「ニューバランス500番台って、どんなシリーズなの?」と気になっている人、多いですよね。定番の「M574」や「M576」などを見かけたことはあっても、「何が違うの?」と疑問を持つ人も多いはず。実はこの500番台、ニューバランスの歴史の中でも“オフロード由来の安定感モデル”として特別な存在なんです。今回はそんな500番台の特徴や代表モデル、選び方のポイントまでをわかりやすく紹介します。
ニューバランス500番台とは?オフロード生まれの安定感モデル
ニューバランスのスニーカーには、数字によってモデルの性格が分かれています。その中で「500番台」は、もともと未舗装の道――つまりオフロードを走るために設計されたシリーズです。
舗装路向けの900番台と比べて、500番台はグリップ力・安定性を重視しており、悪路でも足元がしっかり安定する設計。アウトソールの溝が深く、横ブレを抑えるような構造になっているのが特徴です。
デザイン面では、丸みを帯びたフォルムや幅広設計が印象的。履いたときの安定感とゆったりした履き心地が魅力で、足幅が広い人にも好まれています。
最近ではタウンユース向けのモデルも多く、ファッションとして取り入れる人も急増中。スポーティすぎず、ほどよいボリューム感でカジュアルにも上品にも使える万能シリーズです。
500番台と他シリーズの違い
ニューバランスのスニーカーは数字ごとに用途が異なります。500番台をより深く理解するために、他シリーズとの違いを見てみましょう。
まず、900番台はオンロード向け。舗装された道路でのランニング性能を重視しており、クッション性や軽量性に優れています。一方、500番台は悪路を想定しているため、ソールがしっかりしていてグリップ力が高く、全体的に安定感を重視したつくりです。
また、1000番台以上はテクノロジーを詰め込んだハイエンドモデル。価格も性能も上位クラスです。
つまり500番台は、ニューバランスの中では「安定感・耐久性・履きやすさ」を軸にした、いわば“ちょうどいい万能選手”。オンでもオフでも気軽に履けるバランス型シリーズなんです。
人気モデル一覧:500番台を代表するスニーカーたち
M574
最も有名で人気が高いのが「M574」。1988年に登場したロングセラーで、今やニューバランスの代名詞ともいえる存在です。
特徴は「ENCAP(エンキャップ)」と呼ばれるミッドソール構造。EVA素材をポリウレタン素材で包み込み、クッション性と安定性を両立しています。
履いた瞬間に感じる柔らかさと、長時間歩いても疲れにくい安定感。さらに、丸みのあるフォルムと豊富なカラーバリエーションで、どんな服にも合わせやすい万能モデルです。
M576
上質志向の人に人気なのが「M576」。1988年に誕生し、現在も英国製の高級ラインとして愛されています。
ミッドソールには「C-CAP(シーキャップ)」を採用。やや硬めのクッションで地面をしっかり掴むような感覚があり、タウンユースでも安定感は抜群です。
アッパーには上質なレザーやスエードを使用し、素材の存在感が強め。ファッション性が高く、クラシックで落ち着いた印象を与えます。
M575
500番台の原点といえるのが「M575」。1980年代にオフロードランニング用として登場し、後の500番台モデルの基礎を築きました。
アウトソールの溝が深く、悪路でもしっかり踏ん張れる構造。復刻版も登場しており、ヴィンテージ感のある雰囲気で人気があります。
M577
M576をベースにアップデートされたモデルが「M577」。こちらも英国製で、クラシックな見た目ながら履き心地は現代的。
高品質なスエード素材やメッシュのコンビネーションが特徴で、ビジネスカジュアルにも合わせやすいデザインです。
GM500 / ML574
比較的リーズナブルに500番台の雰囲気を楽しみたい人には「GM500」や「ML574」がおすすめ。
アジア生産モデルで価格を抑えながらも、500番台らしいフォルムや履き心地はしっかり踏襲。
特にML574はカラーバリエーションが豊富で、男女問わず人気があります。
ニューバランス500番台の魅力:安定感・履き心地・デザインの三拍子
500番台の魅力を一言で表すなら、「安定感」と「普段使いのしやすさ」。
ENCAPやC-CAPなどのソール構造により、地面からの衝撃を吸収しつつブレを抑えるため、長時間歩いても疲れにくい設計です。
また、丸みを帯びたフォルムが足を包み込むようにフィットし、履き心地の良さも際立っています。
さらに、クラシックで落ち着いたデザインは、どんなスタイルにも合わせやすいのがポイント。スーツに合わせても違和感がなく、カジュアルコーデにも自然に溶け込みます。
「トレンドよりも、長く履けるスニーカーが欲しい」という人には、まさに理想的な選択肢です。
500番台を選ぶときのポイント
ニューバランス500番台には多くのモデルがありますが、選ぶ際には以下のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- 用途を明確にする
普段履き・通勤・街歩き用なら「M574」や「ML574」がおすすめ。アウトドア寄りや安定性を重視するなら「M576」や「M575」も候補になります。 - 素材と製造国に注目
英国製や米国製は素材が上質で、レザーの質感や縫製にもこだわりが感じられます。価格は上がりますが、その分長く愛用できる品質です。
一方、アジア生産モデルは手に取りやすい価格で、普段使いには十分な性能を持っています。 - ソールの構造をチェック
ENCAPは柔らかめ、C-CAPはやや硬めの履き心地。歩き方や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。 - サイズ感と足幅
500番台はやや幅広設計なので、細身の足の人はハーフサイズ下げても良い場合があります。試着してフィット感を確認するのが理想です。
注意点と気をつけたいポイント
500番台は幅広でボリュームのある形状が魅力ですが、スタイルによっては「少し大きく見える」と感じる人もいます。
細身のパンツと合わせると足元が強調されすぎる場合があるため、バランスを取るならワイドパンツやボリュームのあるトップスと組み合わせると◎。
また、廉価版モデルは素材の質感が異なることも。写真だけで判断せず、できれば店頭やレビューで確認すると安心です。
とはいえ、全体的には価格以上の満足度を得やすく、耐久性・履きやすさのバランスが取れたシリーズです。
コーディネートのコツ:丸みを活かしたスタイル提案
500番台の丸みあるフォルムは、程よいカジュアル感が魅力。
特に「グレー」「ネイビー」「ブラック」などの定番カラーは、どんな服装にも合わせやすく、スニーカー初心者でも失敗しにくい色です。
メンズなら、チノパンやデニムとの相性が抜群。ジャケットスタイルに合わせれば“きれいめカジュアル”に仕上がります。
レディースなら、ロングスカートやワイドパンツに合わせると抜け感のあるコーデが完成。丸みのあるフォルムが女性らしさを引き立ててくれます。
まとめ:ニューバランス500番台は“普段使いの名作”
ニューバランス500番台は、オフロードランニング由来の安定感と、普段使いしやすいデザインを兼ね備えたシリーズです。
「M574」や「M576」に代表されるように、履き心地の良さとクラシックな見た目で、世代を超えて支持されています。
長時間歩いても疲れにくく、幅広で安定感がある。さらにどんなコーデにも合わせやすい――。
そんなスニーカーを探しているなら、ニューバランス500番台は間違いなく候補に入るでしょう。
次の一足を選ぶときは、ぜひこのシリーズを手に取って、その“履き心地の良さ”を体感してみてください。


