「街でもアウトドアでも映えるスニーカーが欲しい」と思ったことはありませんか?そんな人にこそおすすめしたいのが、**ニューバランス801**です。90年代後半に登場し、いま再び注目を集めているこのモデルは、見た目の無骨さと履き心地の良さを両立させた一足。今回はその魅力を、実際のレビューや仕様の裏付けをもとに徹底的に掘り下げていきます。
1998年生まれのタフモデル「ニューバランス801」とは?
ニューバランス801は、1998年にトレイルランニング用シューズとして誕生しました。当時のニューバランス801は、舗装路以外も快適に走れる「オールテレイン=ALL TERRAIN」シリーズを展開しており、その中でも801は先駆的な存在でした。
特徴的なのは、武骨でボリュームのあるフォルム。厚めのミッドソール、深いラグソール、そして耐久性を重視したアッパー構造が、他のランニングモデルとは一線を画しています。つまり「街でも山でも使える万能スニーカー」というコンセプトを、約25年前にすでに形にしていたのです。
タフなデザインが人気の理由
801の魅力を語る上で外せないのが、やはりそのデザイン。今見ても古びないどころか、むしろトレンドの“90年代リバイバル”と完全にマッチしています。
まず目を引くのが、ボリューミーなアッパー。メッシュと合成皮革を組み合わせ、爪先や踵には耐摩耗性の高い素材を配置。これにより、多少の擦れや衝撃にも耐えられる作りになっています。さらにアウトドア感を強調する分厚いラグソールが存在感を放ち、街中でも足元にしっかりと重心を置いた安定感を感じさせます。
また、配色の妙も人気の理由のひとつ。アースカラーやグレー、ベージュ、ブラックなど、アウトドアウェアに馴染む色合いが多く展開されており、ストリートスタイルにも自然に溶け込みます。デニムにもスウェットにも合う万能さが、ファッション感度の高い層から支持されているのです。
見た目以上に快適。ニューバランス801の履き心地
「見た目がゴツいから重そう」「硬そう」と思われがちですが、履いてみると印象は一変します。ニューバランス801はタフな構造でありながら、ニューバランスらしいクッション性と安定感をしっかり備えています。
ミッドソールには「ABZORB(アブゾーブ)」と呼ばれる衝撃吸収素材を採用。着地時の衝撃をやわらげ、長時間の歩行でも疲れにくいのが特徴です。さらに、足裏全体を支える厚みのあるソールが、路面からの突き上げをしっかりと緩和してくれます。
アウトソールの深い溝はグリップ力に優れており、濡れた路面や未舗装の地面でも滑りにくい仕様。つまり、**「硬い見た目」と「柔らかな履き心地」**のギャップが、801最大の魅力ともいえます。
街にも自然にも似合う万能スニーカー
801が支持される背景には、「街でもアウトドアでも使える」という汎用性があります。
トレイルランニングを起点に生まれた設計は、普段使いでも抜群の安定感を発揮。休日の街歩きや公園でのアクティブな時間、ちょっとしたアウトドアイベントなど、シーンを選ばず活躍してくれます。
特にファッション的な文脈では、“ダッドスニーカー”の原点的存在として再評価されています。ボリュームのあるシルエットを活かして、細身のパンツやショート丈のボトムと合わせると、足元の存在感がぐっと増します。男女問わずコーディネートの主役になれる一足です。
ニューバランス801が再評価される理由
2018年頃から復刻・再展開されたニューバランス801は、当初のトレイル仕様という枠を超え、ストリートファッションの文脈で再び脚光を浴びています。その背景にはいくつかの要因があります。
まず、90年代のアウトドアカルチャーの再流行。厚底・無骨・実用的といった要素が、現代のファッションと相性抜群であること。そして、ニューバランス自身が過去の名作を「履くヴィンテージ」としてリブランディングしたことが挙げられます。
また、コラボレーション展開も人気を後押し。海外ではストリートブランドやアウトドアブランドとの別注モデルも登場し、ファッションシーンでの認知度が高まりました。日本でもセレクトショップ限定カラーが発売され、スニーカーファンから注目を集めています。
レビューでわかるリアルな評価
実際のユーザーからも、ニューバランス801は「見た目以上に履きやすい」という声が多数寄せられています。
・「ソールがしっかりしていて、どこを歩いても安定感がある」
・「重そうに見えるけど、履くと意外に軽い」
・「耐久性が高く、長く履ける」
・「アウトドアっぽいけど、街でも違和感がない」
一方で、「少し硬め」「やや重さを感じる」という意見もあります。これはトレイル仕様ゆえの構造的特徴とも言える部分。ただし、タウンユースであれば十分快適に履ける範囲です。むしろ「頑丈で安心感がある」と評価する人も多く、日常使いにはぴったりの性能です。
選び方とサイズ感のポイント
801を選ぶ際のポイントとして、サイズ感はやや小さめという意見が多いです。一般的なニューバランス996のモデルよりもフィット感が強めなので、ハーフサイズ上げて選ぶ人もいます。試着が難しい場合は、普段のサイズより0.5cmアップを検討するのがおすすめです。
また、アウトドア仕様のため、若干の重厚感があります。軽快に走りたい人には不向きですが、「しっかり歩く」「安定感を重視する」スタイルには非常にマッチします。カラーはベーシックなグレーやブラックのほか、限定カラーやコラボモデルも存在します。
タフさと快適さを両立した一足
改めてまとめると、ニューバランス801は「タフで快適」という言葉がぴったりのモデルです。
その理由は明確です。
- アウトドア由来の堅牢な設計で、どんな路面にも対応
- ABZORBソールによる快適なクッション性
- グリップ力のあるラグソールで安定感抜群
- ファッション性の高いレトロデザイン
この4つが見事に融合し、他のスニーカーにはない“安心感”を生み出しています。最新の超軽量モデルのような柔らかさはないかもしれませんが、「歩く楽しさ」「使い込む喜び」を感じられるのが801の真価です。
まとめ:ニューバランス801は“育てるスニーカー”
トレンドが移り変わる中で、ニューバランス801が再評価されているのは、「一度履けば長く付き合える」確かな実力があるから。
タウンユースにもアウトドアにもマッチし、履き込むほどに愛着が湧く“育てるスニーカー”と言っても過言ではありません。
日常を少しアクティブに、そして足元からタフにしてくれる存在。
それが、**ニューバランス801**という一足なのです。


