「ニューバランスの2Eサイズがどこにも売ってない…」そんな声を最近よく聞きます。店を何軒も回っても見つからず、ネットでも在庫切れ。なぜこんなに入手しづらいのか、不思議に思っている方も多いでしょう。実はそこには、サイズ展開の仕組みや販売戦略、そして日本の靴市場の事情が関係しているんです。この記事では、ニューバランスの2Eが“売ってない”理由をわかりやすく整理し、見つけ方や代替モデルの選び方までを徹底的に解説します。
ニューバランスの「2E」とは?ワイズ表記の基本をおさらい
まず最初に、「2E」とは何かを正確に理解しておきましょう。靴のサイズ表記には「長さ(cm)」だけでなく、「幅=ワイズ(ウィズ)」があります。ワイズはアルファベットや記号で表され、細い順に「B → D → 2E → 4E → 6E」といった並びになります。
ニューバランスの場合、日本では主に「D」「2E」「4E」が展開されており、
- D=標準
- 2E=やや幅広
- 4E=幅広
という感覚で覚えるとわかりやすいです。
つまり、2Eは“日本人の足に合いやすい”幅なのですが、実際の市場では「2Eが標準」と思っている人が多い一方で、販売現場ではDワイズ(標準幅)が主流になっています。このギャップが「2Eが売ってない」と感じる最大の要因なんです。
なぜ「2Eが売ってない」と感じるのか
実店舗ではDワイズ中心のラインナップ
量販店やスニーカーショップでは、限られた棚スペースの中で売れ筋サイズを中心に並べます。そのため、流通量が多く回転率の高いDワイズが優先され、2Eや4Eなどは置かれない店舗も珍しくありません。実際に店員さんに「2Eありますか?」と聞いても、「取り扱っていません」と言われるケースが多いのです。
店舗側からすれば、「幅広モデルは在庫が動きにくい」「仕入れコストを抑えたい」という事情があります。その結果、2Eを求める人は「どこにも売ってない」という印象を持ってしまうのです。
オンラインでも2Eは在庫が限定的
公式オンラインショップを見ても、全モデルに2Eがあるわけではありません。モデルやカラーによっては2E展開そのものが存在しないこともあります。特に人気モデルや限定カラーは、まずDワイズから発売されるため、「2Eがそもそも存在しない」「再入荷がない」という状況も起こりがちです。
在庫が出てもすぐに完売しやすいため、「検索してもヒットしない=売ってない」と感じてしまうのも無理はありません。
日本市場の“標準サイズ”が海外と違う
海外ではDワイズが標準幅とされています。一方で、日本人の足は平均してやや幅広。しかし、日本で販売されるニューバランスは基本的にグローバル仕様(D幅中心)に合わせて展開されています。つまり、「日本人の足には2Eが合うのに、日本市場ではDが主流」というミスマッチが起きているわけです。
この構造的な問題が、「2Eが欲しいのに見つからない」という声の背景にあります。
実は“売ってない”わけではない?2Eを探すコツ
1. 公式オンラインストアを活用する
ニューバランス公式オンラインストアでは、商品によってワイズを選べるページがあります。2E対応モデルの場合、「WIDTH(ウィズ)」の項目から選択できることが多いので要チェックです。また、入荷通知設定をしておくと再入荷時にすぐ知らせてもらえます。
2. ECモールで「モデル名+2E」で検索
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどでは、型番に「2E」を含めて検索するとヒットすることがあります。たとえば「ニューバランス 574」「ニューバランス 990」といった具合です。店舗によっては海外版や並行輸入品も扱っているので、国内で見つからないサイズを探す際に便利です。
ただし、並行輸入品は返品やサイズ交換が難しいことがあるため、信頼できるショップを選ぶのが鉄則です。
3. 直営店や専門店に問い合わせる
ニューバランス直営店では、オンラインに載っていない在庫がある場合があります。また、足型計測やワイズ診断を行ってくれる店舗もあり、自分に本当に合う幅を教えてもらえるのもメリットです。取り寄せ対応をしてもらえることもあるので、諦めずにスタッフへ相談してみる価値があります。
4. モデル選びを広げる
同じ2E表記でも、モデルによって幅感が異なります。たとえば、ニューバランス ML574やニューバランス E420シリーズなどは比較的ゆったりめに作られており、Dワイズでも2Eに近い履き心地のケースもあります。「2Eがないから諦める」ではなく、ラスト(木型)や設計が似ている別モデルを試してみるのも一つの手です。
2Eがないときの代替モデル・選び方のヒント
幅広設計のモデルを選ぶ
2Eがない場合でも、もともと幅広に設計されているモデルを選べば快適に履けます。代表的なのは以下のようなシリーズです。
- ニューバランス 574:クラシックラインながらゆったりとした作り。2Eも展開されやすい。
- ニューバランス E420:ランニング系で軽量かつやや広めの設計。
- ニューバランス ML373:標準Dでも幅に余裕があると評判。
これらは「2Eがなくても実質的に近い履き心地が得られる」と言われるモデルです。
ハーフサイズアップで調整する
「2EがないけどDでは少し窮屈」という場合、0.5cm大きいサイズにするのも一つの方法です。足幅だけでなく甲の高さとのバランスにもよりますが、薄手のインソールを入れるなどでフィット感を調整できます。
店舗で足囲(ワイズ)を計測してみる
意外と見落とされがちなのが、自分の足幅の正確な数値。実際に計測してみると、「自分はDで十分だった」「4Eがちょうど良かった」など、新しい発見があるかもしれません。特に長年同じサイズを選んでいる方は、体型変化によって足型が変わっている可能性もあるため、定期的な計測がおすすめです。
探してもない…そんな時に覚えておきたい3つの対策
- 再入荷通知・お気に入り登録を活用
公式サイトやAmazonでは、入荷予定があれば通知を受け取れる機能があります。人気モデルは再販時に一瞬で売り切れることもあるため、通知設定が効果的です。 - 他のワイズを試す柔軟性を持つ
「2Eが合う」と思い込んでいる人も、実際にはDや4Eの方が快適なことがあります。ラスト設計の違いで体感幅が変わるため、試着時に複数のワイズを比較してみると新しい発見があります。 - 海外モデルを検討する
ニューバランスUSAやUK製ラインでは、ワイズ展開がより細かく設定されている場合があります。国内では手に入らない2Eや4Eの在庫が見つかることもあるので、信頼できる輸入代理店や海外公式サイトをチェックしてみましょう。
まとめ:ニューバランス2Eが売ってないのは「見つけづらいだけ」
ここまで見てきたように、ニューバランスの2Eは「存在しない」わけではなく、「探す場所とタイミングが限られている」だけです。
- 店舗ではDが主流で2Eの在庫が少ない
- モデルやカラーによって2E展開そのものがない
- 人気サイズは即完売してしまう
この3点を押さえておけば、「2Eが売ってない」という誤解はかなり解けます。
さらに、オンラインストアの活用やモデルの選び方を工夫すれば、あなたに合う2Eモデルは必ず見つかるはずです。
最後にもう一度。ニューバランスの魅力は、サイズ・ワイズの豊富さとフィット感の追求にあります。「自分の足に合う1足」を見つけるために、少しだけ探し方を変えてみてください。きっと、理想の2Eモデルに出会えるはずです。


