ニューバランスJJJJoundコラボとは?
「JJJJound(ジェイジェイジェイジェイアウンド)」は、カナダ・モントリオール発のデザインスタジオ。創設者のジャスティン・ソーンダースが立ち上げた当初は、インターネット上のムードボードとして知られていましたが、やがてファッション・家具・ライフスタイル全般に影響を与える存在へと進化しました。
そんなJJJJoundが手がけるプロダクトの共通点は、“控えめな美しさ”と“素材へのこだわり”。その哲学がニューバランスと出会ったことで生まれたのが、「New Balance 993」コラボシリーズです。
両者に共通するのは、“本物志向”という価値観。派手さではなく、履き心地や品質、そして日常に溶け込む美しさを追求する姿勢が見事に一致しています。その結果、ファッション愛好家からスニーカーヘッズまで幅広く支持されるコラボへと成長しました。
歴代モデルの歩みと進化
JJJJoundとニューバランスの関係は、2018年頃のNew Balance 990v3モデルに端を発します。初期のコラボモデルは、クラシックなシルエットをベースに、落ち着いたグレーやオリーブといったアースカラーでまとめられ、ミニマルで上質な印象を与えました。
2020年: New Balance 992モデルでのブレイク
本格的に注目を集めたのが2020年の「JJJJound × New Balance 992」。
当時、ニューバランスの992はスニーカー市場で“最も勢いのあるモデル”とも言われており、そこにJJJJoundの洗練されたデザインが融合。結果として、グレーとベージュを基調にしたシンプルながら完成度の高い一足が誕生しました。
このモデルをきっかけに、JJJJoundとニューバランスのコラボは“入手困難なスニーカー”として話題を呼びます。
2022年: New Balance 990v3・New Balance 991での新展開
その後、New Balance 990v3の「Olive」やNew Balance 991をベースにしたコラボが登場。どのモデルも共通して、無駄のないトーンと素材の上質さが際立ちます。特に991では英国製のMade in UK仕様を採用し、クラフトマンシップが光る仕上がりとなりました。
2024〜2025年: New Balance 2002R GORE-TEX・New Balance 993への進化
近年のハイライトは、2024年末に登場した「New Balance 2002R GORE-TEX」と、2025年にリリース予定の「New Balance 993」モデル。
前者は防水透湿素材GORE-TEXを採用し、アウトドア的機能を備えたブラックカラーの都会的デザイン。後者の993は、ブラウンスエードとグレーメッシュを組み合わせた“Mushroom/White”と“Military Urban Grey/Black”の2色展開で登場します。
いずれもMade in USA仕様で、上質なピッグスキンスエードやABZORBミッドソールを搭載するなど、履き心地・質感・耐久性を徹底追求した内容です。
デザインの魅力 ― “ミニマルであること”の強さ
JJJJound × ニューバランスの魅力は、やはりその“控えめなデザイン”にあります。ブランドロゴを最小限に抑え、主張を削ぎ落としたデザインだからこそ、素材の質感やカラーのトーンが際立ちます。
カラーは基本的に、グレー、オリーブ、ブラウン、ブラックなどのアースカラー。どのモデルも落ち着いた印象で、ファッションを選ばずに履けるのがポイントです。
また、メッシュ×スエード×リフレクティブ素材といった組み合わせによって、見た目に奥行きと上質感を生み出しています。
特にNew Balance 993 “Mushroom/White”モデルは、グレーとブラウンの絶妙なバランスが秀逸で、クラシックながらモダン。スニーカーでありながら、上品なドレスシューズのような存在感を放っています。
人気の理由を深掘り
JJJJoundコラボが多くの人を惹きつける理由を、いくつかの観点から見ていきましょう。
1. シンプルさの中に宿る完成度
JJJJoundの哲学である「無駄を削る美学」は、ニューバランスのモノづくり精神と非常に相性が良いです。
