き心地 ― 安定感・ホールド感・疲れにくさ
ML574の履き心地を語るうえで外せないのが、ENCAPミッドソールによる安定感。
かかと部分に硬めのポリウレタンカプセルを内蔵しており、足をしっかり支えつつクッション性も確保しています。そのため長時間歩いても疲れにくく、「一日中履いても平気だった」という声が多く見られます。
また、足を包み込むようなホールド感も特徴的です。スエードとメッシュの組み合わせにより、優しくフィットしながらも型崩れしにくい。通勤や旅行などで歩く距離が長い人でも、足のブレが少なく安定した歩行をサポートしてくれます。
ランニングシューズほどの反発力や軽さはありませんが、“ゆったり歩く”ための快適さは抜群です。
サイズ感とフィット ― どんな足にも馴染みやすいバランス設計
サイズ感は「ややゆとりがあるが、つま先が詰まり気味」と感じる人が多い印象です。特に足幅が広めの方にはちょうど良く、細身の方は少し余裕を感じるかもしれません。
筆者は普段26.5cmを履いていますが、ML574ではハーフサイズアップの27.0cmを選ぶとベストフィットでした。
ポイントは、素材がスエードという点。新品のうちは硬めですが、履き込むと柔らかくなり、足の形に馴染んできます。そのため最初に少しきつくても、履くうちにちょうど良くなるケースも多いです。
もし迷った場合は、店頭で試し履きをして“つま先の圧迫感”を基準に選ぶのがおすすめです。
長時間履いて感じたメリット
1. 安定したクッション性
ENCAPソールが歩行時の衝撃を分散してくれるため、足裏が疲れにくいです。特にかかとの安定感が強く、長時間の立ち仕事や通勤にも向いています。
2. 幅広いコーデに合うデザイン
シンプルなシルエットと豊富なカラー展開で、どんな服装にも馴染みやすいのが魅力。カジュアルからきれいめまで幅広く対応できます。
3. 履き込むほどに味が出る素材感
スエードの質感が時間とともに柔らかくなり、自分の足にフィットしていく感覚はML574ならでは。長く履くほど“自分の靴”に育っていく楽しさがあります。
4. コスパの高さ
1万円台前半で手に入る価格帯ながら、安定性・快適性・デザインのすべてをバランスよく備えています。価格以上の満足度を感じる人が多い理由です。
気をつけたい点とデメリット
1. ソールがやや硬め
クッション性はあるものの、最新のランニングシューズのような柔らかさや反発力はありません。柔らかい履き心地を好む人には少し物足りないかもしれません。
2. 通気性は季節によって差がある
メッシュ部分はある程度風を通しますが、スエード素材の割合が多いモデルでは夏場に少し蒸れるという声も。気になる人は、通気性の高いメッシュ重視のバリエーションを選ぶのもおすすめです。
3. ランニング用途には不向き
574シリーズはもともとトレイルラン由来とはいえ、現在は街歩き用にチューニングされたモデル。軽量で反発のある走り心地を求める場合は、別のシリーズ(例:990や1080など)が適しています。
こんな人におすすめ
- 一日中歩いても疲れにくいスニーカーを探している
- カジュアルでもきれいめでも合わせやすい靴が欲しい
- クラシックなデザインが好み
- 足幅が広めで、しっかりフィットするスニーカーを選びたい
- “柔らかすぎない履き心地”を好む人
反対に、軽くて柔らかいシューズを求める人、真夏でも涼しく履きたい人には別モデルの方が快適かもしれません。
長く快適に履くためのコツ
- 履き始めは短時間から慣らす:硬さが気になる場合、最初の数日は短時間の使用にとどめると自然に馴染みます。
- 防水スプレーを活用:スエード素材は水や汚れに弱いため、購入直後に防水スプレーをかけておくと長持ちします。
- ブラッシングで風合い維持:起毛素材なので、定期的にスエードブラシで汚れを落とすと見た目も快適さも長続きします。
- インソールを好みで交換:よりクッションを求める場合は、低反発やアーチサポート付きインソールに変えるのも効果的です。
他モデルとの比較で見えるML574の魅力
例えば「996」や「327」と比べると、ML574はクラシックで安定感重視のモデルです。996がスリムで軽量、327がトレンド感あるデザインなのに対し、574はどんな服装にも合わせやすく、履き心地のバランスが取れています。
“万人に似合うニューバランス”という言葉がぴったりで、初めてニューバランスを履く人にもおすすめできるポジションにあります。
ニューバランスML574の履き心地まとめ
ML574は、長年愛され続けてきた理由がしっかりあるスニーカーです。初めはやや硬めでも、履き込むことで足に馴染み、しっかりと地面をとらえる安定感とほどよいクッション性が魅力。
ENCAPミッドソールの支えが効いており、通勤・通学・街歩きなどの日常シーンで疲れにくい履き心地を実感できます。
トレンドに左右されないクラシックなデザインも相まって、「これ一足で十分」と言えるほど万能。ファッション性と実用性を兼ね備えた、まさにニューバランスの原点のような存在です。
長く愛用できる定番スニーカーを探している人は、ぜひ一度ML574の履き心地を体験してみてください。


