スニーカーを選ぶとき、サイズの「数字」だけに注目していませんか？実は、靴のフィット感を大きく左右するのは「長さ」だけでなく「幅（ワイズ）」なんです。特にニューバランス 574のスニーカーには、「D」や「2E」といった表記があり、これがわずかに違うだけで履き心地がガラッと変わります。この記事では、「ニューバランス2EとDの違い」について徹底的に解説し、あなたが自分にぴったりの一足を見つけるためのヒントをまとめました。
ニューバランスの「ワイズ」とは？まずは基本を知ろう
「ワイズ（width）」とは、足の“幅”や“周囲の太さ”を示すサイズのこと。つまり、足の長さではなく横方向のサイズを表しています。日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米の靴メーカーでは一般的な考え方で、ニューバランス 574もその一つです。
ニューバランスでは、靴の幅を「B・D・2E・4E・6E」などのアルファベットや数字で区分しています。これは足の横幅がどのくらいあるかを示していて、アルファベットが進むほど幅が広くなります。
- B：細め
- D：標準またはやや細め
- 2E：やや幅広
- 4E：かなり幅広
- 6E：非常に幅広
このように、Dと2Eの違いは「横幅にどのくらい余裕があるか」という点にあります。たったワンランク違うだけでも、足入れ感がまるで別物になることもあります。
Dと2Eの違いを具体的に解説
「D」と「2E」は、ニューバランス 574における最も代表的な幅展開です。では、実際にどのような違いがあるのでしょうか。
まず、「D」は標準的な足幅向け。海外の基準では“Standard（標準）”とされ、足幅が普通〜やや細めの人に適しています。一方の「2E」は“Wide（幅広）”に分類され、足の横幅が広い人や甲が高い人に向いています。
実測で比べると、Dと2Eではおおよそ0.3〜1.0cmほど幅が異なると言われています。このわずかな差が、履き心地には大きく影響します。
例えば、「D」を履いたときに小指の付け根や甲の部分が窮屈に感じる人は、「2E」に変えるだけで劇的に快適になることが多いです。逆に、足が細いのに「2E」を選ぶと、靴の中で足が動いてしまい、安定感が失われます。
つまり、Dと2Eの違いは「ほんの少し」ではあるものの、フィット感の差としては「体感でわかるレベル」なのです。
自分の足幅はどちら？簡単にチェックする方法
自分の足が「D」なのか「2E」なのか、感覚だけで判断するのは難しいですよね。そこでおすすめなのが「足囲（ワイズ）」を測る方法です。
- 紙の上に足を置き、親指と小指の付け根（いちばん広い部分）をマークします。
- その間の距離を測り、足長（かかと〜つま先の長さ）と一緒にサイズ表で確認します。
- 日本工業規格（JIS）のワイズ表を見ると、自分の足がどの区分に当たるかを目安にできます。
たとえば、男性で足長が26.5cm、足囲が25.5cm程度なら「D」相当ですが、足囲が26.5cm以上なら「2E」相当といった具合です。
自宅でも簡単に測定できますし、ニューバランス ML574の直営店では専用の計測ツールを使ってスタッフが測ってくれるサービスもあります。足のサイズは年齢や体重の変化、生活習慣でも微妙に変わるので、定期的に確認するのがおすすめです。
Dと2E、どちらを選ぶべき？タイプ別おすすめ
では実際に、どちらを選ぶのがよいのでしょうか。ここでは、足の形や用途別におすすめの選び方をまとめます。
足幅が標準〜やや細めの人
→ 「D」がおすすめ。
足の横がきつく感じず、かかともフィットしてブレにくいです。特にカジュアル用途やタウンユース中心なら、Dで問題ないケースが多いでしょう。
足幅が広い・甲が高い人
→ 「2E」を選ぶのが快適。
小指の付け根が痛くなる人や、甲部分が締め付けられる感覚がある人には2Eが最適です。長時間歩く・立つシーンでも疲れにくく、フィット感が自然になります。
