「ニューバランス337」という名前をネットで見かけて気になっている人も多いのではないでしょうか。実はこのモデル、公式ではほとんど情報が見つからず、実際には「ニューバランス327」の派生や誤記として扱われているケースが多いようです。そこで今回は、ニューバランス337として語られるデザインや履き心地の特徴を、ニューバランス327シリーズを中心に整理しながら、他モデルとの違いやコーディネートのコツまで徹底的に紹介します。
ニューバランス337とは？名前の由来と実態
まず「ニューバランス337」というモデルですが、現時点で公式サイトや主要スニーカーショップには型番としての掲載がほぼありません。海外や中古市場では「NB337」と表記されたスニーカーが出回っているものの、その多くが「ニューバランス327」の別カラーや仕様違いを指している場合が多いのが実情です。
つまり、ニューバランス337は「ニューバランス327の系列に属する、限定モデルや別素材仕様」と考えるのが自然です。見た目や構造、履き心地もニューバランス327と極めて近く、記事ではその系譜をたどる形で魅力を掘り下げていきます。
レトロランニングの再解釈――ニューバランス327（＝337系）のデザイン哲学
ニューバランス327は、1970年代のランニングシューズを再構築したモデルです。もとになっているのは「ニューバランス320」「ニューバランス355」「ニューバランスSuper Comp」といったアーカイブシューズ。これらのクラシックなデザインを現代風に落とし込んだのがニューバランス327であり、337もその流れを汲んでいます。
特徴的なのは、サイドに大きく配置された「N」ロゴ。従来よりもオーバーサイズで、足元の存在感を強調します。ヒール部分まで巻き上がるアウトソールも印象的で、トレイルシューズを思わせるラギッドなデザインが、街歩きのスタイルに力強さを与えてくれます。
素材はスエードとナイロン、あるいはキャンバスを組み合わせた構成が基本。クラシカルな雰囲気を保ちながら、軽量で通気性の高い仕上がりが魅力です。こうしたデザインと素材の融合が、単なる復刻ではなく「現代的なクラシック」として評価されている理由でもあります。
履き心地の魅力――軽さと柔らかさのバランスが絶妙
ニューバランスのスニーカーといえば「クッション性」「安定感」で知られていますが、337（＝ニューバランス327系）はどちらかといえば「軽快さ」と「柔らかいフィット感」が特徴です。ソールは軽量フォーム素材を採用しており、歩行時に足裏全体を自然に支えるような構造。反発力よりも、ふんわり沈み込むようなソフトな履き心地が印象的です。
また、アッパー素材が柔らかく、履き始めから足に馴染みやすいのもポイント。スニーカーによっては「最初の数日が硬い」ということもありますが、ニューバランス327シリーズはその点のストレスがほとんどありません。カジュアルシーンで長時間歩く人や、旅行・街歩き用途にもぴったりです。
ただし、ソール構造がランニング専用設計ではないため、本格的なトレーニング用途には向きません。どちらかというと、「日常使いで快適に履けるおしゃれスニーカー」というポジションです。
サイズ感とフィット感の特徴
サイズ選びにおいては「やや細め」と感じる人が多いモデルです。普段ニューバランスのスニーカーでジャストサイズを選ぶ人なら問題ありませんが、厚手の靴下を履く場合や足幅が広い人は、ハーフサイズアップを検討してもよいでしょう。
特に、メンズモデルではシャープなシルエットが強調されているため、つま先の余裕を確保しておくと歩行時に快適さが増します。一方で、レディース向けは柔らかめの素材構成が多く、足馴染みも良好です。
ニューバランス574・ニューバランス237との違い
ニューバランスには似たデザインラインがいくつかあります。その中でも特によく比較されるのが「ニューバランス574」と「ニューバランス237」です。
