「ニューバランス650って、実際どうなの？」
そんな疑問を持つ人は多いと思います。SNSや口コミでは賛否どちらの意見も見かけるし、履き心地やサイズ感が気になる人も多いはずです。今回は、実際のユーザー評価やレビューをもとに、このモデルの魅力とリアルな履き心地を掘り下げていきます。
80年代のDNAを受け継ぐ「ニューバランス650」とは？
まずは、650というモデルの位置づけを整理しておきましょう。
ニューバランス650は、1980年代に登場したバスケットボールシューズをベースに復刻されたハイカットモデル。人気の「ニューバランス550（BB550）」のハイカット版として知られ、クラシックなデザインと現代的な履き心地を両立しています。
アッパーには上質なレザーを採用し、足首を包み込むような構造が特徴。サイドの「N」ロゴやパンチング加工など、細部までレトロなディテールが再現されています。ストリートやカジュアルなファッションにもなじみやすく、「80年代のNBAスタイルを現代に落とし込んだ一足」として注目を集めています。
価格帯は2万円前後と手の届きやすい設定で、見た目も履き心地も“ちょっと上質”な印象を与えるモデルです。
実際の評価は？口コミから見えるニューバランス650の評判
レビューを見ていくと、650の評価は「素材の良さとデザイン性」を高く評価する声が目立ちます。
特にレザーの質感については、「厚みがありながらも柔らかい」「高級感がある」「履くほどに馴染む」といった意見が多く、耐久性にも満足している人が多いようです。
一方で、「やや重い」「通気性が低め」という意見もちらほら見られます。これはレザー素材とハイカット構造によるもので、軽快さよりも安定感やホールド感を重視した設計になっていることが背景にあります。
「最初は硬いけど、数日履けばかなり柔らかくなる」「履きならすと驚くほど快適」といったコメントもあり、革靴のように“育てるスニーカー”という見方もできます。
履き心地のリアルな感想
ニューバランス650の履き心地を一言で表すなら、「しっかりしている」です。
足首まで包み込むハイカット構造と厚めのアッパーレザーが、歩行中の安定感を生みます。足首まわりにはパッドがしっかりと入り、着用時のフィット感が高いのも特徴です。
一方で、最新ランニングモデルのような柔らかいクッション感ではなく、あくまでクラシックな「バスケットシューズの履き心地」。
長時間の歩行でも疲れにくいと感じる人が多いものの、「軽快さ」や「反発力」を求めるタイプのスニーカーではありません。地面をしっかりと踏みしめる感覚が好きな人には、むしろ心地よいと感じられるでしょう。
また、履き始めはやや硬めですが、履くほどに革が柔らかくなり、足に馴染む変化を楽しめるという声も多く聞かれます。新品時のフィット感を理由に「1日履いたら全然違った」と感想を残す人も少なくありません。
サイズ感とフィット感：どのサイズを選ぶべき？
サイズ選びに関しては、レビューの中で意見が分かれる部分です。
結論から言えば「標準的な足型の人は普段のサイズでOK」「幅広・甲高の人は0.5サイズアップ推奨」という傾向があります。
長さ方向にやや余裕がある一方で、幅（ワイズ）と中足部が少しタイトに作られているのが650の特徴。
そのため、足幅が広い人は「最初は少し窮屈」と感じるケースが多いようです。ただ、レザーが柔らかくなることで徐々に馴染むため、履き慣らす時間をとれば快適になります。
「ニューバランス550と同じサイズで問題なかった」「最初は硬いけど1週間で馴染んだ」という意見も多く、同シリーズを履いたことがある人なら感覚をつかみやすいでしょう。
逆に、ハイカットスニーカーを普段あまり履かない人は、足首まわりのホールド感に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
ファッション的な魅力と人気カラー
ニューバランス650は、履き心地だけでなくファッション性でも高い評価を受けています。
1980年代のバスケットボールシューズを思わせるクラシックなシルエットは、どんなコーデにも合わせやすく、ストリートからモードまで幅広く対応します。
特に人気が高いのは、Aimé Leon Dore 650Rとのコラボモデル。オフホワイトを基調にしたカラーや、淡いグリーン・ネイビーなどのラインが絶妙なバランスで、上品さと懐かしさを兼ね備えています。
ほかにも、ホワイト×グレー、ホワイト×ネイビーなどの定番色も人気。どのカラーも服を選ばず、レザー特有の光沢がコーデ全体を引き締めてくれます。
「レトロだけど古臭くない」「ハイカットなのに重たく見えない」という声も多く、普段のスニーカーに飽きた人が“気分転換の一足”として選ぶことも多いモデルです。
ニューバランス650のメリットとデメリット
メリット
- レザーの質感が高く、耐久性がある
- 足首を包み込むホールド感で安定した履き心地
- クラシックな見た目でファッション性が高い
- 価格が手頃でコストパフォーマンスに優れる
デメリット
- 重量感があり、軽快さは控えめ
- 通気性が低く、夏場はやや蒸れやすい
- 幅が狭めで、足幅が広い人にはフィットしにくい
- カラーバリエーションが限られている
こうして整理すると、650は「軽さや通気性よりも質感と安定感を重視する人」に向いていることがわかります。
逆に、ランニングやアクティブな用途には不向きですが、街歩きや通勤、ファッションアイテムとしては非常に優秀です。
実際に履いた人の声
SNSやレビューサイトでは、こんな声が寄せられています。
「ナイキやアディダスばかり履いていたけど、650は革の質感が全然違う。履くだけで雰囲気が出る。」
「最初はきついけど、2〜3回履いたら柔らかくなってかなり快適。」
「ニューバランス550よりも足首のホールドがしっかりしていて、長時間歩いても疲れにくい。」
「通気性はないけど、冬にはちょうどいい。革が柔らかくてフィット感が気持ちいい。」
どのレビューにも共通しているのは、「履き始めの硬さ」と「履き慣れた後の快適さ」のギャップ。
この“育つ感覚”こそが、650の魅力といえるかもしれません。
ニューバランス650はどんな人におすすめ？
650は、次のような人にぴったりです。
- レザーの質感やハイカットのデザインが好き
- クラシックで存在感のあるスニーカーを探している
- 足首のサポートやホールド感を重視する
- 重厚感のあるファッションを楽しみたい
- スニーカーを長く育てるように履きたい
一方で、軽さや通気性を求める人、幅広で締め付けが苦手な人は、他のモデル（ニューバランス996やニューバランス990など）を検討するのもありです。
まとめ：ニューバランス650の評価を踏まえて選ぶポイント
ニューバランス650は、「クラシック×レザー×ハイカット」という明確な個性を持ったスニーカーです。
最新モデルのような機能性ではなく、“履くほどに馴染む心地よさ”を楽しむタイプ。素材の良さや存在感を求める人にとって、非常に満足度の高い一足です。
サイズ選びはやや慎重に。標準的な足型なら普段通りでOKですが、幅広・甲高の方は0.5サイズアップが安心です。
履き始めの硬さは時間とともに解消され、革の変化も含めて愛着が増していくはず。
デザイン性・質感・安定感のバランスが取れたニューバランス650は、「大人のスニーカー」として長く付き合えるモデルです。
流行に左右されない一足を探しているなら、ぜひ一度足を通してみてください。
