スニーカー好きの間で“隠れた名作”と呼ばれるモデル、ニューバランスM670。クラシックな見た目と上質な素材、そして履き心地の良さが魅力です。この記事では、ニューバランスM670の快適性やサイズ感、実際に履いたときの感触を中心に、日常使いに向いているかをじっくり解説していきます。
ニューバランスM670とは？英国クラフトが光る名作モデル
ニューバランスM670は、1980年代に誕生したランニングシューズをベースにしたモデル。ニューバランスの中でも英国・フリンビー工場で製造される「Made in UK」仕様が多く、クラシックな雰囲気と高品質なつくりで人気を集めています。
アッパーには上質なレザーやスウェードを使用し、履き込むほどに風合いが増すのが特徴です。ソールにはニューバランス定番のC-CAP（シーキャップ）やABZORBといったクッション素材が組み込まれ、長時間歩いても疲れにくい構造になっています。
見た目はシンプルながら、足を入れた瞬間に感じる包み込み感や安定感は“英国メイド”ならでは。まさに「見た目も履き心地も大人のスニーカー」といえる一足です。
実際の履き心地を徹底レビュー
長時間でも疲れにくいクッション性
ニューバランスM670の魅力のひとつは、しっかりとしたクッション性。C-CAPミッドソールが衝撃を吸収し、かかとからつま先への体重移動をスムーズにしてくれます。
柔らかすぎず、沈み込みすぎない絶妙なバランスで、街歩きや通勤にも最適です。最新のランニングモデルほどの反発力はないものの、“安定して歩きやすい快適さ”を求める人にはちょうどいい仕上がりといえます。
「長時間歩いても足が疲れにくい」「通勤にも旅行にも使える」という声が多く、実際に歩行用スニーカーとして愛用する人も少なくありません。
レザーの質感とフィット感
アッパーに使われているレザーは厚みがあり、最初はやや硬さを感じることもあります。しかし数回履くうちに徐々に足に馴染み、まるで革靴のように柔らかくフィットしてきます。
履き始めは「少し硬い」「重い」と感じるかもしれませんが、馴染んでからの包み込むような履き心地は他モデルにはない魅力。
スニーカーでありながら高級感のある質感があり、履くたびに愛着が増すタイプです。
サイズ感とフィッティング
ニューバランスM670はやや細めのラスト（木型）が採用されており、一般的なニューバランスよりもタイトに感じる人が多いようです。特に英国製モデルは「Dワイズ」と呼ばれる細身仕様が中心。
足幅が広い方や甲高の方は、普段より0.5cm〜1cmアップを検討しても良いでしょう。
また、履き口やヒール部分の作りがしっかりしているため、かかとのホールド感も高く、歩行中の安定性があります。サイズ選びさえ合えば、フィット感と履き心地の両立が期待できます。
英国製ならではのクラフト感と上質なデザイン
英国・フリンビー工場で生産されるニューバランスM670は、ニューバランスの中でも“クラフトマンシップ”が感じられるモデルです。
アッパーにはピッタード社製のフルグレインレザーが使われることもあり、細部の縫製も丁寧。スニーカーでありながら、革靴のような気品を感じさせます。
アウトソールにはビブラムソールを採用したモデルもあり、グリップ力・耐久性ともに優秀。雨の日や石畳でもしっかりと地面を捉えてくれます。
素材の質感と製造技術の高さが、履き心地の良さにもつながっている点は見逃せません。
デザインとスタイルの汎用性
クラシックなランニングスタイルをベースにしたニューバランスM670は、どんな服にも合わせやすい万能デザイン。
ジーンズやチノパンはもちろん、ジャケットスタイルにも自然に馴染みます。派手すぎず、上品すぎず、絶妙なバランスです。
特に「スニーカーでも大人っぽく見せたい」という人にはぴったり。日常の街歩きからオフィスカジュアルまで、幅広いシーンで活躍してくれます。
また、素材やカラー展開によって印象が変わるのも魅力。スウェードタイプは柔らかくカジュアルに、レザータイプは重厚感のある仕上がりになります。
コーディネートに合わせて選ぶ楽しさも、ニューバランスM670の人気の理由のひとつです。
他モデルとの履き心地比較
ニューバランスにはニューバランスM576やニューバランスM991など、英国製の人気モデルがいくつもあります。ニューバランスM670はそれらと比べると、やや軽快でスマートな履き心地です。
ニューバランスM576が丸みのあるフォルムとボリューム感で“安定志向”なのに対し、ニューバランスM670はシャープで軽快。長時間歩く用途ではニューバランスM670のほうが足運びが自然という声もあります。
また、ニューバランスM991のように厚底ソールでクッション性を極めたモデルと比べると、ニューバランスM670は“クラシックな自然さ”を重視した作り。過度な反発力ではなく、足裏全体で地面を感じるような安心感が特徴です。
この“ほどよい硬さ”が好きというリピーターも多く、英国製シリーズの中では最もバランス型の履き心地といえます。
履き心地を最大限に引き出すコツ
せっかくの上質なスニーカーをより快適に履くために、いくつかポイントを押さえておくと良いです。
- 慣らし期間を設ける
初期は革が硬めなので、いきなり長時間履かず短時間から慣らすのがおすすめ。 - インソールで調整
足裏のアーチに合わせたインソールを使うと、フィット感とクッション性がさらにアップ。 - サイズ選びは慎重に
幅が細めなので、店舗で試着するか、サイズアップを検討。 - メンテナンスを怠らない
レザー仕様のモデルは定期的にブラッシングやクリームで保湿すると、柔らかさが長持ちします。
これらを意識するだけで、ニューバランスM670の本来の履き心地をより深く味わうことができます。
ニューバランスM670の履き心地まとめ
最後に、ニューバランスM670の履き心地を総括します。
- クッション性は高く、長時間歩いても疲れにくい
- レザーの質感が上質で、履くほどに馴染む
- 幅が細めでサイズ選びに注意が必要
- 英国製ならではの仕立ての良さと高級感
- デザインは汎用性が高く、幅広いシーンで使える
結論として、ニューバランスM670は「日常使いもおしゃれも両立できる大人のスニーカー」。
軽すぎず重すぎず、クラシックなデザインと快適な履き心地のバランスが見事です。
履き込むほどに足に馴染む“育てる楽しみ”があり、長く付き合える一足としておすすめできます。
ニューバランスM670の履き心地を体感してみよう
ニューバランスM670は、見た目の美しさと履き心地の良さを兼ね備えた希少なモデルです。
最新テクノロジー搭載のスニーカーとは違う、“人の手で仕上げられた温かみ”を感じたい人にこそ試してほしい一足。
初めは少し硬くても、時間をかけて自分の足に馴染んでいく過程が楽しく、履けば履くほど愛着が増していきます。
クラシックデザインと快適性の両立――その実力を、ぜひ自分の足で確かめてみてください。