・ニューバランス574：安定性とクッション性に優れ、履き心地重視。ランニングシューズとしての実用性もあり、長時間歩行に向いています。
・ニューバランス237：327のデザインをベースに、よりスリムで現代的なライン。軽量性が高く、カジュアルスニーカー寄りの位置づけ。
・ニューバランス327／337：ヴィンテージデザインとモダンな造形の融合。大きなNロゴとアウトソールの独特な構造がデザインの主役。
つまり、ニューバランス574が「実用・定番」、ニューバランス237が「軽快・日常」、そしてニューバランス327／337は「デザイン・個性重視」と言えます。見た目のおしゃれさを重視したいなら、この系列が最もおすすめです。
カラーバリエーションと素材の多様さ
ニューバランス327／337系の魅力のひとつは、カラーバリエーションの豊富さにあります。グレーやネイビーなどの定番カラーに加えて、オフホワイト、ベージュ、グリーン、バーガンディなど、ファッションに取り入れやすい色味が多いのが特徴です。
さらに、素材の組み合わせもバリエーションが広く、スエードとナイロンのコンビから、キャンバス地やリサイクル素材を用いた環境配慮型のモデルまで展開されています。季節やコーディネートに合わせて選びやすく、服装のトーンに合わせて変化を楽しめるのが魅力です。
ニューバランス337のおすすめコーディネート
ニューバランス337（ニューバランス327系）は、カジュアル・ストリート・アスレジャーのいずれにもマッチする万能スニーカーです。ここではシーン別におすすめの組み合わせを紹介します。
・メンズカジュアルスタイル
デニムやチノパンとの相性が抜群。特に裾を軽くロールアップして足首を見せると、ラギッドなソールデザインがより際立ちます。シンプルなTシャツやスウェット、シャツスタイルにも自然に馴染む万能型です。
・レディースカジュアルスタイル
スカートやワイドパンツと合わせると、スニーカーのボリューム感が程よく全体を引き締めます。ホワイトやベージュ系を選べば、春夏にも軽やかな印象を演出できます。
・ストリートコーデ
オーバーサイズのパーカーやセットアップスウェットとの組み合わせも人気。足元にアクセントを持たせたいときは、配色が印象的なカラーを選ぶのもおすすめです。
長所と短所を整理すると…
長所
- 軽くて履きやすく、柔らかいフィット感。
- 大きなNロゴが特徴的でデザイン性が高い。
- 多彩なカラー・素材展開で季節問わず使いやすい。
- カジュアルからスポーティまで幅広いコーデに対応。
短所
- ランニングなどの運動用途には不向き。
- ワイズ（幅）が細めで、足幅の広い人にはややタイトに感じることも。
- ソールの突起が多く、汚れが溜まりやすい場合がある。
このように、使い方やスタイルに合わせて選べば、日常生活に最適なスニーカーとして長く活躍します。
ニューバランス337はどんな人におすすめ？
ニューバランス337（＝ニューバランス327系）は、以下のような人にぴったりのモデルです。
- トレンド感のあるおしゃれスニーカーを探している
- 長時間歩いても疲れにくい靴が欲しい
- 定番よりも少し個性のあるデザインが好き
- スポーティすぎず、街歩きや通勤にも使いたい
デザイン性・軽さ・履き心地のバランスが取れており、「ニューバランスらしさ」と「ファッション性」を同時に味わえる一足といえます。
まとめ：ニューバランス337の魅力を再発見
今回は、「ニューバランス337」という名前で語られるモデルの実態と、その履き心地・デザイン性について詳しく解説しました。現時点では正式な型番としての情報は少ないものの、実質的にはニューバランス327の派生・関連モデルとして捉えるのが妥当です。
クラシックなランニングシューズをベースにしつつ、現代的な軽さと柔軟性を備えた一足。履くだけで足元からスタイルを引き締めてくれる存在感は、ほかのモデルにはない魅力があります。
おしゃれと快適さを両立したいなら、ニューバランス337（ニューバランス327系）は間違いなく選択肢に入れておきたいモデルです。
