ニューバランスの中でも“究極の履き心地”として根強い人気を誇るのが「M993」。一見するとM992と似ていますが、履き心地やサイズ感、安定性などに細かな違いがあるのをご存じでしょうか？
この記事では、M993の特徴を実際のレビューやユーザーの声をもとに深掘りし、M992との違いも分かりやすく解説します。これから購入を考えている方に向けて、サイズ選びや履き心地のリアルな感想をまとめました。
M993とは？アメリカ製にこだわるニューバランスの名作
M993は、ニューバランスの名作「990番台」シリーズの中でも、アメリカ・メイン州で製造される“Made in USA”モデル。素材から組み立てまで高い品質管理のもとで作られています。
外観はクラシックなランニングシューズの流れを受け継ぎながら、現代的な快適性を備えた万能モデル。重厚感のあるフォルムと柔らかなスエードアッパーが特徴で、街歩きにもビジネスカジュアルにも馴染みます。
M993は2009年に登場し、M992の後継として開発されました。つまり、デザイン面ではM992を引き継ぎつつ、履き心地のチューニングをさらに進化させたモデルと言えます。
M993の履き心地はどう違う？ABZORB DTSが生む快適なクッション性
M993の最大の魅力は、ソール構造にあります。
ニューバランス独自の「ABZORB DTS（Dynamic Transition System）」を採用。これは、M992に使われていたABZORB SBSを改良したもので、踵の衝撃吸収と前足部の推進力を両立するクッションテクノロジーです。
一歩ごとに感じる“沈み込みと戻り”のバランスが絶妙で、長時間歩いても疲れにくいという声が多く聞かれます。特にヒール部分の安定感が増しており、立ち仕事や通勤など、日常で長く履くシーンでも頼りになる存在です。
口コミでも、
「M992よりも着地が安定していて、歩きやすい」
「厚みがありながら足裏の感覚がしっかりしている」
といった意見が多く、履き心地を重視するユーザーから高評価を得ています。
柔らかいスニーカーというよりは、“しっかりと支える履き心地”。クッションの反発よりも、安定感と包み込みを重視した構造になっています。
実際の履き心地レビュー：安定感と包み込み感が両立
M993を履いた瞬間に感じるのは、ソールの厚みとアッパーの安定感。スニーカーというよりも“スニーカー型のコンフォートシューズ”のような印象です。
甲を包み込むフィット感が非常に心地よく、靴の中で足が遊ぶ感覚がありません。
一方で、M992に比べるとやや重量感があります。片足約400g前後と、軽量ランニングシューズに比べれば重め。ただ、この“重さ”が安定性につながっており、地面をしっかり踏みしめる感覚を生み出しています。
「長時間立ちっぱなしでも疲れにくい」「旅行や通勤で一日中履いても快適」という声が目立ち、クッションの柔らかさよりも“全体の支え”を重視する人に向いています。
サイズ感の目安：普段のサイズでOK、ただし足幅に注意
M993のサイズ感は「いつものスニーカーサイズで問題ない」とするレビューが多いです。
実際に試したユーザーの多くが、ナイキやアディダスなどの一般的なスニーカーと同じサイズを選んでいます。
ただし、アメリカ製の木型（ラスト）を採用しているため、やや幅が狭く感じる人もいます。足幅が広め、もしくは甲高の人はハーフサイズ上げると快適に履けるケースが多いです。
また、M993はワイズ展開（D・2Eなど）があるので、足の形に合わせて選ぶのもポイント。
「つま先に少し余裕があり、甲と幅はジャスト」という意見が多く、全体的にはバランスの良いフィット感になっています。
一方で、「M992より少しホールド感が強い」「足全体を包まれるようなフィット感」と感じる声もあり、フィット重視の作りと言えるでしょう。
M992との違いを徹底比較
M992とM993は兄弟のように似ていますが、実際には履き心地の方向性が異なります。
1. クッション構造の違い
M992はABZORB SBSを搭載し、より軽快で弾むような履き心地。対してM993はABZORB DTSによって衝撃吸収性と安定感を強化しています。
→ M992＝軽快で柔らかめ、M993＝安定してしっかりした履き心地。
2. フィット感の違い
M993の方が全体的に包み込む感覚が強く、ヒールの安定性も高め。M992はややタイトで、よりスタイリッシュな印象です。
→ M993＝足裏全体を支える安心感、M992＝軽さとフィット感のバランス。
3. 重量と用途の違い
M993は重量がある分、歩行や立ち仕事など“長時間履く”シーンで真価を発揮。
M992は軽く、街歩きやコーデ重視の人に人気。
どちらを選ぶかは、用途と好みによります。
M993のデザインと質感：クラシック×高級感
M993はM992の流れを受け継いだクラシックなデザインで、厚みのあるソールとスエード素材が特徴です。
「ぽってり」としたフォルムは日本人の足にも馴染みやすく、スニーカーながら上品な雰囲気。
グレー、ネイビー、ブラックといった定番カラーはどんな服装にも合わせやすく、年齢や性別を問わず支持されています。
また、「Made in USA」モデルならではの上質なスエードやメッシュの質感も魅力。手に取ると一目で分かる仕上がりで、耐久性にも優れています。
長時間履いても疲れにくい理由
M993が“疲れにくい”と感じる理由は、ソールの構造に加えて、全体のバランス設計にあります。
踵からつま先への体重移動がスムーズで、着地時の衝撃をしっかり吸収。足首や膝への負担が少なく、歩行姿勢が安定しやすいのが特徴です。
さらにアッパーの素材が柔らかく、足の形に自然に馴染んでいくため、履くほどにフィット感が増していきます。
履き慣らすほどに“自分の靴になる”感覚を味わえるのも、M993ならではの醍醐味です。
購入前に知っておきたいポイント
- 普段のサイズから選ぶのが基本
迷ったら、普段のスニーカーサイズでOK。幅広ならワイズ2Eやハーフアップを検討。 - 試着できるならベスト
アメリカ製モデルは個体差があるため、できれば実店舗で履き心地を確認。 - 重さを気にしすぎない
M993は少し重めですが、その分安定性が高く、歩行がラクになるケースも多い。 - 長く使える耐久性
アウトソールの減りにくさや型崩れしにくさも魅力。コストパフォーマンスは高め。
M993はこんな人におすすめ
- 長時間歩くことが多い人
- クッションよりも安定感を重視する人
- しっかり足を支えてくれるスニーカーが好きな人
- クラシックデザインを好む大人の男性・女性
一方で、「軽さ」や「スリムな見た目」を重視する人は、M992や990v6などの別モデルも検討するとよいでしょう。
ニューバランスM993の履き心地とサイズ感まとめ
M993は、M992の良さを引き継ぎながら、より安定性と快適性を高めた完成度の高いモデルです。
履き心地は安定感と包み込み感が両立し、長時間履いても疲れにくい。サイズは基本的に「普段のスニーカーサイズでOK」ですが、足幅や履き方の好みによって微調整するとより快適です。
M992との違いは、クッション性よりも“支えと安定感”を強化した点。見た目は似ていますが、実際に履いてみると印象が大きく異なります。
クラシックなデザイン、Made in USAの品質、そして確かな履き心地。
「長く愛用できる一足」を探している人にとって、ニューバランスM993は間違いなくおすすめのモデルです。
