ニューバランスのラインナップの中でも、ひときわ“通好み”として知られるのが「ニューバランス878」。
90年代の空気をまとったレトロなデザインと、現代の街歩きにも耐えうる快適さを両立したモデルです。
この記事では、ニューバランス878の履き心地を中心に、クッション性・安定感・サイズ感などを実際のレビューや構造面から徹底的に掘り下げていきます。
ニューバランス878とは？クラシックとモダンの融合
ニューバランス878は、1990年代に登場したランニングシューズをベースに、近年復刻されたヘリテージモデルです。
スエードとメッシュを組み合わせたクラシカルなアッパーが特徴で、街歩きやカジュアルスタイルに映えるデザイン。
見た目はレトロですが、中身はしっかりと現代仕様。
ミッドソールには「ABZORB（アブゾーブ）」という衝撃吸収素材とEVAフォームが採用されており、走りの系譜を感じさせる構造になっています。
この「見た目と機能性のバランス」が、ニューバランス878の最大の魅力。履き心地においてもその特徴がしっかり生きています。
履き心地の第一印象：適度な硬さと安定感
最初に履いたときの印象として、多くのユーザーが口をそろえるのが「思ったよりしっかりしている」という点。
柔らかすぎず、地面をしっかり感じられる安定感があります。
ふわふわ系のクッションではなく、ほどよく反発しながら衝撃を吸収してくれる“支える系”の履き心地。
歩くたびにミッドソールのABZORBがしっかりと体重を受け止め、スムーズな重心移動をサポートしてくれます。
一見“硬め”に感じるこの設計も、長時間歩くうえではむしろメリット。
沈み込みが少ない分、足首のブレが減り、疲れにくさにつながります。
クッション性：ABZORBが生む弾むような快適さ
ニューバランス878の履き心地を語るうえで外せないのが「ABZORBクッション」。
ニューバランスが長年培ってきた衝撃吸収テクノロジーで、かかとと前足部の両方に配置されています。
実際に履いて歩くと、硬すぎず柔らかすぎない絶妙な弾力。
特にヒール着地時の衝撃をほどよく吸収してくれるので、街歩きや通勤などのシーンでも足が疲れにくいです。
ソール全体の反発性もあるため、歩くたびに“跳ね返すような軽快さ”を感じる人も多いようです。
クッション性と安定感のバランスがよく、まさに“レトロな見た目で現代的な履き心地”を実現しています。
トゥボックスのゆとり：快適さの秘密
ニューバランス878を実際に履いたユーザーから特に好評なのが、つま先部分（トゥボックス）の広さです。
窮屈さが少なく、足指を自然に動かせるほどのゆとりがあります。
この設計は長時間の着用時に大きな差を生みます。
足先の圧迫が減ることで、むくみや痛みが起きにくく、通気性の高いメッシュアッパーとの相乗効果で快適さが持続。
また、幅広の足型を持つ人にとってもフィットしやすく、普段から「スニーカーが窮屈に感じる」と悩んでいる人には特におすすめです。
サイズ感とフィット感の選び方
ニューバランス878のサイズ感は「ややゆとりのある標準幅」。
一般的には“普段履いているサイズでOK”ですが、足が細めの人はハーフサイズ下げても良いという声もあります。
また、履き始めは少し硬めに感じても、数日履くうちにスエードやメッシュ部分が足になじみ、次第にフィット感が向上します。
ニューバランスの特徴である「足を包み込むような履き心地」も、馴染むことでしっかり感じられるようになります。
靴ひもをしっかり締めることでホールド感を高めるのもポイント。
とくにかかと部分のフィットを意識すると、歩行時の安定感がさらに増します。
実際の使用感：日常使いにちょうどいい万能スニーカー
ニューバランス878はランニングシューズの設計思想を持ちながらも、実際には“日常使い”で真価を発揮します。
街歩き、通勤、旅行、買い物…とにかくどんな場面でも快適。
「一日中履いても疲れない」「クッションがちょうどいい」といった声が多く、
長時間の外出や立ち仕事などでも足への負担を感じにくいモデルです。
また、ソールがやや厚めに設計されているため、地面からの冷たさを感じにくく、季節を問わず快適に履ける点も魅力。
レトロな見た目と高い機能性を両立しているので、ファッションと実用性のどちらも妥協したくない人にぴったりです。
デザインと素材感：履き心地を支えるディテール
スエードとメッシュの組み合わせは、ただ見た目が良いだけでなく、履き心地にも貢献しています。
メッシュ部分は通気性を確保し、スエードの補強パーツが靴全体を支えることで安定性をアップ。
さらに、アウトソールのラバー素材が地面をしっかりグリップし、滑りにくい構造になっています。
この“素材ごとの役割分担”によって、軽さ・安定性・耐久性が高いレベルでバランスしています。
カラー展開も豊富で、ベーシックなグレーやネイビーを中心に、スタイルを問わず合わせやすい点も好評。
見た目で選んでも後悔しない、それがニューバランス878の完成度の高さです。
他モデルとの比較：ニューバランス878の立ち位置
ニューバランスの定番モデルには、ニューバランス990、ニューバランス993、ニューバランス574、ニューバランス880など人気のシリーズが多数あります。
その中でニューバランス878は、どちらかといえば「ファッション寄りの履き心地重視型」に位置するモデルです。
990系のような極上クッションではないものの、軽さと安定感のバランスが優秀。
574よりも安定性が高く、880よりもレトロ感が強い、ちょうど“中間的な快適モデル”という印象です。
つまり、デザイン性と機能性の両立を求める人にとって、ニューバランス878はまさに「ちょうどいいスニーカー」。
履き心地・見た目・使い勝手の三拍子が揃っています。
ニューバランス878の履き心地まとめ
ニューバランス878の履き心地を一言で表すなら、「見た目以上に快適」。
クラシックなルックスに反して、現代的なクッションと安定感をしっかり備えています。
- ABZORB＋EVAのクッションが長時間歩いても疲れにくい
- トゥボックスが広く、足先が痛くならない
- 程よい硬さで安定感があり、履き慣れるほど足になじむ
- スエード×メッシュのアッパーで通気性とサポート力を両立
一日中履いても快適で、コーデにも合わせやすい。
ニューバランスの伝統と現代技術の“いいとこ取り”を体現したモデルです。
もし「デザインも履き心地も妥協したくない」という方なら、ニューバランス878は間違いなく試す価値があります。
ニューバランス878の履き心地は期待以上だった
最後にもう一度。
ニューバランス878の履き心地は、見た目のレトロさからは想像できないほど快適です。
柔らかすぎず、しっかり支えてくれる安定感。
足先に余裕があり、どんなシーンでも疲れにくい万能さ。
街歩きにも通勤にも、カジュアルにもきれいめにも対応できるバランス型スニーカー。
ニューバランスらしい誠実な作りと、時代を超えるデザインが光る一足です。
履くたびに心地よさを感じる──それが、ニューバランス878の魅力です。