ランニングやウォーキング用途
→ 基本的には「2E」がおすすめ。
運動中は足が膨張するため、少し余裕のあるワイズが安全です。特に長距離を走る場合は、Dだと圧迫感を感じることがあります。
ファッション重視でスマートに見せたい人
→ 「D」幅を選ぶとスッキリした印象に。
横幅が細い分、見た目のシルエットがシャープになります。コーディネート重視ならDの方が好まれる傾向もあります。
同じ「2E」でもモデルで違う？知っておくべき注意点
意外に知られていませんが、ニューバランス ML574の「2E」はモデルによって体感が異なります。
たとえば、クラシックなニューバランス 574シリーズと、最新のランニング系モデルニューバランス Fresh Foamシリーズでは、同じ2Eでも履いたときの横幅感に差があります。これは使用している「木型（ラスト）」が違うためです。
また、日本国内モデルと海外モデルでも、基準がわずかに異なります。日本仕様では「D＝やや細め」「2E＝標準〜幅広」とされるのに対し、アメリカでは「D＝Standard（標準）」「2E＝Wide（幅広）」という分類です。
つまり、同じ2Eでも「海外モデルの方が広い」と感じる場合があります。通販で海外モデルを購入する際は、この点に注意しましょう。
試着時のチェックポイント
Dか2Eかを見極めるためには、実際に履いたときの感覚が何よりも大事です。試着の際は次の点を確認してみてください。
- 足を入れたとき、小指の付け根が圧迫されていないか
- 靴紐を締めても、甲がきつすぎないか
- 歩いたときにかかとが浮かないか
- 指先に5mm程度の余裕があるか
- 立った状態で足が左右にブレないか
これらを満たしていれば、その靴は自分の足にフィットしていると考えてOKです。
なお、夕方は足がむくみやすく、朝よりも少し大きくなるので、試着するなら夕方がベストタイミングです。
幅が合わない靴を履き続けるリスク
「少しきついけどデザインが気に入ったから」と無理して履いている人もいるかもしれません。でも、幅が合っていない靴は足の健康に悪影響を及ぼします。
狭すぎる靴を履くと、足の指や付け根が圧迫され、血流が悪くなります。その結果、マメやタコ、外反母趾、腰痛、膝の痛みなどにつながることも。一方で、広すぎる靴は足が中で動きすぎて擦れやすく、靴擦れの原因になります。
つまり、Dか2Eかを正しく選ぶことは、快適さだけでなく健康維持にも関わる重要なポイントなのです。
ネット購入時のコツと注意点
店舗で試着できない場合でも、ネットでニューバランス 574を購入する人は多いですよね。その場合は、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 商品ページで「ワイズ（width）」表記を必ず確認する
- 海外モデルは「D＝標準」「2E＝幅広」と理解して選ぶ
- 同じモデルのレビューを参考に、実際の履き心地をチェック
- 返品・交換対応があるショップを選ぶ
また、同じ「574」でも、カラーや生産国によって微妙にサイズ感が違う場合もあります。気になる場合は「ニューバランス ML574 D」「ニューバランス ML574 2E」など、モデル番号と一緒に検索すると比較レビューが見つかりやすいです。
まとめ：ニューバランス2EとDの違いを理解して、自分に合った一足を
ニューバランス 574の「D」と「2E」は、見た目ではわずかな違いに見えても、履き心地の差ははっきりと感じられます。
Dは標準〜やや細めでスッキリしたフィット、2Eは幅広でゆったりした履き心地。どちらが優れているというより、自分の足に合っているかがすべてです。
自分の足幅を正確に知り、モデルや用途に合わせて選ぶだけで、スニーカーの快適さは格段にアップします。
せっかくのニューバランス 574、デザインだけでなく「Dか2Eか」まで気を配って、あなたに本当にフィットする一足を選んでください。
足元が心地よくなると、歩く時間そのものが楽しくなりますよ。
