「ニューバランス966と996って、何が違うの?」──スニーカーを探していて、そんな疑問を持ったことはありませんか?
実はこの「966」というモデル、公式には存在が確認されていないケースが多く、検索上では「996」と混同されていることがよくあります。
そこで今回は、実質的に“966=996”として扱われている背景を踏まえながら、人気モデル「996」を中心に、デザイン・履き心地・サイズ感などを徹底解説していきます。
ニューバランス966とは?実は996の誤記だった?
まず最初に整理しておきたいのが、「966」というモデルについてです。
ニューバランスの公式カタログや国内外の正規販売店を確認しても、「966」という品番のスニーカーはラインナップされていません。
一方で、ネット上では「966」として検索されるケースが多く、特に中古市場や非公式の通販サイトで「996」と誤って表記されていることが見られます。
つまり、この記事で言う「966」とは「996の誤記や派生的な検索キーワード」として理解するのが正確です。
そのため、以下では“966として探している人が実際に求めている996”について詳しく見ていきましょう。
ニューバランス996の誕生と人気の理由
ニューバランス996は1988年に登場した900番台シリーズの第3弾。
初代「990」、2代目「995」に続き、当時のロードランニングシューズとして最新テクノロジーを詰め込んだモデルでした。
今でこそ「街履きスニーカー」の印象が強いですが、もともとは「走るための靴」として開発されたもの。
機能性とデザイン性のバランスが取れているため、30年以上経った今もなお多くのファンを惹きつけ続けています。
日本では「大人が履ける上品スニーカー」としての人気が特に高く、グレーやネイビーといった落ち着いた色味が定番。
履き心地・デザイン・汎用性の三拍子が揃った“ニューバランスの顔”とも言えるモデルです。
デザインの特徴:クラシックと現代性の融合
996の魅力のひとつが、その完成されたデザインバランスです。
アッパーには上質なピッグスキンスエードと通気性の高いメッシュ素材を採用。
このコンビネーションが生み出す質感は、同価格帯のスニーカーの中でも群を抜いています。
フォルムは細身でシャープ。
ニューバランスの中でも特にスリムなラスト(木型)「SL-1」が使われており、スタイリッシュな印象を与えます。
全体的にクラシカルなデザインながら、現代のファッションにも違和感なく馴染むのが996のすごいところ。
スラックスにもジーンズにも合わせやすく、男女問わず幅広い層から支持されています。
履き心地とソール構造:長時間歩いても疲れにくい理由
996が“名作”と呼ばれる理由のひとつは、その快適な履き心地です。
ミッドソールにはニューバランス独自の「ENCAP(エンキャップ)」構造を採用。
これは、柔らかいEVA素材のクッションをポリウレタン製のシェルで包み込む仕組みで、クッション性と安定性を両立しています。
さらに、C-CAP(圧縮EVA素材)も組み合わせることで、歩行時の衝撃吸収力を高めています。
履いてみると、足裏全体をしっかり支えながらも沈み込みすぎない感覚。
長時間歩いても疲れにくく、通勤や旅行にも最適です。
ただし、最新のランニング専用モデルのような「反発感」や「推進力」を求める人には少し物足りないかもしれません。
996はあくまで“街で快適に歩くためのスニーカー”という位置づけです。
サイズ感とフィット感:細身だからこそ注意が必要
996は細身設計のため、足の幅が広い人にはややタイトに感じることがあります。
特に「Dワイズ」(やや細め)が標準となっており、甲高・幅広の人は0.5cm〜1cmアップして選ぶのがおすすめです。
反対に、足が細い人やぴったり感を求める人は普段どおりのサイズでOK。
履き込むうちにスエードが少しずつ馴染んで、自分の足型にフィットしていきます。
また、USA製やアジア製(CM996など)によっても若干のサイズ差があります。
USA製はややしっかりした作りでホールド感が強め、アジア製は軽量で柔らかい履き心地が特徴です。
どちらが良いかは好みですが、「質感重視ならUSA製」「軽さ重視ならアジア製」と覚えておくと選びやすいでしょう。
カラーバリエーションとファッション性
996の定番カラーといえば、やはりグレー。
ニューバランスといえばこの色、と言われるほど象徴的な存在です。
控えめながらも上品で、どんな服装にもマッチする万能カラー。
その他にも、ネイビーやブラック、ホワイトなどのシンプルな定番色から、季節限定のコラボカラーまで幅広く展開されています。
特に日本市場では限定仕様のCM996や復刻モデルも人気で、スニーカーファンのコレクション欲を刺激します。
ファッション性で言えば、996は“ローテク寄りのハイセンススニーカー”という立ち位置。
派手すぎず、地味すぎず、程よい存在感を放つ一足です。
966として出回るモデルに注意!
ここで改めて注意しておきたいのが、「966」という表記の存在です。
フリマアプリや並行輸入サイトでは「M966」や「NB966」といった記載で出品されていることがあります。
ただし、それらの多くは実際には「996」や「CM996」の表記ミス、もしくは偽造商品・誤ラベルの可能性もあります。
購入時は必ず、型番タグ(シュータンやインソール裏)を確認することが大切です。
正規のニューバランス公式サイトや正規販売店で取り扱われているモデルは「996」「M996」「CM996」などが正式表記。
「966」という型番は、少なくとも現行・過去の公式モデル一覧には含まれていません。
つまり、966を探している人は、実際には996を探していることがほとんど、ということです。
ニューバランス996を選ぶべき人
996は、見た目の上品さと日常使いの快適さを両立させたい人に最適なモデルです。
・スニーカーでも大人っぽく見せたい
・長時間歩いても疲れにくい靴が欲しい
・どんな服にも合う万能な一足を探している
そんな人には間違いなくフィットします。
さらに、履けば履くほど足に馴染むスエード素材は、経年変化も楽しめるポイントです。
スニーカーを「消耗品」ではなく「育てる靴」として楽しみたい人にもおすすめです。
まとめ:ニューバランス966と996の違いは“誤記”と理解しよう
結論から言えば、「ニューバランス966と996の違い」はモデルとして存在するわけではなく、実質的には“同じモデルを指している”というのが真実です。
966という型番で検索している人の多くが、実際には996の情報を求めています。
996はクラシックなデザイン、快適な履き心地、そして高いファッション性を兼ね備えた名作。
もしあなたが「966」というワードで辿り着いたなら、それは“996を見つける旅の途中”かもしれません。
ぜひ一度、ニューバランス996を試してみてください。
その履き心地と完成されたシルエットに、きっと納得できるはずです。


