最近、街で見かけることが増えてきた「ニューバランス550」。
このスニーカー、実は80年代後半に誕生したバスケットボールシューズがベースなんです。そんなクラシックなモデルが、今またファッションシーンで大復活。
男女問わず人気が高まっている理由や、実際にどうコーディネートに取り入れるとおしゃれに見えるのか――今回は、そのすべてをわかりやすく解説します。
ニューバランス550とは?人気再燃の理由
ニューバランス550は1989年に登場したバスケットボールシューズ。
当時の機能性を再現しながらも、今っぽいレトロ感が魅力です。
厚めのソールとレザーアッパー、そして控えめな“N”ロゴが特徴。トレンドの「90年代リバイバル」や「レトロスニーカー」ブームにぴったりハマっています。
デザインのポイントは、ぽってりとしたフォルム。
これが足元に程よい存在感を与えてくれるんです。パンツをロールアップして履いても、スカートと合わせてもバランスが取りやすい。しかもユニセックスで展開されているため、男女どちらでも使えるのが人気の理由。
SNSでは「どんな服にも合う」「思ったより合わせやすい」といった声も多く、ストリートからカジュアルまで幅広い層に支持されています。
サイズ感とカラー選びのコツ
まずサイズ感。ニューバランス550はバスケットシューズ由来の作りなので、全体的にややしっかりめ。
普段のスニーカーより0.5cmほど大きめを選ぶ人が多い印象です。ホールド感が強く、履き始めは少し硬く感じることもありますが、履くほどに馴染んでいきます。
カラーは、定番のホワイトをはじめ、グレー、ネイビー、ベージュ、グリーンなど多彩。
白ベースのモデルなら清潔感があり、どんな服にも合わせやすい。ベージュ系はナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出しやすく、グリーンやネイビーは差し色としてアクセントに使えます。
コーデの主役にしたいなら濃いめのカラー、さりげなく取り入れたいならホワイトやグレーを選ぶのがおすすめです。
メンズコーデ:大人カジュアルに効かせる550の使い方
ストリート×クラシックのバランスが鍵
メンズコーデで550を活かすなら、「カジュアルだけど上品さもあるスタイル」が最適。
例えば、ゆったりしたチノパンに白シャツ、足元にホワイト550。この組み合わせだけで程よく抜け感のある大人カジュアルが完成します。
また、秋冬ならグレーやネイビーのブルゾンにブラックパンツ、足元をベージュ系の550でまとめると落ち着いた印象に。
ボリュームのあるスニーカーなので、パンツの裾を少し短めにしてシルエットをすっきり見せるのがポイントです。
スポーティーすぎない“抜け”をつくる
ストリート要素を強めたい人は、スウェットやパーカーにワイドパンツを合わせてみましょう。
ただし、全身をストリートで固めすぎると子どもっぽく見えやすいので、時計やアウターで上品さをプラス。
たとえば、ネイビーのカーディガンを羽織るだけで一気に“大人っぽいストリート”に仕上がります。
カラーリンクで統一感を出す
おしゃれ上級者は、スニーカーのロゴカラーとトップス・小物の色をさりげなく揃えています。
550の“N”ロゴがグリーンなら、キャップやバッグに同系色を入れる。
たったそれだけで全体がまとまり、スニーカーが浮かなくなります。
レディースコーデ:ボリュームスニーカーでつくる抜け感
スカートにもパンツにも合わせやすい万能選手
女性にとってのニューバランス550は、「甘すぎない可愛さ」をつくれる万能スニーカー。
特に人気なのが、ロングスカートやワンピースとの組み合わせです。
ふんわりしたシルエットのボトムスに、厚底の550を合わせると程よくカジュアルダウンできて、こなれ感が出ます。
一方で、デニムやチノパンと合わせても好相性。
白トップス+ベージュパンツ+ホワイト550という王道コーデは、どの年代にも似合う組み合わせです。休日のリラックススタイルにもぴったり。
ソックス使いで差をつける
女性コーデで意外と重要なのが“ソックスの見せ方”。
くしゅっとさせた白ソックスを550と合わせると、足元に抜け感が生まれます。
逆に、黒ソックスを合わせれば全体が引き締まり、モードな印象にも。
スニーカーのボリュームに負けないよう、上半身のシルエットも少しゆったりめにするとバランスが取りやすいです。
ニットやスウェットを合わせれば、トレンド感のある“ゆるカジュアル”が完成します。
シーン別コーデ例で見る550の使いどころ
休日のお出かけに
メンズならTシャツ+デニム+ホワイト550。シンプルながらも清潔感があり、デートにも最適。
レディースならニットワンピ+ベージュ550で、リラックスしつつも上品な印象を演出できます。
きれいめカジュアルに
ジャケットやシャツなどきれいめアイテムにも550は合います。
たとえば、ネイビーブレザー+グレーのチノ+ホワイト550。
足元がほどよくカジュアルになることで、“頑張りすぎないきれいめ”が完成します。
ストリートに寄せたいとき
ワイドパンツやショートパンツ、オーバーサイズのトップスと合わせると、550のバッシュ感が活きてきます。
キャップやフーディーなどをプラスしても、レトロすぎず今っぽいバランスに。
ダサく見えないためのポイント
人気モデルとはいえ、合わせ方を間違えると「ちょっと重たく見える」ことも。
よくある失敗は、裾が長すぎてスニーカーが隠れてしまうパターンです。
550はフォルムが魅力なので、パンツの丈は短め、または裾をロールアップして見せましょう。
もうひとつ気をつけたいのが配色。
スニーカーのカラーが派手な場合、服まで色を盛りすぎるとバランスが崩れます。
白・ベージュ・ネイビーなどベーシックカラーを中心にまとめ、スニーカーで個性を出すくらいがちょうどいいです。
そして最後に大事なのは“清潔感”。
スニーカーがどれだけトレンドでも、汚れていると台無しです。
特に白モデルは定期的にケアをして、きれいな状態を保つだけで印象がぐっと上がります。
ニューバランス550で自分らしいスタイルを
ニューバランス550は、ただのスニーカーではなく「ファッションの引き算・足し算をコントロールできるアイテム」です。
どんなスタイルにも寄り添う懐の深さがあり、履く人によって表情が変わります。
メンズはシンプルな服装に“ボリュームと抜け”を、レディースは“甘さとカジュアルのバランス”を。
それぞれの着こなしに550が自然に溶け込む瞬間、コーデ全体がぐっと洗練されます。
レトロブームが続く今こそ、定番の一足として持っておきたいスニーカー。
ぜひ自分のスタイルに合うカラーとサイズを見つけて、ニューバランス550で新しいおしゃれを楽しんでみてください。


