「ニューバランス996を買ったけど、なんだかきつい…」そんな声、意外と多いんです。
同じサイズを選んだはずなのに、足が圧迫されるような感覚がある。そんな経験をした人は、「996」というモデルの特徴を少し誤解しているかもしれません。この記事では、ニューバランス996がきついと感じる理由と、快適に履くためのサイズ選びのコツをわかりやすく解説します。
ニューバランス996がきついと感じる主な理由
まず最初に知っておきたいのは、「996」というモデルがどんな設計思想で作られているか。ニューバランスの中でも996はスリムでスタイリッシュな見た目を重視したモデルです。そのため、他のシリーズよりも横幅がややタイトめに作られていることが多く、「きつい」と感じる一番の要因になっています。
特に日本国内で販売されている996シリーズの多くは、足囲(ワイズ)が「D」または「B(女性用)」設定。これは一般的な日本人の平均よりもやや細めです。普段から「E」や「2E」など幅広タイプを履いている人が同じサイズで996を選ぶと、横に圧迫感を感じやすいのは当然のことなんですね。
CM996とWL996の違いにも注目
996シリーズと一口に言っても、「CM996」「WL996」「Made in USA 996」など複数のラインがあります。特に注意が必要なのが、メンズ・レディースで設計が違う点です。
CM996はユニセックス寄りのモデルで、足型も比較的スタンダード。一方でWL996は女性用に設計されており、全体的に細身。素材も柔らかめですが、横幅のゆとりは控えめです。そのため「WL996を普段通りのサイズで買ったら、きつかった」という感想が多く見られます。
防水仕様のゴアテックスモデルなども、内部構造が厚くなる分、フィット感がタイトに感じやすい傾向があります。ニューバランス996と一言で言っても、素材や仕様によって“履き心地”が結構変わることを覚えておくといいでしょう。
サイズの数字だけで選ぶと失敗しやすい理由
靴のサイズ選びでよくある失敗が、「足長(センチ)」だけで決めてしまうこと。
実際、ニューバランス996がきついと感じる多くのケースでは、長さは合っているのに“幅や甲の高さ”が合っていないことが多いんです。
人の足には「足長」以外にも「足囲(ワイズ)」や「甲の高さ」「つま先の形」など複数の要素があり、それらが合わないと小さく感じます。996は特に甲が低めで、横幅もタイトめの設計。つまり「足長が合っていても、甲や横幅が合っていない」ことで“きつさ”を感じやすい構造なんです。
試着時には、つま先の余裕だけでなく、足の両サイドや甲部分の圧迫感も確認することが大切。特に新品はアッパー素材がまだ馴染んでいないため、最初から圧迫を感じるなら、ハーフサイズ上げるのが無難です。
「馴染めば大丈夫」は危険な考え方
スエードやメッシュ素材の996は、履いていくうちに多少は柔らかくなります。
ただし、最初から「明らかにきつい」と感じるサイズを無理に履き続けるのはおすすめできません。
というのも、靴が伸びるよりも、足が疲労して痛くなる方が早いからです。特に足の横幅が強く圧迫されている場合、血流が悪くなり、むくみや靴擦れを起こしやすくなります。
「最初は少しきついくらいがちょうどいい」と言われることもありますが、それは“足にしっかりフィットする”場合であって、“痛いほど圧迫される”場合には当てはまりません。
幅広・甲高の人が選ぶべきサイズのコツ
996を快適に履くためには、自分の足型を理解したうえで選ぶことが大切です。
特に幅広や甲高タイプの人は、以下のポイントを意識してみてください。
- 普段履いているサイズより0.5cm〜1.0cm大きめを試す
- 可能なら「2E」や「4E」などワイド仕様を探す
- 同じ996でも「Made in USA 996」モデルは素材が柔らかく、馴染みやすい傾向がある
- どうしても996の形が合わない場合は、574や327など幅がゆったりしたモデルに変更する選択もあり
ネット購入の場合は「返品・交換可能」なショップを選ぶのが鉄則です。実際に履いてみないと、足囲や甲のフィット感は分かりづらいもの。試着して“指一本分の余裕”があるくらいが理想です。
996のサイズ選びで失敗しないための実践ステップ
具体的にどう選べばいいか、段階を追って整理します。
- 自分の足の実寸を測る
足長と足囲(親指の付け根と小指の付け根をぐるっと測る)を正確に知りましょう。
自宅でもメジャーで測れます。 - 自分のワイズ(D・E・2Eなど)を把握する
ワイズが分かれば、996が自分に合うか判断しやすくなります。
ニューバランスはワイズ展開が多いブランドなので、合う幅を選べば“きつい”は防げます。 - モデルを確認する
CM996かWL996か、またはMade in USA 996なのか。
それぞれ微妙に木型が違うため、同じサイズでも履き心地が異なります。 - 素材の厚み・構造もチェックする
防水仕様やライニング厚めのモデルは、内側の余裕が少なく感じることがあります。
通常モデルよりハーフサイズ上げるのが目安です。 - 試着時にチェックするポイント
・つま先に少し余裕があるか
・横幅・甲部分に痛みや圧迫がないか
・かかとが浮かず安定しているか
この3点をクリアしていれば、ほぼ理想的なサイズといえます。
実際のレビューで多い「きつい」ケース
ネット上では「普段履きのサイズで買ったら小さかった」「横が痛い」といった声が多数見られます。特に女性用のWL996では、「普段24.0cmだけど、これは24.5cmでちょうど良かった」という意見が多く、ハーフサイズアップが主流です。
逆に「Made in USA 996」などは素材が柔らかく、ジャストでも痛くないという声もあります。モデルによって違いがあるので、「996=このサイズ」と決めつけず、仕様を見極めることが重要です。
ネット購入での注意点とおすすめの買い方
オンラインで買う場合は、以下の工夫をしておくと安心です。
- 公式ストアやAmazonなど、返品交換が無料のショップを選ぶ
- 口コミ欄で「サイズ感」を確認(特に“普段○cmで購入”というレビューが参考になります)
- 初めて996を買う場合は、+0.5cmサイズから試してみる
- ソックスの厚みも考慮(冬用厚手ソックスなら余裕を持たせる)
試着できないぶん、情報収集が命です。特に996はシリーズが多いので、「CM996」「WL996」など商品名を検索してサイズ感を確認しておくと失敗が減ります。
ニューバランス996を快適に履くために
ニューバランス996がきついと感じる人の多くは、幅や甲の高さに対してサイズを選んでいないケースがほとんどです。996はスリムでスマートなデザインが魅力ですが、それだけにフィット感のシビアさもあるモデル。
自分の足をしっかり理解し、ハーフサイズ上げる勇気を持つだけで、履き心地は劇的に変わります。長く愛用するためにも、数字だけにとらわれず、自分の足と向き合って選ぶことが大切です。
まとめ:ニューバランス996がきついと感じたら
ニューバランス996がきついと感じる理由は、設計の細さ・ワイズの違い・素材やモデル差など、さまざまです。
大切なのは「長さ」よりも「幅と高さ」で選ぶこと。足幅が広めなら、+0.5〜1.0cmのサイズアップ、またはワイド仕様を選ぶのがおすすめです。
996はその上品なシルエットと軽やかな履き心地で、ニューバランスを代表する人気モデル。
サイズさえ合えば、その魅力を存分に味わえます。自分にぴったりの996を見つけて、長く快適に履きこなしていきましょう。


