「足が幅広で、いつも靴選びに苦労する」という人は意外と多いものです。特にスニーカーでは、デザイン重視で細めの作りが多く、甲高・幅広の足には窮屈に感じることもしばしば。そんな人にとって救世主になるのが「ニューバランス6E」という選択肢です。この記事では、6Eの意味から選び方、そしておすすめモデルまでをわかりやすく解説します。
ニューバランス6Eとは？幅の基準を理解しよう
スニーカーを選ぶとき、多くの人が「サイズ＝長さ」だけを気にします。しかし、靴の履き心地を左右するのは「足長」だけでなく「足囲（ウイズ）」も重要。ニューバランスではこのウイズをアルファベットで表記しており、細い順に「B」「D」「2E」「4E」「6E（またはG）」と続きます。
つまり、6Eは「非常に幅広」な設計。一般的なスニーカーがDや2Eであるのに対して、6Eは足幅がかなり広めの方に合わせて作られています。
6Eモデルでは、足の横幅に約1cm近いゆとりがあり、甲の高さにも余裕をもたせた設計が多いのが特徴。長時間歩いても足が締めつけられにくく、足指をしっかり動かせるため疲労も軽減します。日本人の足は欧米人よりも「甲高・幅広」傾向があるため、6Eがちょうど良いという人も少なくありません。
なぜ6Eが注目されているのか？幅広足の悩みと快適性の関係
幅広や甲高の足を持つ人に多い悩みといえば、「つま先の圧迫」「足の外側が痛くなる」「むくむとさらにきつく感じる」といったもの。
こうした悩みは、靴が狭すぎることで起こります。足は一日で微妙にサイズが変化し、特に夕方にはむくみで0.5cmほど大きくなることもあります。そのため、朝にちょうど良いと思った靴が、夕方にはきつくなることも。
ニューバランスの6Eモデルは、こうした日常的な変化にも対応できるゆとり設計が魅力です。アッパー素材には伸縮性や柔軟性を持つものが使われることが多く、圧迫感を抑えながらも足を包み込むようなフィット感を実現しています。
さらに、ミッドソールの安定性やクッション性も高く、幅広＝ブカブカではなく「広いけどしっかり支える」感覚が得られるのもポイントです。
6Eスニーカーの選び方：失敗しない3つのステップ
幅広足だからといって、単に“6Eなら何でもいい”わけではありません。自分に本当に合う一足を見つけるには、次の3つを意識することが大切です。
① 自分の足囲を測ってみる
まずは自分の足の横幅と甲の高さを知ること。メジャーで親指と小指の付け根（最も広い部分）を一周し、体重をかけた状態で測るのが正確です。ニューバランス公式サイトにはプリント用の足測定ツールも用意されています。
もし「Dや2Eだと横がきつい」「足長は合っているのに圧迫感がある」と感じるなら、4Eや6Eへのサイズアップを検討する価値があります。
② モデルごとのラスト（木型）を理解する
ニューバランスの靴は、モデルごとに異なるラスト（木型）を使っています。たとえば900番台はやや細め、500番台や1000番台はゆったりめといった傾向があります。
同じウイズでもラストが違えばフィット感が変わるため、「6E対応モデル」かつ「自分の足型に合うラストか」を確認するのがポイントです。
③ 試着で“ホールド感”を確認する
6Eは確かにゆったりしていますが、幅が広すぎると足が靴の中で動いてしまうこともあります。試着時には、かかとがしっかりホールドされているか、つま先に1cm程度の余裕があるかをチェック。
特にウォーキングや通勤用として使う場合は、フィット感と安定感の両立が欠かせません。
幅広足でも安心！6E対応のおすすめニューバランスモデル
■ MW585（メンズ）
「足囲6E相当」という明記がある、まさに幅広専用モデル。天然皮革のアッパーが足にしっかり馴染み、長時間歩いても疲れにくい設計です。ウォーキング用として人気が高く、ビジネスカジュアルにも合わせやすい落ち着いたデザインが魅力。
■ WW880（レディース）
レディース向けの定番ウォーキングシューズ。幅広設計で足指の動きを妨げず、足裏全体に自然に体重が乗るよう設計されています。通気性も良く、立ち仕事や長時間の外出にもぴったり。
■ M2002R
ライフスタイルスニーカーとして人気を集める2002Rも、カラーやサイズによって幅広展開があります。クッション性の高いABZORBミッドソールを採用し、デイリーユースにもおすすめ。幅広でもデザイン性を妥協したくない人に◎。
■ ML725
厚底気味のソールと丸みを帯びたフォルムが特徴のML725は、見た目よりもゆったりした履き心地。モデルによってはワイド設定もあり、トレンド感のある“ダッドスニーカー”を幅広足でも楽しめます。
■ CM996
ニューバランスを代表する定番モデル。基本は標準〜やや細めですが、ワイド仕様も存在します。普段4Eを履いている人が「もう少しゆとりが欲しい」と感じる場合、6Eモデルを検討すると快適さがアップします。
6Eを選ぶメリットと注意点
メリット
- 横方向の締めつけが減り、つま先や足の側面が痛くなりにくい
- むくみや長時間の着用にも対応できる
- 足指が自由に動くため、バランスが取りやすく疲れにくい
- 幅広足のストレスを軽減し、自然な姿勢で歩ける
注意点
- モデルによっては6E展開がないものもある
- 幅にゆとりがある分、かかとが浮きやすくなることがある
- 見た目がややボリューミーになりやすい
- 必ず試着または返品交換可能な店舗での購入がおすすめ
幅広設計の靴でも、履き方次第では快適性が変わります。靴ひもをしっかり締める、インソールでフィット感を調整するなど、小さな工夫でも歩きやすさが格段に向上します。
幅広でもおしゃれに！6Eスニーカーを選ぶコツ
6Eモデルは機能性が高いだけでなく、デザイン性も進化しています。特にニューバランスは、幅広モデルでも野暮ったく見えないようラスト設計を工夫。
カラーリングや素材も豊富で、通勤にも休日カジュアルにも合わせやすいのが魅力です。
選ぶときのコツは、「用途×デザイン×履き心地」のバランスを見ること。
たとえば、ビジネスシーンで履くならMW585、日常使いならM2002RやML725など。幅広だけどスリムに見せたいなら、アッパーに切り替えが多いデザインを選ぶとスマートな印象になります。
ニューバランス6Eで、幅広の悩みを解消しよう
「ニューバランス6E」は、ただの“ワイドサイズ”ではなく、幅広足の快適性を徹底的に追求した設計です。
足の形に合わせて靴を選ぶことで、痛みや疲労を防ぎ、毎日の歩行がぐっと快適になります。6Eモデルは在庫数が限られることも多いので、気になるモデルは早めのチェックがおすすめです。
幅広だからといって妥協する必要はありません。自分の足にフィットする一足を見つけて、「6Eの快適さ」をぜひ体感してみてください。
