スニーカー選びで一番悩むポイントといえば「サイズ感」。とくにニューバランスのようにモデルごとに木型や構造が違うブランドでは、同じサイズ表記でも履き心地が変わることがあります。この記事では、人気モデル「ニューバランス1906」のサイズ感を中心に、実際の履き心地や他モデルとの違い、サイズ選びのコツを詳しく紹介します。
ニューバランス1906とは?
「1906」は、ニューバランスが2000年代初期に発表したランニングシューズをベースに、現代のライフスタイル向けにリバイバルしたモデル。特に「ニューバランス1906R」や「ニューバランス1906L」などの派生モデルが人気で、アーカイブ感のあるデザインと最新クッション技術を融合した、いわば“ネオクラシック”な存在です。
見た目は重厚でボリューム感がありますが、履いてみると意外と軽い。そのギャップが人気の理由でもあります。特にニューバランス2002Rやニューバランス990シリーズを愛用している人からは、「1906の履き心地はより現代的」「ホールド感が高く安定する」という声が多く挙がっています。
ニューバランス1906のサイズ感:標準〜ややタイト
実際の試着レビューやユーザー評価を総合すると、1906シリーズのサイズ感は「標準〜やや細め」と言えます。
つま先まわりや足幅(ワイズ)はDワイズ相当で、一般的な日本人の足型に比べると少しスリム。特に甲高・幅広の人にとっては、やや窮屈に感じる可能性があります。
つま先に余裕はありますが、甲のホールド感が強く、最初に履いたときに「少しキツい」と感じる人も多いようです。ただし履いているうちに素材が馴染むため、最初の印象よりも次第にフィットしてくる傾向があります。
普段サイズでいい?それともハーフサイズアップ?
結論から言えば、1906は「足幅が標準の人はいつものサイズでOK」「幅広や甲高の人はハーフサイズアップがおすすめ」です。
実際のレビューでも、普段26.5cmを履く人が「27.0cmでちょうど良かった」と感じたり、25.0cmでジャストだった人が「厚手の靴下を履くときは25.5cmが快適だった」と話しているケースが多く見られます。
一方で、足幅が細めの人や、靴下が薄手・フィット感重視の人は、普段通りのサイズで問題ありません。とくにシューレースの調整幅が広く、微妙な締め加減で履き心地を調整できるため、ジャストサイズ派にも人気です。
履き心地の特徴:安定感とクッション性のバランスが秀逸
1906シリーズ最大の魅力は、ランニングシューズ由来のテクノロジーが活かされた履き心地にあります。
ミッドソールには「ABZORB(アブゾーブ)」や「N-ergy(エナジー)」など、衝撃吸収性に優れた素材を採用。特にかかと部分のクッション性が高く、長時間歩いても疲れにくい設計です。
地面からの反発をしっかり受け止めつつ、安定した重心移動ができるため、街歩き・通勤・旅行など日常使いにもぴったり。ニューバランス2002Rよりも少し硬めで、足全体を包み込むようなフィット感が特徴です。
「軽くて安定感がある」「かかとのホールドが絶妙」「歩き続けても疲れにくい」といった声も多く、履き心地の面ではかなり評価が高いモデルです。
甲高・幅広の人が注意すべきポイント
1906シリーズは、アッパーが立体的に成形されており、足の甲をしっかり包み込む構造になっています。そのため、甲高の人が普段のサイズを選ぶと、甲の圧迫を感じやすい傾向があります。
そんな場合は、ハーフサイズ上げるか、靴紐をやや緩めに調整するのがおすすめ。また、インソールを薄めのタイプに交換すると、フィット感を和らげることもできます。
逆に、足の甲が低い人は靴紐をしっかり締めて履くことでフィット感が増し、より安定して歩けるようになります。
他モデルとのサイズ比較:ニューバランス2002Rやニューバランス990との違い
ニューバランスの定番モデルであるニューバランス2002Rやニューバランス990シリーズと比べると、1906はわずかにタイトな作りです。
ニューバランス2002Rは足幅がやや広めで柔らかいクッション性が特徴ですが、1906はよりホールド感を重視した設計。そのため、同じサイズでも1906のほうが「フィットが強い」と感じる人が多いです。
また、ニューバランス990シリーズと比較すると、1906はより軽くスポーティー。アッパーの通気性が高いため、春夏の着用にも向いています。デザイン的にもストリート感が強く、ワイドパンツやテック系ファッションとの相性が良いのもポイントです。
試着時のチェックポイント
1906を購入する際は、以下の点を意識して試着すると失敗が少なくなります。
- 立った状態でつま先に指1本分の余裕があるか
- かかとが浮かないか
- 歩いたときに甲が圧迫されないか
- 足の横幅に不自然な締め付けがないか
これらを確認し、違和感がある場合はハーフサイズ上げると良いでしょう。特に通販で購入する場合は、返品・交換対応のあるショップを選ぶのがおすすめです。
見た目のボリュームと実際の軽さ
見た目はボリュームがあり重たそうに見えますが、実際は驚くほど軽量です。特にニューバランス1906Rはソール構造のバランスが良く、脚全体の疲労感を軽減してくれます。
厚底っぽいデザインながら、地面をしっかり捉える安定感があり、スタイルアップ効果も抜群。トレンドのワイドパンツやカーゴパンツと合わせてもバランスが取りやすいのも人気の理由です。
カジュアルにも通勤にも使える万能モデル
1906シリーズは、デザイン性と実用性を両立した万能スニーカー。カジュアルスタイルはもちろん、ビジネスカジュアルにも合わせやすい落ち着いた印象があります。
例えば、白やシルバー系は春夏の爽やかなコーデにぴったり。ブラックやグレーは通勤にも使える万能カラーです。スニーカーでありながら、上品な雰囲気を持っているのが1906の魅力でもあります。
ニューバランス1906のサイズ感まとめ
最後に、1906シリーズのサイズ感と選び方を整理しておきましょう。
- 標準〜ややタイトなサイズ設計
- 足幅が広い・甲が高い人はハーフサイズアップ推奨
- 通常の足型・甲低の人は普段のサイズでOK
- 試着時はつま先・甲・かかとのフィット感をチェック
- 履き始めはややタイトでも、馴染むと快適なフィット感
デザイン性と履き心地の両方を兼ね備えた1906シリーズは、長時間履いても疲れにくく、日常使いからお出かけまで幅広く活躍します。
ニューバランス1906のサイズ感を理解して、自分に合った一足を
「見た目のボリューム感」「安定した履き心地」「現代的なデザイン」——この三拍子がそろった1906シリーズ。
サイズ選びさえ間違えなければ、きっと長く付き合える一足になります。自分の足型をしっかり把握し、普段履いているニューバランスのサイズ感と照らし合わせながら、自分にぴったりの1906を見つけてみてください。
履き慣れるほどにフィットしていく感覚こそが、ニューバランス1906の魅力です。