ロゴを小さくし、トーンを抑えたカラーでまとめることで、履く人のスタイルそのものを引き立てる。そんな“静かなデザイン力”が評価されています。
2. 素材と製造へのこだわり
Made in USA/Made in UKシリーズを中心に展開するため、素材と縫製の品質が圧倒的に高いのも特徴です。
ピッグスキンスエード、ヌバック、耐久性のあるメッシュ素材を組み合わせ、ミッドソールにはABZORBやACTEVAといったクッショニング技術を採用。デザインだけでなく、履き心地の良さも高い満足度を誇ります。
3. 限定性とコレクター価値
各モデルが限られた販売ルート・数量でリリースされるため、発売直後に完売するケースも多く、リセール市場では高値がつくこともしばしば。
その希少性がブランドイメージをさらに引き上げ、「持っていること自体がステータス」という認識が定着しています。
4. 機能性の進化
特にNew Balance 2002R GORE-TEXモデルの登場によって、デザイン性だけでなく実用性も大きく進化。防水・防風機能を備え、雨の日でも快適に履ける仕様となりました。
「おしゃれと機能性の両立」を求める現代のライフスタイルにぴったりです。
5. ブランドストーリーへの共感
JJJJoundはもともと“インターネット発のクリエイティブ集団”として支持を集めたブランド。オンライン文化やミニマリズム、そして“静かな価値観”を共有するコミュニティに強く根ざしています。
その背景に共感するファンが、ニューバランスとのコラボを通じて「思想を身にまとう感覚」でスニーカーを選んでいるのです。
最新モデルの注目ポイント
最新作「JJJJound × New Balance 993 “Mushroom/White”」は、2025年1月に登場予定。
落ち着いたブラウンとグレーを基調とした配色で、ヒールとインソールにはJJJJoundの控えめなロゴ。Made in USA仕様の高品質スエードとメッシュの組み合わせが特徴です。
また、同シリーズの“Mushroom/Black”も2025年夏にリリース予定。こちらはよりシックで都会的な印象で、ブラックヌバックをアクセントに使用しています。
どちらも数量限定販売となり、JJJJound公式サイトおよびNew Balance公式チャネルを中心に展開される見込みです。
2024年末のNew Balance 2002R GORE-TEXと合わせて、“機能性×上質感”という新たなステージに入ったことが感じられます。
ファッションとの相性とスタイリング提案
JJJJoundコラボのニューバランスは、シンプルであるがゆえにコーディネートの幅が広いのが魅力です。
・デニム×スウェットのカジュアルスタイルに合わせれば、抜け感のある大人の休日コーデに。
・スラックスやジャケットと組み合わせれば、上品で都会的な印象に仕上がります。
・アースカラーのトーンに合わせることで、ナチュラルでまとまりのある雰囲気も作れます。
どんなスタイルにも溶け込む万能さが、JJJJound × New Balance 993の強みです。特に、グレーやブラウンといった“中間色”は季節を問わず履けるため、長く愛用できる一足になるでしょう。
今後の展望と注目動向
JJJJoundとニューバランスのコラボは、今後も継続して展開される見込みです。
New Balance 2002R GORE-TEXやNew Balance 993のように機能性を高めたモデルだけでなく、次は新たな素材やカラーパレットを取り入れた展開が期待されています。
また、JJJJoundが手がけるアパレルラインとの融合や、家具・アクセサリーなどのプロダクト分野への拡張も予想されます。ライフスタイル全体をデザインするブランドとして、今後ますます注目が高まるでしょう。
ニューバランスJJJJoundコラボが象徴する“静かな贅沢”
派手さや流行ではなく、質感・バランス・存在感。
JJJJound × New Balance 993 コラボは、そんな“静かな贅沢”を体現するスニーカーシリーズです。
シンプルであることが美しい。控えめだからこそ際立つ。
そうした価値観を持つ人々にとって、このコラボは単なるファッションではなく“哲学”に近い存在かもしれません。
New Balance 993コラボは、これからも「上質さを日常に取り入れる」象徴的なコレクションとして、多くのファンを魅了し続けるでしょう。


