ニューバランスの990シリーズといえば、「最高の履き心地」を求める人たちにとって長年の定番。
その中でも「990v4」は、クラシックな見た目と快適さの両立で根強い人気を誇るモデルです。
この記事では、990v4の履き心地を中心に、実際の使用感や人気の理由、さらに後継モデル「990v6」との違いまでを詳しく解説します。
990シリーズの歴史とv4の立ち位置
ニューバランス990シリーズは1982年に初代が登場し、当時「100ドルのスニーカー」として話題になりました。
それ以降、改良を重ねながらv2、v3、v4…と進化を続け、ランニングシューズとしての性能と、ライフスタイルシューズとしての快適さを融合してきました。
990v4は2016年に登場した第4世代。
先代のv3をベースに、細部のフィット感や素材を見直した“熟成型モデル”として位置づけられています。
派手な変化はないものの、990シリーズらしい安定感とクラシックなルックスをさらに磨き上げた一足です。
990v4の履き心地を支える構造と素材
上質なスウェードとメッシュのアッパー
990v4のアッパーには、ピッグスキンスウェードとメッシュが組み合わされています。
このスウェードが持つしっとりとした質感が、ニューバランス特有の高級感を演出。
メッシュ部分は通気性に優れており、長時間の着用でも蒸れにくく快適です。
さらに、履き口やタンのクッション量がしっかりしており、足を包み込むようなホールド感があります。
履きはじめから柔らかく、馴染むまでに時間がかからないのも990v4の魅力です。
ENCAPミッドソールが生む安定感とクッション性
990v4の履き心地を語るうえで欠かせないのが「ENCAP」構造。
これはEVA素材をベースに、外側をポリウレタンで囲んだニューバランス独自のクッションシステムです。
ヒールの沈み込みが適度で、ふかふかしすぎず、長時間歩いても足がブレません。
「柔らかいのに安定している」というバランス感が、多くのユーザーから支持されています。
また、ヒール高約33mm、ドロップ約9mmという設計は、ウォーキングにもランニングにも対応。
足裏全体で地面をしっかり感じながら、自然な体重移動を促してくれます。
アウトソールのグリップと耐久性
靴底には耐摩耗ラバーが使われ、グリップ力も十分。
雨の日の舗装路でも滑りにくく、街歩きから旅行、立ち仕事まで幅広く対応できます。
実際のレビューでも「一日中履いても疲れにくい」「足の裏が痛くならない」といった声が多数。
履き心地の快適さに加え、耐久性の高さも990v4が長く愛される理由のひとつです。
実際の使用感と口コミから見る履き心地
990v4は、履く人の足型を問わず“ちょうどいい”と感じる人が多いモデルです。
特に日本人に多い幅広の足に対応する「2E」「4E」などのワイズ展開があり、窮屈さを感じにくいのが特徴。
愛用者のレビューでは次のような意見が目立ちます。
- 「クッション性が高く、長時間立っても疲れにくい」
- 「足を包み込むようなフィット感がある」
- 「重すぎず、安定して歩ける」
- 「履いた瞬間に柔らかさを感じるが、ぐにゃっとしない」
一方で、「軽快さを求めるランナーにはやや重い」「最新モデルに比べると反発力は控えめ」という声もあります。
つまり、990v4は“ふわふわの柔らかさ”ではなく、“落ち着いた安定感”を求める人向けの履き心地といえます。
990v4が人気を集める理由
1. “Made in USA”の品質と存在感
990v4はアメリカ製モデル。
ニューバランスの中でも限られたラインだけが「MADE IN U.S.A.」の称号を持ち、職人による精密な縫製や素材の上質さが特徴です。
クラシックな見た目ながら、足を入れた瞬間に「質が違う」と感じる仕上がりになっています。
2. 幅広い用途に対応する万能さ
ウォーキング、通勤、街歩き、旅行など、さまざまなシーンで活躍。
見た目が落ち着いているため、スラックスやデニム、セットアップにも合わせやすく、ファッションアイテムとしての完成度も高いです。
3. 豊富なサイズ・ワイズ展開
他のスニーカーでは選びにくい「幅広」「細め」サイズまでカバー。
足の形に合わせてぴったりのサイズを選べることで、履き心地を最大限に活かせます。
4. 経年変化を楽しめる素材
ピッグスキンスウェードは使うほどに柔らかくなり、色味にも深みが出ます。
丁寧に手入れしながら履けば、革の風合いが増し、長く愛用できる一足です。
ニューバランス990v4と990v6の違いを比較
990シリーズはモデルごとに履き心地が微妙に異なります。
とくに最新の「990v6」と比較すると、方向性の違いが明確です。
クッションの質感
990v4はやや硬めで安定感重視。
一方、990v6は「FuelCellフォーム」という新素材を採用し、より柔らかく弾むような履き心地になっています。
そのため、「軽快に走りたい人」や「反発感がほしい人」には990v6が合うでしょう。
逆に「しっかり地面を感じたい」「安定感重視」の人には990v4が適しています。
デザインの印象
990v4はクラシックで細身のシルエット。
990v6はミッドソールが厚く、全体的にボリュームのある印象です。
ファッション的には、990v4は上品でスマート、990v6はモダンでスポーティー。
好みによって選び分けができます。
重さと安定感
990v4は適度な重さがあり、地面を踏みしめる感覚が強い。
990v6は軽量化されているため、より長距離やランニングにも対応しやすくなっています。
ただし、軽さと引き換えに“どっしりした安定感”は990v4に軍配が上がります。
どんな人に990v4が向いているか
990v4は、次のような人に特におすすめです。
- 一日中履いても疲れにくい靴を探している
- 足幅が広く、市販スニーカーでは窮屈に感じる
- クラシックで上品なデザインが好き
- 柔らかすぎるより、しっかりした履き心地を好む
- “Made in USA”の高品質モデルに魅力を感じる
特に、立ち仕事や通勤で歩く時間が長い人にとっては、990v4の安定感とクッション性のバランスは非常に心強いもの。
ファッション的にもシーンを選ばないため、普段履きとしても長く使えます。
ニューバランス990v4の注意点と選び方
サイズ選び
990v4は全体的に少し大きめの作り。
普段のスニーカーよりハーフサイズ下げるとジャストフィットする場合があります。
ワイズ(幅)も豊富なので、自分の足型に合った組み合わせを選ぶのがポイントです。
手入れとメンテナンス
スウェード素材は水に弱いため、撥水スプレーを事前に使うと汚れやシミを防げます。
また、ブラッシングで毛並みを整えることで、長く綺麗に履けます。
重量について
軽快さを求めるランナーには少し重たく感じるかもしれません。
ただ、重さがある分、安定感と着地の安心感が得られるため、歩行中心のユーザーにはむしろプラス要素になります。
ニューバランス990v4の履き心地まとめ
990v4は、「柔らかさ」「安定感」「質感」を絶妙なバランスで両立させたモデルです。
最新の990v6のような反発力はありませんが、クラシックな履き心地を好む人には今なおファンが多い一足。
スニーカーというより、“日常に寄り添う道具”としての完成度が高く、
履くたびに「やっぱりニューバランス」と感じさせてくれる安心感があります。
990v4の履き心地を求めて選ぶなら、デザイン・素材・安定感を重視する人にこそぴったり。
そして、990v6との違いを知ることで、自分の好みに合った「最高の990」を見つけられるでしょう。


