スニーカー好きの間でじわじわと注目を集めている「ニューバランスM740」。レトロな雰囲気を漂わせながらも、現代的な履き心地を兼ね備えたモデルとして、ファッションシーンでも話題になっています。
今回は、その特徴や魅力、実際の履き心地、コーディネートのポイントまで、徹底的に掘り下げて紹介していきます。
2000年代のランニングモデルを現代に再解釈したM740の魅力
ニューバランスM740はもともと2000年代初頭に登場したランニングシューズをベースに開発されたモデルです。当時のランニングカルチャーを感じさせるデザインを残しつつ、現代の街履きにも合う仕様にアップデートされています。
特に今回の復刻では、単なる「再発売」ではなく、オリジナルの魅力を再発見した“リデザイン”というコンセプトが採用されているのがポイント。ニューバランスらしい履き心地と耐久性を維持しながら、ファッションアイテムとしても成立する完成度に仕上がっています。
ランニングモデル由来の機能性を保ちつつ、普段使いでも自然に馴染む絶妙なバランス。これがM740が多くのファンに支持される理由のひとつです。
アッパー素材とディテールに宿るレトロな存在感
M740の第一印象を決めるのは、やはりアッパーの素材感。シンセティックレザー(人工皮革)とメッシュを組み合わせた構造は、軽やかさとクラシックさを両立しています。
メッシュ部分は通気性を高めるだけでなく、2000年代のランニングシューズらしいスポーティな印象を強調。さらに光沢のあるレザーオーバーレイや、反射素材を配置したリフレクティブディテールが、夜間の視認性とデザイン性を両立しています。
サイドには立体的な「N」ロゴが施され、ブランドのアイデンティティを主張。細部の素材やパネル構成が丁寧に作り込まれており、単なる復刻ではない“再構築された美しさ”が感じられます。
クッション性の核「ABZORB」ミッドソールの実力
M740の履き心地を語る上で欠かせないのが、ニューバランス独自のクッション技術「ABZORB(アブゾーブ)」です。
このミッドソール素材は、衝撃吸収と反発力のバランスを高めることで、歩行時やランニング時に足への負担を軽減します。踏み込んだときの柔らかさと、蹴り出すときの軽やかな反発。そのどちらも感じられるのがM740の魅力です。
さらに、アウトソールには耐摩耗性に優れたラバー素材を採用。滑りにくく、街中での長時間の使用にも対応できる仕様になっています。
「軽いのに安定感がある」「長時間歩いても疲れにくい」といったレビューも多く、見た目のクラシックさに反して実用性は非常に高いモデルです。
現代のファッションに溶け込む“レトロランニング”デザイン
M740は、2000年代ランニングシューズの要素を色濃く残しながらも、現代のファッションスタイルに溶け込むデザインに仕上がっています。
丸みのあるフォルムと流れるようなパネルラインが特徴で、スポーティさと上品さを両立。スニーカー単体で見るとややレトロですが、実際に履いてみるとジーンズやチノパン、スラックスなど幅広い服装にマッチします。
特に最近のY2Kやテック系ファッションとの相性が良く、オーバーサイズのトップスやカーゴパンツと合わせても違和感がありません。
控えめながら存在感のあるデザインは、ストリートスタイルだけでなく、大人のカジュアルスタイルにも自然に馴染みます。
カラーバリエーションとコーディネートの幅広さ
国内展開では、ホワイト×グリーン、グレー×グリーンなど、落ち着いた配色が中心。どのカラーも主張しすぎず、上品な印象を与えてくれます。
海外ではアイスブルーやシーストーンなどの爽やかなカラーも登場しており、よりファッション性の高い選択肢として人気です。
ホワイト系のM740は清潔感があり、どんな服にも合わせやすい万能カラー。
一方で、グレーやブルー系は落ち着いたトーンで、秋冬ファッションの差し色にもぴったりです。
派手さを抑えつつも存在感を放つカラー展開が、M740の「使えるスニーカー」としての評価を高めています。
サイズ感とフィット感 ― 標準設計だからこそ選びやすい
ニューバランスのスニーカーはサイズ展開が豊富なことでも有名ですが、M740は「標準的な足幅」に合わせた設計です。
普段ニューバランスを履いている人なら、基本的にはいつものサイズを選べば問題ありません。
ただし、足幅が広い人や甲が高い人は、0.5サイズアップを検討するのがおすすめです。
履き心地については「包み込まれるようなフィット感」「ややタイトに感じる」という声が多い傾向にあります。
ヒール周りのクッションは柔らかく、安定感も十分。軽量ながらしっかりとしたホールド感があり、街歩きにもぴったりの仕上がりです。
レビューから見るM740のリアルな評価
実際のユーザーからは「クッション性が高く、長時間歩いても快適」「軽くて履き心地が良い」といったポジティブな意見が目立ちます。
一方で、「ヒール部分のクッションが少し薄い」「ボリューム感が控えめ」という声もあり、好みが分かれる部分でもあります。
総じて、「日常使いにちょうどいい」「仕事帰りや休日のお出かけにも気軽に履ける」といった実用性の高さが評価されています。
価格も手頃で、コストパフォーマンスの高いモデルとして人気を集めているのも納得です。
コラボモデルや限定カラーにも注目
M740はスタンダードモデル以外にも、コラボレーションモデルが登場しています。
特に話題になったのが、米ラッパー「Aminé(アミーネ)」とのコラボモデル。ニューバランス 740 “BTEE” BY Aminé。オレンジとロイヤルブルーの大胆な配色で、ストリート要素を強く打ち出したデザインが印象的です。
こうした限定モデルは数が少なく、ファッションアイテムとしてもコレクターズアイテムとしても価値が高い存在になっています。
スタンダードなカラーを選ぶか、限定色で個性を出すか――どちらを選んでもM740の魅力を存分に楽しむことができます。
購入時のポイントとお手入れのコツ
購入時は、必ずサイズガイドを確認して自分の足型に合うものを選ぶのが大切です。
店舗で試着できる場合は、夕方など足がむくんでいる時間帯に履いてみるとフィット感を確かめやすいでしょう。
オンライン購入では、返品・交換が可能なショップを選ぶと安心です。
メッシュ素材を含むため、汚れた場合はブラシで軽く汚れを落とし、乾いた布で拭き取るのが基本。
雨や泥汚れがついたときは、すぐに乾燥させておくことで型崩れを防げます。
定期的なメンテナンスをすることで、長く美しい状態を保てます。
どんな人にM740がおすすめか
M740は、レトロランニングスタイルが好きな人にはもちろん、「機能性とファッション性のバランスが取れた一足」を探している人に最適です。
軽快な履き心地で、普段の通勤・通学・散歩などのシーンにも使いやすく、見た目にも程よい存在感があります。
スニーカーを主役にしたカジュアルコーデを楽しみたい人、ニューバランスのクラシックモデルをコレクションしたい人にもおすすめです。
ニューバランスM740の魅力を改めて
改めてまとめると、ニューバランスM740は
「2000年代ランニングモデルのレトロ感」
「ABZORBによる快適なクッション性」
「日常にも馴染むデザイン性」
この3つを絶妙に組み合わせたモデルです。
単なる復刻ではなく、現代のライフスタイルに合わせて再設計された一足。
街でも自然に履ける上に、歩きやすさと快適さをしっかり両立しています。
“レトロランニングスタイル”という言葉がぴったりなニューバランスM740。
これからスニーカーを新調したい人や、定番以外のモデルを探している人にとって、間違いなく注目すべき存在といえるでしょう。


